ファイナルデイは３フィートのクリーンなコンディション。そんな中でギルモアは、「NABビーチェリー・クラシック」タイトル防衛に成功。世界ナンバー１の座に再び返り咲いた。昨年はワイルドカードとして、このイベントに勝った19歳のギルモアは、今年のワールドツアーで最もタフなファイナルでブラジルのシルヴァナ・リマ(BRA)を破った。初対決の二人は、ウイメンズ・サーフィンのレベルを押し上げる素晴らしい戦いを見せ、ギルモアは15.43対15.33でリマに僅差で勝ち、ウイメンズツアー最高優勝賞金となる２万ドルを獲得した。

「信じられないわ!」とギルモア。 「それは私の人生で最も困難なファイナルだったわ。最初から最後までシーソーゲームだった。彼女は自分が必要だと思わない波に乗って、７点とか８点を出していた。ほんと怖かったわ! 　彼女を負かすことができたなんて信じられない」2本目の波で9.00ポイントをマークし、リードしたギルモアだったが、リマの連続した7.23と7.17のライディングで逆転された。

その後、ギルモアは優先権を使い辛抱強く波を待ち、逆転に成功。それも束の間、貪欲なブラジリアンは、インサイドの小さい波にテイクオフし、カットバックからホワイトウオーターへリエントリーを決め8.10をマークして、またまた逆転。そして、残り時間も少なくなってきたとき、ギルモアはセットのバンピーな波をゲット。可能な限りのパフォーマンスを見せ6.43をスコアして、最後の最後で逆転に成功。そのままリマを封じ込め勝利をつかんだ。

「本当に何が起こるかわからなかった。運良く波を捕まえてスコアを手に入れることができたの」とギルモアが言った。「優勝して自分が無敵だと感じるとき、自分自身を凄く誇り感じる。」ギルモアはスペインで９位タイでフィニッシュ。トップから４位の座にすべり落ちたが、今回の優勝で再びＡＳＰレイティング上でワールドナンバー１のポジションに返り咲いた。「ワールドナンバー１に戻れて最高」とギルモアが言った。「私はいま、これまで以上にサーフィンをしているわ。強い自信を感じている。私は今世界のトップにいる。

リマは彼女の世界２位のポジションをキープした。彼女の準優勝はブラジル、スペインと今回で３回目だ。「負けたとは思えないわ！」リマが嘆いた。「でも、私には素晴らしい結果。自分のサーフィンが調子良いのも分かっている。私たちは次のイベントでトップを取るつもり!　準備は良いわ。さぁ、行きましょう！」最初から最後まで際立ったパフォーマンスを見せていたリマはNABビーチェリー・クラシックを彼女のラディカルなエアリアル・マニューバーで引き立たせた。ジャクリーン・シルヴァ（BRA）とのクオーターでは9.10をスコア。いくつかのトップ・スコアをマークした。

世代交代のイメージが強い今年のウイメンズ・ワールドツアー。ワールドタイトル争いもギルモアとリマの一騎討ちの色が濃くなって来ている。リマは、現在ＡＳＰレイティングでギルモアに100ポイント弱の僅差で２位に着けている。今回の敗北によってパワーを充電したリマは、今後の３イベントで物凄い力を発揮し、ギルモアに猛攻撃を仕掛けてくるに違いない。次回のＡＳＰウイメンズ・ワールドツアーはマンコラ・ペルー・クラシックのためペルーへ移動。コンテストは2007年10月30日から11月4日まで行われる。

ファイナル:
ステファニー・ギルモア（AUS）15.43　シルヴァナ・リマ（BRA)15.33
セミファイナル
ソフィア・ムラノヴィッチ（PER)11.67 　ステファニー・ギルモア（AUS）16.60
シルヴァナ・リマ（BRA）14.17　ジェシー・マイリー・ダイヤー（AUS）10.00

ＡＳＰウイメンズ・ワールド・ツアー・レイティング
1. ステファニー・ギルモア（AUS）4308
2. シルヴァナ・リマ（BRA）4226
3. ソフィア・ムラノヴィッチ（PER）3811
4. サマンサ・コーニッシュ（AUS）3504
5. チェルシー・ヘッジス（AUS）3326
6. レイン・ビーチェリー（AUS）2882 6. エミー・ドナホー（AUS）2882
7. レベッカ・ウッズ（AUS)2448
8. ジェシー・マイリー・ダイヤー（AUS）2347
9. メラニーレッドマン-カー（AUS）2232
10. ジャクリーン・シルヴァ（BRA）2114