更新日 2007年8月20日 (月) 14:50
 
■ASP-WQS6スターイベント■
Fire Wire Super Kids Challenge
presents by MURASAKI SPORTS
 

■2007年8月17−19日■湘南海岸、鵠沼海岸プールガーデン前■photo:sjy■text:yamamoto■

■U-16カデットで新井洋人、プロジュニアは松岡慧斗が優勝。



 
 
 
▲プロジュニアで優勝した松岡  

▲カデットクラスで優勝した新井は12歳

8月19日(日曜日)

神奈川県は湘南海岸の鵠沼海岸プールガーデン前において、A.S.P JAPAN Pro Junior Seriesの第2戦「Fire Wire Super Kids Challenge presents by MURASAKI SPORTS」が2日間にわたり開催され、本日無事終了した。

この大会はジュニア育成のために、A.S.P.JAPAN が行っているもので、今年はこの他に愛知、福島、千葉、宮崎と年間5戦開催される予定。通常、プロジュニアは20歳以下を対象としたコンテストだが、新たに16歳以下を対象にしたカデットクラスも今年から増設。早くから試合の経験を積ませるという試みもスタートした。

初日の大会では、折しもペルーで起きた地震により太平洋沿岸に津波注意報が発令されたため、試合をスタートできたのが12時30分。朝はコンスタントに胸ぐらいあったサイズも引きに向かい、腰とサイズダウンとなってしまった。さらに南からのオンショアが入り、面は乱れ気味とラフなコンディションとなった。レギュレーションは1ヒート20分、マキシマム15本でベスト2ウェイブ。

この日はU-16のカデットクラスからスタート。プロジュニアのラウンド24を消化し、再びカデットクラスのクォーターまでというスケジュール。この日、大きくジャッジにアピールしたのは、カデットクラスの加藤嵐と大橋海人。今年のISA 世界ジュニア代表でもある。そして、12歳ながら常に上位進出している新井洋人ら。難しいコンディションながら、切れた波を選択。NSAでの実績も含め評判通りの実力で、ラウンドアップを決めた。

最終日、天候は晴れ。風は朝のうちは軽い南からのオンショア。台風8号からのウネリが入り、波は胸から頭というサイズでのスタート。サイズはあるもののブレイクはワイドで、時折ダンパー気味なコンディション。試合はスキルを試されるものの、波の選択で勝負が決まる展開となった。レギュレーションは1ヒート20分、マキシマム15本でベスト2ウェイブと同じ。

まずはプロジュニアのクォーターファイナルから。ここはシードの選手に萩原周、高橋健人、大澤伸幸などのプロに加え、地元ローカルの深川達哉、河村海砂がクレジット。しかし、萩原、河村が波のセレクトに迷い、点が伸びずここで波乱の敗退となった。勝ち上がったのは、エアーも交え、縦に垂直にリップを決める大澤伸幸が調子いい様子。また松岡慧斗もヒートアップにつれ、波のサイクルが合いだし鋭い動きをみせていた。

波が引きに向かい、風も南からのドン吹きとなりブレイクはつながり気味。まずはカデットクラスの決勝から。ヒートは25分に延長。ここは新井洋人が積極的に序盤から飛ばす。アベレージながら着実に点を積み上げリード。新井は身体が小さいため他の選手に比べ、ミドルサイズの波でも十分演技でアピールできる。ボードコントロールもうまく、どんな波でもすかさず技を入れるところが侮れない。他の選手は切れたセットを狙うものの、波に潰され今一つ点が伸びず大苦戦。大橋海人や加藤嵐は、沖から波をうまくインサイドまでつなげるものの、波に足元をすくわれ甘くなる。川畑太志は一人左で待つ作戦ながら、やはり決め手に欠けた。残り時間2分を切ったところで、加藤が4点の演技で逆転まで迫るものの2発目のリップで痛恨のワイプアウト。これで新井のうれしい優勝が決まった。優勝後のインタビューで、自分の戦い方ができたと自信のコメント。将来はWCT選手になると力強く語ってくれた。



続いてプロジュニアの決勝。メンバーは松岡慧斗、深川達哉、大澤伸幸、大橋海人の4人。風はさらに強くなり、面はジャンクな大荒れコンディション。それでも、ここは大澤がいつものきわどいリップで先制攻撃。一発ながらスピード、高さもありまずまずと言う出だし。続いて深川が一人左側で待ち、セットを狙う。しかし波のブレイクが早く、思った以上の演技はできない。松岡も果敢に攻めるものの、やはり波にてこずっている様子。大橋はダブルエントリーで、カデットと共に決勝に残ったもののここで疲れが出てきたか、今までのような精彩がない。誰もが決め手に欠けていた中盤。松岡がレフトの波でなんと立て続けに3発決めて、6.25ポイントを奪取、これでトップに躍り出た。深川、大澤は4点台、大橋は8点で逆転できるものの乗る波が見つからない。最後までテイクオフを試みるものの、ダンパーで乗り切れずここでタイムアップ。松岡の待ち望んだ優勝が決まった。今大会は必ず勝つという強い気持ちで戦った。この結果を次につなげたいと試合後、笑顔で語ってくれた。

また、ファイナル前に行われたエキジビションのエアーショーでは、黒澤賢一が見事優勝。うれしい賞金2万円を手に入れた。これで今大会は終了。次回は9月6日から9日まで福島県北泉海岸で2スターイベント「SAHARA KITAIZUMI PRO」と「SAHARA PRO JUNIOR KITAIZUMI」が同時開催される。昨年は台風の影響で素晴らしい波となり、記憶の残る大会となった。今年も波は期待大。夏は終わっても選手の演技は熱い。みんなでぜひ応援に行こう!

[ Pro Junior] 1位 松岡慧斗 2位 深川達哉 3位 大澤伸幸  4位 大橋海人
[U-16 Cadet] 1位 新井洋人 2位 加藤嵐 3位 大橋海人 4位 川畑太志




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