■ジュニアチャンプのサリー・フィッツギボンズが優勝。

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▲ブルーナ・シュミッツ(BRA) |
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▲ASPワールド・ジュニアチャンピオンのフィッツギボンズ(AUS)が2冠
| ▲ベサニ・ハミルトン(HAW) |
【現地2008年1月26日】1月21日よりオーストラリアのフィリップアイランドで開催されていたウイメンズのASPーWQS2008の開幕戦である6スターイベント「ロキシー・サーフフェスティバル」が終了した。毎年このビクトリア州で開催されるイベントは、ウイメンズサーフィンにおけるオーストラリア最大のイベントで、WQSイベントをはじめ、 プロジュニア、プロロングボードコンテスト、アマチュアコンテストとウイメンズにおける様々なカテゴリーのサーフィンコンペティションが行われる大イベントだ。
そんなウイメンズサーフィンの祭典の頂点と言えるWQSイベントを制したのは、ASPワールド・ジュニアチャンピオンのサリー・フィッツギボンズ(NSW、AUS)。次の時代を担うオーストラリアの有力選手として注目されている彼女は、今シーズンのを見事な成績でスタートさせた「スーパーグルメ」。17才の彼女は、1月に行われたコンテストの4戦中3戦で優勝しており、飛ぶ鳥をも落す勢い。ブルーナ・シュミッツ(BRA)とのファイナルでセンセーショナルな勝利を上げ、同時にWQSレイティングのナンバー1の座を手にし、優勝賞金US$4500を獲得した。
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▲ジェシーマイリー-ダイヤー(AUS) |
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▲ジェニファー・スミス(USA) |
「素晴らしい2008年のスタートになったわ」とフィッツギボンズ。「自分の夢だったワールド・ジュニア・チャンピオンシップ(シドニー)で優勝できて、更に6スターWQSに優勝出来たの」最初から最後までトップスコアラーだったフィッツギボンズは、ファイナルで同じ17才のシュミッツと戦った。2人はエクセレントな5フィートのコンディションで、9ポイント台のライディングをたたき出す、ハイレベルなファイナルを演じたが、フィッツギボンズはセンセーショナルな9.75をマーク。ファイナルで9ポイント台を2本まとめて圧勝した。
「ブルーナは、最高に良いサーフィンをしていた。自分はハイスコアを持っていたけど、彼女のようなサーファーと戦う時は、ハイスコアが1本では充分ではないと思ったの。だから必死だった。もう1本、自分にはハイスコアが必要だったから。勝利への1本がやって来た時は最高だったわ」とフィッツギボンズ。
また、2位となり賞金US$2300を獲得し、WQSレイティング2位という最高のスタートを切ったシュミッツ。「ファイナルまで勝ち上がれて、本当に、本当にうれしい」とシュミッツ。
「サリーは最高のコンペティターよ。彼女は本当に強くて、いつも良い波を手に入れる。それでも私がファイナルで9ポイントをマークしたから接戦になったけどね」。ASPワールドナンバー8位のジェレミー・フローレス(FRA)のガールフレンドであるシュミッツは、今日の彼女の成績は彼の影響が大きいと言った。「彼はサーフィン・コンペティションと、より良いマニューバーをコンプリートする方法など、多くのことを私に教えてくれる。彼は、私にボードを与えてくれて、プロキャリアのための安定したサポートをしてくれるの」とシュミッツ。
そして、3位タイ入賞は、WCT8位のジェシーマイリー-ダイヤー(NSW、AUS)とシャーク・アタック・サバイバーのベサニ・ハミルトン(カウアイ、HAW)。特に注目に値するのは、ハミルトンの3位入賞。この結果は彼女自身のベストリザルトであるだけでなく、おそらく片腕という身体的な障害があるアスリートとしての最高位である。そして、彼女は今シーズン、WQSフルタイム参戦を決めたようだ。「全く良い波を見つけられなかったわ。自分に自信をつけるため、良い結果が欲しかったの。これからは全てのイベントでベストを尽くすつもり。コンテストに集中して行くわ」とコメントした。
今回、WQSで優勝したフィッツギボンズは、同時開催のプロジュニアでも優勝し、2冠達成。ロングボードでは、ASPワールド・ロングボード・チャンピオンのジェニファー・スミス(カリフォルニア、USA)がカシア・メドー(カリフォルニア、USA)を抑え優勝した。日本からはWQSに萩原水紀、WQSとプロジュニアに橋本小百合、プロジュニアのU18とU16にアマチュアの大村奈央が参加したが、良い結果は残せなかった。今年も世界を舞台に頑張る日本人サーファーを応援しよう。
■ASP-WQS6スターイベント■ロキシー・サーフフェスティバル
優勝:サリー・フィッツギボンズ(AUS)2位:ブルーナ・シュミッツ(BRA)
3位:ジェシーマイリー-ダイヤー(AUS)ベサニ・ハミルトン(HAW)
■ASP-ウイメンズ3スターWWLTイベント■
優勝:ジェニファー・スミス(USA)2位:カシア・メドー(USA)11.50;
3位:チェルシー・ウィリアムズ(AUS)4位:エマ・ウィルソン(AUS)
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