更新日 2007年5月7日 (月) 16:24
 
■ASPーWLC
オックスボープロ・ワールド
・ロングボード・チャンピオンシップ
 

■2007年4月30日-5月6日■レ・キャバリアー、アングレット、フランス■Photos by ASP COVERED IMAGES■

■フィル・ラジズマンが、ブラジル初のASPワールドタイトルを獲得




■優勝のラジズマン
■ラジズマンはブラジリアンとして初めての世界チャンピオンとなった
■2位のダニーロ・ロドリゴ
【現地2007年5月5日日曜日、アングレット、フランス】 4月30日からフランスのアングレットで開催されていたロングボード世界チャンピオン決定戦であるASP-WLC「オックスボー・プロ・ワールド・ロングボード・チャンピオンシップ」が現地5日に終了。ブラジルのフィル・ラジズマンが、同じブラジルのダニーロ・ロドリゴを抑えて見事優勝。ブラジリアンとしてプロサーフィン・ヒストリにおける初のASPインターナショナル・ワールドチャンピオンとなった。

「僕は今、物凄く誇りに感じている」と勝利の後にラジズマンが言った。「ブラジル初のサーフィン世界チャンピオンになれたことは、かなり特別なことである。これは、自分のベスト・リザルトなんだけど、それが、このオックスボーのフランスのイベントになるなんて驚きだよ」。勝利の後、ラジズマンは彼の人生において重要な2人の人物について話した。「2ヵ月前に娘が生まれたんだ。きっと彼女が世界チャンピオンになるために僕が必要とした波を送ってくれたんだと思う」ラジズマンは言った。
■ボンガが3位
  ■ロジャー「カルロス」バヒア

「そして、ビーチにはアレックス「ピカルタ」サラザールが居てくれた。彼は私のマスターのような人物で、彼が私に与えてくれた多くの強さとサポートは本当に素晴らしかったよ」。

ブラジリアン・サーフィンの父と慕われているサラザールは、過去に3度の世界2位を経験し、今回のイベントにも参加。その上、もう一人のファイナリストであるロドリゴの人生にとっても大きな存在だった。「ピカルタは、私の父のようである」とロドリゴが言った。「実際に彼が僕の育ての親で、彼が自分のサーフィン全てを教えてくれたんだ。今日も彼のために精一杯サーフした。でも僕も彼のように2位になった。それでも、この結果を誇りに思うし、ブラジルから世界チャンピオンが生まれて幸せだよ」

ラジズマンは、全イベントのフォーム・サーファーの1人で、再びファイナルを支配した。彼の最高得点となった8ポイント・ライドは、いくつかの大きなモダン・トップターンからラディカルな「トーズ・オン・ザ・ノーズ」「ヘリコプター」までをフィーチャーした。「フィルは、本当にそれに値する」と4X世界ロングボードチャンプでオックスボープロ・ワールド・ロングボード・チャンピオンシップのサポーターのナット・ヤングが言った。「彼は力強いサーフィンをしたよ。彼は本当に若いサーファーだ。もちろん今のロングボード界におけるブラジリアンの本当の力を見ることが出来て素晴らしかったよ」とコメント。

ラジズマンはセミファイナルでカルロス・バヒア(BRA)を破り、もうひとつのセミ・ファイナルで、ロドリゴは元世界チャンピオンとして唯一勝ち残っていたボンガ・パーキンス(HAW)を下した。そして、オールブラジリアンという歴史に残るファイナルが実現した。

そして、遥々日本から参加したサーファー達。48人のトライアリストのなかに日本からジェイソン鈴木、吉川祐二、真木蔵人がエントリー。真木蔵人は順調に勝ち進み、トライアルのクオーターまで行ったが、残念ながらメインラウンド進出ならず、54位でフィニッシュした。

そしてメインラウンドでは、日本のナショナルチャンピオンとして出場した尾頭信弘をはじめ、鍋島庵莉、木下デヴィット、枡田琢冶が日本人代表としてエントリー。 しかし、ラウンド1から全員がルーザースを強いられた。そして日本人唯一ラウンド3進出を果たしたのが鍋島庵莉。しかし、準優勝のダニーロ・ロドリゴ(BRA)に行く手を阻まれ万事休す。ここで日本人全滅となり鍋島の17位という成績が日本人最高位となった。次回のASPのロングボードの試合は会場を日本に移動。6月8日(金) から 10日(日) 千葉県いすみ市太東において、ASP WLT 2STAR 「TANY SURF presents REAL B VOICE Longboard Pro Taito 」が行われる。どこまで世界のトップロングボーダーが来日するかはまだ発表になっていないが、世界に挑戦する多くの日本人選手の応援に太東に行こう。

WLC/オックスボー・プロ・ワールド・ロングボード・チャンピオンシップ

結果
1位:フィル・ラジズマン(BRA)15.00
2位:ダニーロ・ロドリゴ(BRA)12.30
セミ・ファイナル
S1: フィル・ラジズマン(BRA)15.00 ロジャー「カルロス」バヒア(BRA)13.75
S2: ダニーロ・ロドリゴ(BRA)14.85 ボンガ・パーキンス(Haw)12.00
クォーターファイナル
QF3: ボンガ・パーキンス(Haw)11.60 ジャクソン・クローズ(AUS)8.40
QF4: ダニーロ・ロドリゴ(Haw)14.75 ハービー・イングレビー(AUS)14.00


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