■エイドリアーノ・デ・スーザが優勝。萩原13位
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■ジェレミー・フローレス(FRA) |
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■優勝を飾ったエイドリアーノ・デ・スーザ(BRA) |
■ショーン・ゴスマン(AUS) |
【現地2008年4月6日日曜日、ニューキャッスル、オーストラリア】オーストラリアのニューサウスウェールズ州、メレウェザー・ビーチで3月31日から開催されていたASPーWQS4スターイベント「マーク・リチャーズプロ」が終了。ファイナルで、ASPワールドツアーサーファーであるエイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)が、フランスのジェレミー・フローレスを下し、見事優勝した。
現在WCTランキング9位のエイドリアーノ・デ・スーザは、30分のファイナルの開始5分で掴んだオープニングライドで8.67をマークした。とはいえ、ファイナルがスタートする前から、ブラジリアンは精神的にフローレスより優位に付けていた感じがした。『このようなコンディションでは、デ・スーザが世界ナンバー1サーファーだね」とフローレスは、オンショアのスモールコンディションのファイナル前に言った。ファイナルでは終始リードしたデ・スーザはヒート終了まで2分を切った時、ダメ押しの9.33をマーク。それは勝利に華を添えるようなライディングだった。 |
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■ジャラード・サリヴァン(AUS) |
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■6スターで優勝したギルモア |
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「ジェレミーとは長いつきあいで、これまでも4回ぐらい対戦してきたんだ。今回は彼を倒せたよ。しかもファイナルでね。いまの僕にはジェレミーが世界一で、彼には将来性がある」と彼は言った。「今年は、ハードに自分をプッシュしてきたし、トレーニングも積んできた。だから今回の優勝は自分にとって意味深い物なんだ」とデ・スーザ。「ファイナルが始まる前に、僕はスタートから上手くやらなきゃって思っていたんだ。それで、いきなり良い波をゲット出来た。それでジェレミーにプレッシャーを与えられたんだ。自分にとって、このイベントは本当に重要だった。僕はタイトルを守るために来年、絶対戻ってくるよ。ニューキャッスルは自分のホームのような感じだよ。ファイナルでもホームにいるように感じたし、自分の町に非常に似ている」とデ・スザが言った。
一方、2位という結果に、がっかりするフローレスはファイナルでは本当に勝ちたかったようだ。「僕は、いくつかの波を捕えて、良いファイナルだった」と彼が言った。しかしフローレスは2位に納得がいかないようだった。「僕はこれまで、何度もWQSでファイナルを経験してきたけど、2位で腹を立てたりはしなかった。でも今回は、いくつかの波を掴んだけど、何もすることがなかった。逆にデ・スーザは、多くの技を決めていた」とフローレスがいった。21才のスーザは、2004年に世界のサーフィン・ステージに姿を現し、最年少の16才でASPワールドジュニアチャンピオンになった。そして次の年の2005年にWQSチャンピオンになり、2006年にワールドツアーの参加資格を得た。
そして、気になる日本人サーファー達の活躍。このイベントには、毎年多くの日本人が参戦しており、今年も黒澤賢一、高橋健人、辻裕次郎、高梨直人、深川達哉、ウイメンズには橋本小百合、萩原水紀、谷口絵里菜がエントリーした。しかし、ほとんどの日本人選手がファーストラウンドで敗退する中、勝ち進んだのが前回のイベントでの活躍が記憶に新しい萩原水紀。ラウンドオブ48を2位でクリアした萩原は、続くラウンドオブ24で世界チャンピオンで今回優勝したステファニー・ギルモアらと対戦したが、惜しくも3位で敗退。とはいえ13位で1125ポイントをゲット。WQSレイティングも15位に付けた。彼等の次なるターゲットは、オーストラリアレッグの最終イベントとなるウェスタンオーストラリアのマーガレットリバー。世界を目指して頑張れ日本。
4スターWQS/マーク・リチャーズプロ
1位:エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)
2位:ジェレミー・フローレス(FRA)
3位:ジャラード・サリヴァン(AUS)、ショーン・ゴスマン(AUS)
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