「僕はこれまで2位、3位、4位は何回もなって来た。辞める前に、2回目のタイトルを早く掴むことを望んでいたんだ」とパーキンスが言った。「ことばがないよ。ほんとうに感動している」。今回のイベントにレイティング3位で挑んだパーキンスは、コンテストを通してパワフルなレールトゥレールのサーフィンを披露。絶えずベスト・ヒートスコアを出し続けた。ファイナルでも、その勢いは衰える事なく、パーキンスは前半に8ポイント台を2本揃えた。「どんなヒートでも、ほとんどそうして来たんだ。密かに数本をゲット。モノにして、結局は全てのヒートで、そんな波が自分の強力な波になった」とパーキンスが言った。「その30分ヒートは長く感じたよ。息を殺していたような気がする」とコメント。
フランスでも2位となったアントワン・デルぺーロは2戦連続で2位。コンテストを通し、驚くべきパフォーマンスを見せていたにもかかわらず、デルぺーロは完璧なハワイのベテランサーファーを止める事ができなかった。今回のイベントで2位となった彼は、ランキングでも世界2位でのフィニッシュとなった。「僕は、そのヒートで波を見つけることができなかった」とデルぺーロが言った。「勝ちたかったね。でも、それが人生。それがコンテストだよね」
デルぺーロは、彼がなぜラウンド1から手強い選手として注目され、ASP WLT ナンバー2にレイティングされていたかを証明した。若いフレンチマンは、彼のヒート全てで、スタイルと優雅さを組み合わせた、大きな弧を描くカットバックと長いノーズライドを見せた。「いい感じさ」とクオーターのヒートに勝利の後にデルぺーロが言った。「僕は、そのヒートでのサーフィンに満足なんだ。このイベントで初めて自分のサーフィンが出来たように感じる」。
写真:
アントワン・デルぺーロ( FRA )
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また、3位タイでフィニッシュしたのは、このイベントで唯一のパーフェクト10をスコアしたネッド・スノー(HAW)。スノーは、ASP WLTレーティング・リーダーだったハーレー・イングルビー(AUS)と2006年のASP ロングボード世界チャンピオンのジョシュ・コンスタブル(AUS)を破った。そして、48歳のアレックス・サラザール(BRA)、31歳のマシュー・モイア(ZAF)、17歳のジョー・アーロン(USA)といった選手も素晴らしいパフォーマンスを見せていた。
今回日本からは、デヴィッド木下、鍋島庵莉、ユージン・ティールが参加。またJPSA3年連続グランドチャンピオンのハワイのケコア・ウエムラも参加した。しかし、3名ともラウンド2を強いられ、善戦空しく、そこで敗退となった。ラウンド3に勝ち上がったケコアもそこまでだった。オックスボー・ワールドロングボード・ツアー2008はこれで終了。来年はまた、オックスボーによるロングボードのワールドツアーが開催される予定になっている。
ファイナル:1-ボンガ・パーキンス(HAW)16.95
2−アントワン・デルぺーロ(FRA)13.90
セミファイナル:
SF 1:
ボンガ・パーキンス(HAW)16.20
ネッド・スノー(HAW)14.00
SF 2:
アントワン・デルぺーロ(FRA)17.65
アレックス・サラザール(BRA)14.25
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