セミファイナルで、ASPウイメンズ・ワールド・ロングボード・チャンピオンに君臨しているジェニファー・スミス(USA)を破ったモナハンは、2フィートのなか行われたファイナルでも、クラシカルなターンとモダン・スタイルのリエントリーの強力なコンビネーションでヒートをまとめた。「セミファイナルでジェニファー(スミス)を倒して本当に驚いた」とモナハンが言った。
「ビアリッツでの素晴らしい1週間だったわ。そして、優勝出来てパーフェクトな終りになったわ。夢が現実になった感じ。自分の家に世界タイトルを持って帰れるなんて素晴らしいことだわ。本当に最高」。今年のイベントはハワイアンが大活躍。同時開催でASPプロ・ジュニアも行われ、ロングボードにも出場していたASP-WCTでワイルドカードで出場し大活躍をしたカリッサ・ムーア(HAW)が優勝。2008年のロキシー・ジャムはハワイ一色になった。
今回の優勝候補だった22歳のチェルシー・ウィリアムズ(AUS)。2007年は3位だった順位をひとつ上げて2位でフィニッシュした。最後のオーストラリア代表となったウィリアムズは、ロキシーASP WWLCを通した素晴らしいパフォーマンスを見せていた。そして、セミファイナルでレア・ドーソン(USA)を下した時にスコアした15.00ポイントのハイスコアを含む、イベント・ベスト3のヒート・スコアのうち2つは彼女がマークした。「ほとんどのヒートで勝ったけど、ファイナル終了間際にジョイに2本の良い波をとられた」とウィリアムズが言った。「私は最後の最後まで、より大きい波を取ろうとしたけど、それは十分ではなかったみたい。でも、この結果には満足よ。だって去年よりも良い結果だから」
ASPウイメンズ・ワールド・ロングボード・チャンピオンに君臨しているジェニファー・スミス(USA)は、セミファイナルでモナハンに敗退。彼女の2年連続タイトル獲得の夢はそこで消えた。
スミスはラウンド4でソリッドな14.75ポイントのヒートスコアをマークしたイベントのトップ・スコアラーの1人だった。しかし、モナハンの猛攻を迎え撃つことができなかった。「私はすべてに勝つことはできないと思う。でも間違いなく、このコンテストを楽しんだわ」とスミスが言った。「来年またここに戻って来て、再び挑むつもりよ。タイトルを守りたかったわ。でも、ジョイ(モナハン)は素晴らしいサーファー。
彼女は、本当にチャンピオンに値するサーファーだわ」とコメントした。
また、今回、日本から古市陽子(写真)と島尻裕子が代表として参加。古市はラウンド2を強いられたがラウンド3へ生き残り、島尻、古市ともラウンド3に進出した。またハワイと日本の2つの国籍を持つ、JPSAショートボードプロの植村未来もラウンド3進出を決めた。そして、その島尻裕子と植村未来が見事ラウンド3を突破し、ラウンド4へ駒を進めたが、島尻が優勝したジョイ・モナハン(HAW)に、植村が2位のチェルシー・ウィリアムズ(AUS)に破れ、昨年と同じ9位という結果に終わっている。
ロキシーASP WWLC最終結果
優勝:ジョイ・モナハン(HAW)14.10
2位:チェルシー・ウィリアムズ(AUS)13.50
セミファイナル
ヒート1:
ジョイ・モナハン(HAW)13.50
ジェニファー・スミス(USA)12.20
ヒート2:
チェルシー・ウィリアムズ(AUS)15.00
レア・ドーソン(USA)7.35
クォーターファイナル
ヒート1:
ジョイ・モナハン(HAW)16.25
レイチェル・バリー(USA)8.85
ヒート2:
ジェニファー・スミス(USA)14.40
カシア・メドー(USA)9.75
ヒート3:
レア・ドーソン(USA)11.65
ジュスティーン・デュポン(FRA)10.75
ヒート4:
チェルシー・ウィリアムズ(AUS)12.65
ジュリー・コックス(USA)8.20
|