更新日: 2008年4月21日 (月) 17:35
■ASP-WQS6スタープライム■
クイックシルバープロ・ダーバン
プレゼンテッドバイ・バージンモバイル
■2008年4月13-20日■ケイブロック/ニューピア、ダーバン、南アフリカ■photo:Greg Ewing/Quiksilver

■南アフリカの6スタープライムで大野修聖17位。デイヴィ・ウィアー優勝。
 
 ■優勝のデイヴィ・ウィアー
 
■ブラジルに続き2戦連続で17位となった大野修聖。  ■デイヴィ・ウィアー
【現地2008年4月20日、ブラフ、ダーバン】 4月14日から南アフリカのダーバンで開催されていたASP-WQS6スタープライム「クイックシルバープロ・ダーバン」が現地20日に終了。南アフリカのデイヴィ・ウィアーが、アメリカのオースティン・ウェアを抑えて見事優勝した。

ファイナルデイは、それまでの会場となっていたダーバンがコンディション不良となったため、隣接するナタル港を挟んだ反対側のブラフ半島南岸のアンスティズ・ビーチで、ラウンドオブ16からスタート。4-6フィートのクリーンなコンディションで、ビッグムーブ&バレル・ライディングの素晴らしいサーフィンが繰り広げられた。

その日のファーストヒートで、オーストラリアのジョシュ・カーは、仲間のオーストラリアのショーン・キャンスディルを、ビッグターンと彼のトレードマークであるエアリアルで倒した。
 
 ■2位のオースティン・ウェア
 
     ■辻裕次郎


「ここには素晴らしい波があって、移動して大成功だったね」と新しいロケーションについてカーが言った。「ここの波は、ビッグ・スコアを出するために凄くプッシュしてくれる。イベント会場を移動したことは、本当に良い考えだったね」また、タイトないくつかのバレルとオフザトップのコンビネーションで地元の熱い声援に応えた、ファイナルデイ唯一のダーバンローカルであるデイヴィ・ウィアーは、ドイツのマーロン・リプケと強烈なヒートを演じた。「僕の最初の波は、小さいバレルと素晴らしいフックがあって、素晴らしいものだった」とデイヴィが言った。

クオーターファイナルのころには、ロータイドとなり、勝ち上がった8名の選手に、いくつかのホローセクションとともに小さなバレルが提供され、オースティン・ウェアがジョシュ・カーを、ジハード・コダーがヘイター・アルヴェスを、デビッド・ウィアーがダスティン・バルカを、ティアゴ・ピレスがリー・セッドリーを破り、セミファイナルへ進出した。「このアンスティズの波は素晴らしい。我々は、そのヒートで良い波を何本も手に入れた」とティアゴが言った。「ニューピアの波が大好きなんだけど、今日はフラットだった。それで、この波でサーフィン出来るなんてラッキーだったよ」。そして、セミファイナルでは、アメリカのオースティン・ウェアがブラジリアンのジハード・コダーを、デイヴィ・ウィアーが、ティアゴ・ピレスを下して、ファイナル進出を決めた。「僕の乗った全ての波の後、ギャラリーから声援が聞こえて、最高に嬉しかったよ」とデイヴィが言った。「僕の妻と娘をはじめ、家族全員と全ての僕の親友が応援にかけつけてくれたんだ。彼らの応援する声が聞こえて、最高だった」。

デイヴィはリラックスしているようで、アンスティズのクリーンなコンディションでスムースにサーフィンをしていた。ハイタイドに向かうにつれてサイズもアップ。デイヴィのファイナルの最初のスコアリング・ウェイブは、クリーンなチューブライドとクローズアウト・セクションでのビッグアクションで構成された。更に彼は2本のビッグスコアでフォローアップ。ビッグターンにエア系のマニューバーを織り交ぜ、対戦相手のオースティンとの差を大きく広げ、勝利を手にした。「信じられないほどハッピーだよ」友達に担ぎ上げられたデイヴィが言った。「僕はこのイベントで良いスタートを切れた。良いスタートのときは、いつでも良い結果になるみたいなんだ。今は少し圧倒されている。ヒートでやったことを結構忘れちゃったよ。ギャラリーの声援は、本当に助けになったね。ビーチから僕に声援を送ってくれた全ての人に感謝したい」ウィアーは、優勝賞金US$15,000とWQSレイティング・ポイント3000を獲得、2009年のワールド・ツアーのクオリファイを目指す彼には最高のポイントゲットとなった。

そして、今回日本から高梨直人、田中樹(イズキ)、田中譲、大野修聖(マー)、田嶋鉄兵(テッペイ)、辻裕次郎(ユウジロウ)が出場。ラウンド1からの出場となった日本勢は、トップ通過のイズキ、テッペイ、マー、ユウジロウという4名が勝ち上がった。続くラウンド2ではイズキとマーが2位で勝ち上がり、ラウンド3ではマーがトップシードと対戦。ヒート終盤まで4位だったマーは、起死回生の7.83をスコアし、大逆転の1位通過でラウンドアップを果たした。続いて行われたラウンドオブ24のヒートでは、ティアゴ・ピレス等と戦い3人ヒートを戦ったが惜しくも3位敗退。それでも17位という結果は、今年のブラジルの5スターの時と同じ順位。2戦連続で17位という今年のマーは、ライブで見る限りでも精神的な強さが感じられ、ちょっといつもと違う感じがする。この調子で世界を目指せ! 頑張れ。マー! そして、このイベント終了時の日本人サーファーのレイティングは、メンズはブラジルと南アフリカの2戦にしか出場していない大野修聖が129位から73位へジャンプアップ。ウイメンズは萩原が15位、橋本が52位と変わらず。これで南アフリカが終り、スコットランド、モルジブとハイグレードなコンテストは続く。
頑張れ日本。


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