ギルモアはファイナルで慎重に行動し、絵に書いたようなフレンチ・バレルの中へスロットし、クリティカルターンで強力な16.66ポイントを集めた。対戦相手のビーチェリーは高得点が可能な波を捜したが、それを手に入れる事は出来なかった。「少しのマニューバーしか入れる事の出来ない波でも、この波数の少ない状況の前半で、手に入れる事が出来たのはラッキーだった」とギルモアが言った。「タフだった。本当に速い波で、クセがあって、簡単には得点が出せる波では無かった。レインは気の毒だったわ。彼女は波を見つけることができなかった」。開幕戦のゴールドコーストで9位だったにもかかわらず、ギルモアはそれをはね返して２連勝。そして、レイティングもジャンプアップして2008年のＡＳＰウイメンズ・ワールド・ツアーのタイトルレースをリードする。

「完全にやる気満々よ」とギルモアが言った。「今年のスタートはちょっと不安定だったけど、２つのイベントで連続して優勝する事も出来て、トップにも戻れて信じられない気分。ツアー２年目だけど、私のタイトルを守る事に目を向けている。次のいくつかのイベントを前に自分のいる場所に興奮しているわ」。

前7ＸＡＳＰウイメンズ・ワールド・チャンピオンのビーチェリーは、優勝出来ず残念だったが、ＡＳＰウイメンズ・ワールド・ツアー・ランキングで５位から３位にジャンプアップし，ウイメンズのワールドタイトルを射程距離内に収めた。「ステファニーにお祝いを言いたいわ。彼女は全てのイベントにおけるフォーム・サーファーで、優勝に相応しいサーファーだった」とビーチェリー。「ファイナルでフィニッシュ出来て嬉しい。それにレイティングもシーズン後半の折り返しで３位になれ、まだ若いガールズ達に付いて行けて良かったわ」。

今回３位となったのは、あのトム・カレンの愛娘である19歳のリー・アン・カレン（FRA）。リップカールプロ・ジュニアで優勝して、このイベントへのワイルドカードを獲得した彼女は，イベントを通して素晴らしいフォームを見せた。ラウンド３では、ＡＳＰウイメンズ・ワールド・ツアーリーダーだったソフィア・ムラノヴィッチ（PER）を破る番狂わせを引き起こし、クオーターでもジェシー・マイリー-ダイヤー（AUS）を、セミファイナルではビーチェリーに対しては破れはしたものの，素晴らしい活躍を見せた。「先日、ＡＳＰプロジュニア・イベントに勝って、リップカール・プロのワイルドカードを獲得した事は、自分のキャリアのベストのひとつでした」とカレン。「世界のベスト・ガールに対して３位でフィニッシュできたことは、私のキャリアのベスト・フィニッシュです。本当に３位になれて嬉しい」。

昨年のＡＳＰウイメンズ３位のシルヴァナ・リマ（BRA）は、セミファイナルでギルモアに破れ３位となったものの、今回の３位で、11位から6位にランクアップした。「波が全くなかった」とリマが言った。 「ステファニー（ギルモア）は、2つ波を手に入れたけど、他に何も来なかったわ。 ３位には満足。サーフィンも調子が良いと感じてるわ。次はブラジルで自分のホームでの開催で嬉しいわ」

2008年のＡＳＰウイメンズ・ワールド・ツアーの次のイベントは、2008年9月10-28日からのビラボン・ガール・プロ・リオである。 詳細は、www.aspworldtour.comへログインして下さい。

リップカール・プロ・マドモアゼル・ファイナル ：
1ステファニー・ギルモア（AUS）16.66 2−レイン・ビーチェリー（AUS）11.00
セミファイナル1： レイン・ビーチェリー（AUS）14.33 リー・アン・カレン（FRA）5.84
セミファイナル2： ステファニー・ギルモア（AUS）13.33 シルヴァナ・リマ（BRA）2.20
クォーターファイナル1： レイン・ビーチェリー（AUS）15.50 エミー・ドナホー（AUS）11.87
クォーターファイナル2： リー・アン・カレン（FRA）13.50 ジェシー・マイリー-ダイヤー（AUS）8.00
クォーターファイナル3： ステファニー・ギルモア（AUS）18.40 ジャクリーン・シルヴァ（BRA）5.33
クォーターファイナル4： シルヴァナ・リマ（BRA）14.20 サマンサ・コーニッシュ（AUS）13.17

第３戦後の現在のＡＳＰウイメンズ・ワールド・ツアー・レイティング：

1−ステファニー・ギルモア（AUS）2760 2−ソフィア・ムラノヴィッチ（PER）2532 3−レイン・ビーチェリー（AUS）2280 4−サマンサ・コーニッシュ（AUS）2076 5−エミー・ドナホー（AUS）2064 6−シルヴァナ・リマ（BRA）1272 7−ジェシー・マイリー-ダイヤー（AUS）1284 8−ジャクリーン・シルヴァ（BRA）1272 8−メーガン・アブボ（HAW）1092 10−ジュリア・デ・ラ・ロサToro（PER）1092 12−ロザンヌ・ホッジ（ZAF）1080 12−ニコラ・アサトン（AUS）1080 14−メラニー・バーテルス（HAW）912 14−クレア・ベヴィラクア（AUS）912 16−メラニー・レッドマン-カー（AUS）900 16−カリーナ・ペトロニ（USA）900 16-セレナ・ブルック900（AUS）ポイント