更新日: 2008年8月19日 (火) 18:14
■ASP-WQS6スターイベント■
Sooruzラカナウプロ
■2008年8月12-17日■ラカナウ 、フランス ■Photographer:Aquashot/ASP Europe ■

■ナザニエル・カランが優勝。大野修聖は6スターで17位入賞。
 
 ■優勝のナザニエル・カラン
 
17位入賞で1125ポイントを獲得した大野修聖は世界ランキング73位。  ■ナザニエル・カラン
【現地2008年8月17日、ラカナウ 、フランス】フランスのラカナウで開催されていたASP-WQS6スター「Sooruzラカナウプロ」が現地17日に終了。アメリカのナザニエル・カランが、オンショアのラフな2-3フィートのコンディションで行われた35分のファイナルで、ディオン・アトキンソン(AUS)を破り、今シーズン2度目の6スターWQSイベントで優勝を果たした。

ラカナウ・オーシャンで有名なフレンチタウンで、6日間に渡って行われた素晴らしいコンテストをエキサイティングなファイナルで締めくくったカリフォルニア出身の24歳のナザニエル・カランは、今回の優勝で2位以下を2350ポイントも引き離し、WQSレイティングのリードを続け、ASPワールド・ツアーにまた1歩近付いた。

カランは、ファイナルの間、終始アトキンソンにリードを奪われていたが、最後の5分で逆転に成功し王冠を手に入れた。それは9年前に彼の兄である元ASPワールド・ツアー・サーファーのティム・カラン(USA)が手に入れたものだった。

 
 ■ディオン・アトキンソン(AUS)
 
     ■ジョシュ・カー(AUS)


「僕は、このイベントに勝ったときの兄の顔の表情を、いまでも覚えているよ。そして、僕がそのイベントで優勝したなんて信じられないよ」とカランは言った。「連続して、いくつかの良い結果を出しているけど、レイティングを気にしないようにしているんだ」カランは7月にASP-WQS 6スターのUSオープンに勝って、日本の6スターイベントYumeyaビラボンプロでも第5位となり、今回の結果でまさに「夏の止められない男」となった。「ちょっと今は、我を忘れたよ。これからは自分のヒートを楽しんでやっていくつもりだよ」とカランが言った。「今年ASPワールドツアーをメイクすることができるれば、僕は大喜びさ。そのツアーでは最高の波を手に入れことができるんだ。これはあくまでも僕が考えていることで、まだまだ長い道のりだよ」今回のカランのアトキンソンに対する勝利は、USオープンで彼を勝利に導いたサーフボードによってもたらされた。そのマジックボードが彼のサーフィンをプログレッシブでラディカルなものにする。

2位となった22歳のディオン・アトキンソン(AUS)は、彼のキャリア最高結果を手に入れた。初のメジャー大会でのファイナルを戦ったアトキンソンは、カランの見事な戦術を迎え撃つことが出来なかった。「僕は、そのファイナルでは重大ないくつかのミスをしてしまった」とアトキンソンが言った。「いくつかの波にテイクオフしたんだけど、レフトに行くべきだった。それで彼に全てが行ってしまった。でも良いヒートを戦えて嬉しいよ。ナザニエルは最高だよ」アトキンソンは今回の結果でレイティング18位へジャンプアップし、ゆっくりとトップ15に近付いている。「今は、全くレイティングを気にしていない」とアトキンソン。「自分にとってはビッグな結果だよ。でも、誰でもファイナルを戦う時は勝ちたいものさ。僕はまだ若い。たくさんのイベントが、これからあるから、今回の感じを忘れないで、良い感じのサーフィンをキープしたいね」。

3位になったのはマイク・ロスネス(USA)とジョシュ・カー(AUS)。ダークホースだったロスネスは、ダスティン・バルカ(HAW)、ASPトップ45のレオナルド・ニーヴス(BRA)、ミシェル・ボウレス(PYF)というビッグネームを破り、ラウンド2から6ヒートを勝ち進み、彼のベストリザルトをマークしたが、同じアメリカのカランにセミファイナルで敗退した。また、元ASPトップ45人のジョシュ・カー(AUS)は、イベントを通して素晴らしいプログレッシブ・サーフィンを披露。ベストヒートスコアの3つのうち彼が2つをマークし、ラウンド6では19.40という信じ難いスコアをたたき出していたが、セミファイナルではアトキンソンに破れた。

今回日本からは大野修聖が出場。ラウンド192からの1位通過で快進撃を続けたマーは、R144、R96、R48を2位で勝ち続け、ラウンド24まで勝ち上がった。その3人ヒートではマイク・ロスネス(USA)とグレン・ホール(IRE)という強豪と対戦。惜しくも3位で敗退したが、6スターで17位入賞で1125ポイントを獲得した。このイベント終了時で大野修聖は、世界ランキング73位で日本人トップをキープ。既に次の6スタープライムイベントがフランスのホセゴーでスタートしており、出場している大野修聖は見事ラウンド144を1位でクリアしラウンド96に駒を進めている。頑張れマー!


ファイナル : ナザニエル・カラン(USA)15.43 ディオン・アトキンソン(AUS)13.67
セミファイナル ヒート1: ナザニエル・カラン(USA)13.50 マイク・ロスネス(USA)13.04
ヒート2: ディオン・アトキンソン(AUS)17.77 ジョシュ・カー(AUS)11.56


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