今回の優勝でマクドナルドは、ASP-WQSインターナショナル・レイティングで31位から14位に急上昇。再びASPワールド・ツアーの参加資格獲得を目指す。ビッグウェイブサーファーとして知られるマクドナルドは、レイティング4位のグダスカスとのファイナルで初のメジャーWQSタイトルを手に入れるまでに、ブレット・シンプソン(USA)、チェ・スタング(USA)、エネコ・アセロ(EUK)といった選手をスモールコンディションで破った。「自分のキャリアで2位は数多くなっていたけど、やっとビッグ・イベントに勝てて、最高の気分だよ」とマクドナルドが言った。「今回は自分の長いキャリアのなかでも最も小さいコンテストの1つだった。でも勝ちは勝ち。やっと念願の優勝が出来て最高だよ。タフなコンテストだった。コンテストの間ずっとトリッキーな波で忍耐勝負だったね」 マクドナルドは、30分のファイナル前半をグダスカスにリードされていたが,中盤に8.00ポイントをマークし逆転に成功。そこから優先権を上手く使って、最終的に14.50ポイントのヒート・スコアで勝利を手に入れた。「全く選択の余地がなかったんだ。自分が上手くサーフしたかもしれないけど、自分はただその良い波をゲットしただけさ」とマクドナルド。「この8.00ポイントのスコアのために何とかいくつかのターンをやったよ。このコンディションでは、これ以上の良い波がないのを分かっていたからね」。昨年ワールドツアーをリクオリファイ出来なかったマクドナルド。今シーズンのスタートも決して良いものではなかったが,ハセゴーでの9位に続き今回の優勝で来年度のワールドツアーが見えてきた。「今シーズンが始まったとき、僕は本当にそれに興味がなかったし、全く自分にプレッシャーを与えたくなかったんだ」とマクドナルドは言った。「この2つの良い結果を得て,やっとドリームツアーに戻る可能性を考えはじめていたんだ。でも僕にはまだいくつかのビッグスコアが必要だ。様子を見ながらって感じだね」 第2位のグダスカスは、セミファイナルでのイベント・ハイスコアラーのヘイター・アルヴェス(BRA)をはじめ、タフないくつかのヒートを通り抜けた。グダスカスは、ピエドラ・ブランカの波において、バックハンドのソリッドなサーフィンを見せ,ファイナル前半に7.00ポイントを手に入れたが、その後バックアップ・スコアを手に入れることができなかった。「1月にフロリダの試合でファイナルに残れたんだけど、再度ファイナルまで勝ち上がれて最高に嬉しいよ。でも波がトリッキーで、簡単なヒートではなかった」とグダスカスが言った。「フィルはあのエクセレントな波を手に入れて、うねりも安定しない状態で僕は何もできなかった」。今回の結果で2188ポイントをゲットした彼は,ランキングも4位に上昇。ワールドツアーも見えてきた。「今シーズンのここまでは素晴らしかった。そして、この結果は、僕をASPワールド・ツアーにより近付けてくれる」とグダスカスが言った。 そして、3位はエネコ・アセロ(EUK)とワールドツアールーキーのヘイター・アルヴェス(BRA)、5位には、パトリック・ベヴェン(FRA)、ティム・ボール(FRA)、チェ・スタング(USA)、ウィゴリー・ダンタス(BRA)という結果になった。また今回も日本から唯一エントリーした大野修聖は、ラウンド192をトップで勝ち上がったもののラウンド144で敗退。今回のヨーロピアンレッグでは,ラカナウで17位、セニョーセで25位という成績を残していただけに非常に残念だった。このイベント終了時で大野修聖の世界ランキングは63位。彼の世界への挑戦は続く。頑張れマー! 頑張れ日本。 ファイナル: フィリップ・マクドナルド(AUS)14.50ptパトリック・グダスカス(USA)12.40pt セミファイナル ヒート1:パトリック・グダスカス(USA)14.44ptヘイター・アルヴェス(BRA)9.67pt ヒート2:フィリップ・マクドナルド(AUS)15.17ptエネコ・アセロ(EUK)15.10pt クォーターファイナル ヒート1:パトリック・グダスカス(USA)12.00パトリック・ベヴェン(FRA)10.77pt ヒート2:ヘイター・アルヴェス(BRA)14.84ptウィゴリー・ダンタス(BRA)14.50pt ヒート3:フィリップ・マクドナルド(AUS)12.17ptチェ・スタング(USA)8.17pt ヒート4:エネコ・アセロ(EUK)10.67ptティム・ボール(FRA)5.33pt
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