写真:ファイナリスト。左からコードル、バカルソ、ボウレズ、ペイン
【現地2008年11月22日土曜日 ハレイワ、オアフ島、ハワイ】ウインターシーズンを迎えたハワイのオアフ島ノースショアに巨大なスウェルが到来し、11月12日〜12月20日の期間、世界のトップサーファーによって行なわれる第26回「バンズ・トリプルクラウン・オブ・サーフィン」がスタートした。このトリプルクラウンは世界的に有名なハワイのサーフスポットであるハレイワ、サンセット、パイプライン(メンズのみ)、マウイのホノルアベイ(ウイメンズのみ)で開催され、男女共3つのコンテストの総合得点で競われる世界で最も名声のあるサーフィンタイトル。一方でASPの最終イベントとしてもクライマックスを迎える。 そんなトリプルクラウンの第1戦であるWQS6スターイベント「リーフ・ハワイアンプロ」が終了。タヒチのミシェル・ボウレズ(22)が軽いオフショアの吹く6フィートのパーフェクト・コンディションのハレイワで見事優勝した。彼にとって、今回の優勝はキャリア初のメジャータイトル獲得。そして、WQSレイティングで一気に2位にジャンプアップし、来年度のワールドツアー入りを確定させた。 優勝したボウレズは、優勝賞金15,000ドルもゲット。第2位は、ブラジルのジハード・コードルが7,500ドルを獲得、第3位となったハワイのケコア・バカルソは4,500ドルを獲得。そして、第4位にはマウイ島のダスティ・ペイン(19)が4,400ドルを獲得。ファイナリストのなかで最も若いペインは、ファーストラウンドから戦い8ヒートを勝ち抜いた唯一ののサーファーだった。
写真:優勝したボウレズ
タヒチのホローチューブやハワイのオフザウォールに非常に良く似たコンディションで行われたファイナルデイ。ボウレズは、ディープなチューブ・ライディングと、クリティカル・パワー・マニューバーの信じられないサーフィンを見せた。セミファイナルで絶好調となったボウレズはイベントのベストヒートスコア18.96と、ベストウェイブスコア9.93を記録。ファイナルでは、9.77と7.0のスコアで合計16.77ポイントで勝利をつかんだ。 「そのセミファイナルは、おそらく僕の人生のベスト・ヒートだったと思う」とボウレズ。「誰でもバレルをゲットできて、僕は大声で笑いながら叫んでたよ。異常だったね。僕は最高に楽しい時間を持てた。こういうのを良いコンテストだって言いたいよ。そして、ワールドツアーの資格を得るためにも大いに意味があることだった。僕がサーフィンを始めた時から、ワールドツアーを夢に見ていた。ケリー(スレーター)やロブ(マチャド)など、僕は全てのベスト・サーファーを見て育った。そして、今、僕は彼らと同じ土俵でサーフィンすることができる。それは僕と全てのタヒチのサーファーにとって素晴らしいチャンス。タヒチのためにストークするよ」とコメント。もしボウレズが、このまま最後までトリプルクラウンをリードすれば、賞金1万ドルのボーナスに加え、2カラットのダイヤモンドが施された1万ドルのニクソン・タイドウオッチをゲットすることとなる。 そして、惜しくも2位となったのはブラジルのジハード・コードル。彼は今日の結果で、WQSランキングで5位までアップし、2009年のワールド・ツアー・ステージを手に入れた。「今年、良い結果を手に入れることは、本当にハードだった」とコードルが言った。「僕がハワイに来たとき、何かが変わると思っていた。そして、僕は2位を手に入れた。 ストークするよ。2009年は僕の初めてのワールドツアーだからね」 USメインランドのサーファーで上位入賞者は、ブレット・シンプソンとティミー・レイズ。セミファイナルで破れたシンプソンは7位タイ、レイズはクオーターファイナルで破れ、13位タイで終わった。オーストラリア勢は、ニック・マスクロフトとジョエル・パーキンソンがセミファイナルで敗退し両者とも5位タイ。昨年のトリプルクラウンであるビード・ダービッジは7位タイのスタートとなった。 また、同時開催の6スターのウイメンズWQSでは、ニュージェネレーション達が活躍。 弱冠16歳、ホノルル出身のカリッサ・ムーアが優勝。ハレイワで史上最年少のトリプルクラウン・イベントのチャンピオンが誕生した。そしてレイン・ビーチリー(AUS)が2位、17歳のローラ・エネバー(AUS)が3位、そして4位が17歳のノースショアのココ・ホーという結果となった。 そして、最終イベントを前に、以下のWQSサーファーが、2009年のASPワールドツアーの参加が確実となった。ナザニエル・カラン(USA)、ミシェル・ボウレズ(タヒチ)、クリス・デーヴィッドソン(オーストラリア)、ゲイブ・クリング(USA)、ジハード・コードル(ブラジル)、ジョシュ・カー(Aus)、ケコア・バカルソ(ハワイ)、ニック・マスクロフト(Aust)、ティム・ボール(フランス)、ティアゴ・ピレス(ポルトガル)、ダスティン・バルカ(ハワイ)。 また、今回日本から出場していた大野マー、田嶋鉄兵、田中樹、萩原水紀は早期ラウンドで敗退。現時点で大野修聖は51位にランキングしている。 そして、トリプルクラウンは第2ステージのサンセットビーチへと移動。現地24日よりウエイティングが開始。メンズは6スタープライムのオニール・ワールドカップ、ウイメンズはWCTロキシープロだ。
写真:2位となったコードル
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