更新日: 2008年9月1日 (月) 21:49
■ASP-WQS6スターイベント■
ブオンディ・ビラボンプロ・ポルトガル
■2008年8月26日-31日■リベイラ・デ・イルハス,エリセイラ、ポルトガル■photo Aquashot/ASP Europe ■

■フィル・マクドナルドは、ポルトガルでWQS6スター優勝。
 
■フィル・マクドナルド(AUS)
 
■ステファニー・ギルモア(AUS) ■パトリック・グダスカス(USA)
【現地2008年8月31日日曜日、エリセイラ、ポルトガル】ポルトガルのリベイラ・デ・イルハスという美しいライトハンドのポイントブレイクにおいて8月26日から開催されていたASP-WQS6スターイベント「ブオンディ・ビラボンプロ」が終了。フィリップ・マクドナルド(AUS)が、トリッキーな2フィートのコンディションで行われたファイナルでパトリック・グダスカス(USA)を破り優勝した。

昨日までのメイン会場だったリベイラ・デ・イルハスがコンディション不良だったため,イベントのバックアップ会場だったピエドラ・ブランカへ移動。ファイナルは10本の波しかサーフされない忍耐勝負のヒートとなった。
 
■エネコ・アセロ(EUK)
 
    ■ヘイター・アルヴェス(BRA)

今回の優勝でマクドナルドは、ASP-WQSインターナショナル・レイティングで31位から14位に急上昇。再びASPワールド・ツアーの参加資格獲得を目指す。ビッグウェイブサーファーとして知られるマクドナルドは、レイティング4位のグダスカスとのファイナルで初のメジャーWQSタイトルを手に入れるまでに、ブレット・シンプソン(USA)、チェ・スタング(USA)、エネコ・アセロ(EUK)といった選手をスモールコンディションで破った。「自分のキャリアで2位は数多くなっていたけど、やっとビッグ・イベントに勝てて、最高の気分だよ」とマクドナルドが言った。「今回は自分の長いキャリアのなかでも最も小さいコンテストの1つだった。でも勝ちは勝ち。やっと念願の優勝が出来て最高だよ。タフなコンテストだった。コンテストの間ずっとトリッキーな波で忍耐勝負だったね」

マクドナルドは、30分のファイナル前半をグダスカスにリードされていたが,中盤に8.00ポイントをマークし逆転に成功。そこから優先権を上手く使って、最終的に14.50ポイントのヒート・スコアで勝利を手に入れた。「全く選択の余地がなかったんだ。自分が上手くサーフしたかもしれないけど、自分はただその良い波をゲットしただけさ」とマクドナルド。「この8.00ポイントのスコアのために何とかいくつかのターンをやったよ。このコンディションでは、これ以上の良い波がないのを分かっていたからね」。昨年ワールドツアーをリクオリファイ出来なかったマクドナルド。今シーズンのスタートも決して良いものではなかったが,ハセゴーでの9位に続き今回の優勝で来年度のワールドツアーが見えてきた。「今シーズンが始まったとき、僕は本当にそれに興味がなかったし、全く自分にプレッシャーを与えたくなかったんだ」とマクドナルドは言った。「この2つの良い結果を得て,やっとドリームツアーに戻る可能性を考えはじめていたんだ。でも僕にはまだいくつかのビッグスコアが必要だ。様子を見ながらって感じだね」

第2位のグダスカスは、セミファイナルでのイベント・ハイスコアラーのヘイター・アルヴェス(BRA)をはじめ、タフないくつかのヒートを通り抜けた。グダスカスは、ピエドラ・ブランカの波において、バックハンドのソリッドなサーフィンを見せ,ファイナル前半に7.00ポイントを手に入れたが、その後バックアップ・スコアを手に入れることができなかった。「1月にフロリダの試合でファイナルに残れたんだけど、再度ファイナルまで勝ち上がれて最高に嬉しいよ。でも波がトリッキーで、簡単なヒートではなかった」とグダスカスが言った。「フィルはあのエクセレントな波を手に入れて、うねりも安定しない状態で僕は何もできなかった」。今回の結果で2188ポイントをゲットした彼は,ランキングも4位に上昇。ワールドツアーも見えてきた。「今シーズンのここまでは素晴らしかった。そして、この結果は、僕をASPワールド・ツアーにより近付けてくれる」とグダスカスが言った。

そして、3位はエネコ・アセロ(EUK)とワールドツアールーキーのヘイター・アルヴェス(BRA)、5位には、パトリック・ベヴェン(FRA)、ティム・ボール(FRA)、チェ・スタング(USA)、ウィゴリー・ダンタス(BRA)という結果になった。また今回も日本から唯一エントリーした大野修聖は、ラウンド192をトップで勝ち上がったもののラウンド144で敗退。今回のヨーロピアンレッグでは,ラカナウで17位、セニョーセで25位という成績を残していただけに非常に残念だった。このイベント終了時で大野修聖の世界ランキングは63位。彼の世界への挑戦は続く。頑張れマー! 頑張れ日本。

ファイナル: フィリップ・マクドナルド(AUS)14.50ptパトリック・グダスカス(USA)12.40pt
セミファイナル
ヒート1:パトリック・グダスカス(USA)14.44ptヘイター・アルヴェス(BRA)9.67pt
ヒート2:フィリップ・マクドナルド(AUS)15.17ptエネコ・アセロ(EUK)15.10pt
クォーターファイナル
ヒート1:パトリック・グダスカス(USA)12.00パトリック・ベヴェン(FRA)10.77pt
ヒート2:ヘイター・アルヴェス(BRA)14.84ptウィゴリー・ダンタス(BRA)14.50pt
ヒート3:フィリップ・マクドナルド(AUS)12.17ptチェ・スタング(USA)8.17pt
ヒート4:エネコ・アセロ(EUK)10.67ptティム・ボール(FRA)5.33pt

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