▼ASP-WQSメンズ 3スター【ハンセンズ・エナジープロ】
開催期間:2003年2月18日〜3月3日
開催場所:パイプライン・オアフ島、ハワイ
写真提供:キャロル・カニンガム All Photos by Carol Cunningham
オブライエンは巨大なパイプラインを制し、ハンセンズ・エナジープロで優勝
現地2003年2月24日月曜日 ホノルル(ハワイ)−パイプラインのローカルであるジェイミ・オブライエン(写真→)は今日、命さえ落としかねない15-25フィートのパイプラインで、賞金総額50,000ドルのハンセンズ・エナジープロに勝つことによって彼の19年の人生のピークに達した。
『エナジー(活力)』は、このコンテスト・ネームでもあり、4ラウンドが行なわれた今日のファイナルデイを生き残るための必要条件だった。今日のコンディションは、いままでパイプラインで行なわれたコンテストの中でも最も息をのむような、命がけのコンディションだった。しかし、そんな中で、オブライエンは、地元で培ったローカルの感と冷静さを失わず、究極のストレスの中でチューブライディングを決め、勝利を掴んだのだ。
この勝利でオブライエンは、優勝賞金7,000ドルとASP-WQSレイティングで750ポイントを獲得、来年度のWCTへ向けて幸先の良いスタートを切った。35分のファイナルは、オールハワイアンで行なわれ、第2位となったのはイベント・ディフェンディングチャンピオンのブルース・アイアン(賞金3,500ドル、カウアイ)、第3位にジョエル・センティオ(賞金2,500ドル、ハレイワ)第4位はジェイミ・スターリング(賞金2,000ドル、ハレイワ)という結果となった。
コンテストに参加したサーファーたちは、パイプラインでかつてサーフされた最もヘビーな日の1つであると声を揃えていった。ハワイアンを除く参加選手の中で最高位の5位入賞を果たしたカリフォルニアはラグーナビーチのマイク・トッドは「もしコンテストが開催されなければ、僕はこのコンディションでサーフしないだろう」といった。そのコンディションは見るものにとっては、最もスリリングなものだったが、時折セカンドリーフやサードリーフがブレイクし選手達を飲み込み、ライディングが不可能な状況に近かった。ファイナルは、今日のパイプライン全てを集約するかのように、多くのディープなチューブ、かなりの数の巨大なクローズアウトセット、ビーチに詰めかけたすべての観客の血圧と心拍数を増やすには十分な恐ろしいワイプアウトがあった。
■優勝:ジェイミ・オブライエン
「ファイナルは20代(オブライエンは19才)の奴等で、みんな、でかいパイプにチャージしてたよ。今日は自分の人生の中で最高な日だ。パイプのなかでも最もへビーな1日で素晴らしかったよ。他に何と言えば良いか分からない。これから、僕はオーストラリアへ行って、ワールドチャンピオンシップツアーの参加資格を賭けて今年は頑張るつもりだよ」
■今回の大会に参加した日本人サーファーは、原田正規、佐久間洋之介、進士剛光、脇田貴之、大野仙雅。彼らは、大会スタートから危険なコンディションが続いていたパイプラインを果敢に挑戦したが、そのチャージもR64で脇田貴之と大野仙雅が敗退した時点で、彼らの49位、300ドル、180ポイントという日本人最高位で幕を閉じた。今年もWQSを回る予定の大野修聖と小川直久は今回、不参加。小川直久は自分のスポンサーの試合でもある「6スター:サロモンマスターズ」(開催地:マーガレットリバー)に標準を合わせているようだ。今年も彼らの活躍に期待しよう。
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