更新日: 2009年5月7日 (木) 14:40
■ASP 6スタープライムWQSメンズ・イベント■
オニール・コールドウォーター・クラシック
プレゼンテッドバイ・スウォッチ
■2009年4月29日-5月6日■スコットランド、サルソー■ photo courtesy O'Neill

■アダム・メリングが優勝。辻が37位。ポルトガルの6スターで橋本小百合が19位


Adam Melling : photo courtesy O'Neill。

【現地2009年5月5日、スコットランド】 4月29日からイギリス本土最北の町、サルソーで開催されていたASP-WQS6スタープライム「オニール・コールドウォーター・クラシック・プレゼンテッドバイ・スウォッチ」が現地5日に終了。ソリッドな6-8フィートのクリーンなコンディションとなった「サルソー・イースト」で、オーストラリアのアダム・メリングが、同じオーストラリアのルーク・マンローを抑えて優勝した。今年4年目を迎える今大会のメインサイトは、神話のリーフブレークとして知られ、この地域では最高のサーフィン・コンディションをコンペティターに保証する「ヨーロッパのニアス」と言われるワールドクラスのライトがブレイクする場所。

歴史あるオニールが開催するコールド・ウオーター・クラシック(CWC)は、今シーズンより5戦のシリーズ化が決定し、最北、最南、最もワイルドで、最も冷たい海で行われる、地球上で最も過酷なコンディションで行われるクラシックなサーフ・コンテスト・シリーズとなり、最終戦のカリフォルニアのサンタクルーズでは優勝賞金5万ドルのシリーズの勝者が決定する。今回のスコットランドは、前回のタスマニアに続く第2戦である。

「本当に信じられない気分だよ。2年連続で2位というのだけは絶対に避けたかった」と昨年、このイベントのファイナルでアダム・ロバートソンに破れ2位となったメリングが言った。「あの剣は、これまでで最高のトロフィーだよ」と彼が言った。「昨年、それを手に入れたロバートソンがとても羨ましかったんだ。絶対、壁に飾るつもりだよ」。アダム・メリングはファイナル開始25秒で6.67をスコアし、その勢いは終了ホーンが鳴るまで止まる事はなかった。「長い間、コンテストで優勝したくて、本当に激しく自分自身をプッシュしていた。そして今日、それをついに実行することが出来たよ」とアダムが言った。


Adam Melling : photo courtesy O'Neill

今回日本からは、ポルトガルのASP WQS 6スターイベントで日本人初のファイナリストとなり2位入賞を果たした大野修聖をはじめ、南アフリカの6スターで17位となった辻裕次郎、田中樹、田中譲、中村昭太が出場。ラウンド128を2位で切り抜けた辻裕次郎、田中譲は、マー大野、田中樹とともにラウンド96を戦ったが、次のラウンドに駒を進めたのは辻裕次郎だけ。日本期待のマー大野は全く自分のサーフィンを見せる事なくファーストラウンドで敗退となった。ラウンド48まで勝ち上がった辻は、CTサーファーのドリュー・コートニーやジャラード・ハウスらと対戦。ロースコアの戦いとなった前半から抜け出た辻は、中盤で1位となるも、じりじりと追い上げられ最後は4位まで転落して敗退した。とはいえ、前回の17位に続く今回の37位という結果は、世界を舞台に戦うモチベーションと、次のステージへの目標を彼に与えたに違いない。ドリームツアーを目指すマー大野とともに、新時代を担うサーファーとして今後の辻裕次郎の活躍も期待したい。

また、ポルトガルでは、ASP 6スター・ウイメンズWQSイベント「エストリル・ビラボン・ガールズ」が開催。ASPウイメンズのワールド・ツアー・ルーキーのサリー・フィッツギボンズ(AUS)がファイナルでココ・ホー(HAW)を破り優勝した。今年9戦しか行われないウイメンズのWQSにおいて、6スターは3戦のみが予定されており、その大事な1戦となった今回のイベント。フィッツギボンズは年末のWQSからのクオリファイに備えて強烈なバックアップを手に入れた事になる。そんなイベントに日本から参加したのは、橋本小百合と萩原水紀。ラウンド1から出場の橋本は、ベサニー・ハミルトンに次いで2位でラウンドアップ。ラウンド2でも、アミー・ドナホーに次いで2位で勝ち上がった。ラウンド2から出場した萩原はここで敗退。ラウンド3に進んだ橋本だが4位で敗退、19位で6スターをフィニッシュした。

このゴールデンウイークで世界各地で行われたWQSイベント。カリフォルニアのロウアー・トレッスルでは「6.0 LOWERS PRO」が、2〜4フィートのコンディションのなか5月3日に終了。WCTサーファーのフレッド・パターチアが昨年のイベント・チャンピオンであるベン・ブルジョアを破り優勝した。この大会は、次世代をサポートするマルチ・アクション・スポーツ・ブランドの「ナイキ6.0」が冠のイベント。このイベントには日本のチャンピオンである田嶋鉄兵が日本から唯一エントリーし、ラウンド96まで勝ち進んだが、4位で敗退し73位でフィニッシュしている。今日までのコンテス終了時のWQSレイティングはマー大野は23位、辻裕次郎は116位、田中樹は186位、女子では橋本小百合が24位、萩原水紀が32位となっている。世界で活躍する日本のサムライたちにエールを送ろう。頑張れ日本。




「エストリル・ビラボン・ガールズ」のサリー・フィッツギボンズ(AUS)左とココ・ホー(HAW)右

オニールCWCスコットランド

優勝: アダム・メリング(AUS)14.17pt
2位:ルーク・マンロー(AUS)8.90pt
セミファイナル
ヒート1: ルーク・マンロー(AUS)13.50pt ジョアン・ドゥルー(FRA)12.50pt
ヒート2: アダム・メリング(AUS)11.66pt ブレイク・ソーントン(AUS)3.80pt
クォーターファイナル
ヒート1: ジョアン・ドゥルー(FRA)16.17pt ジャラード・ハウス(AUS)8.93pt
ヒート2: ルーク・マンロー(AUS)16.63pt ユリ・ソドレ(BRA)7.34pt
ヒート3: アダム・メリング(AUS)17.50pt クリストフ・アラリー(REU)7.60pt
ヒート4: ブレイク・ソーントン(AUS)14.06pt ジャラード・サリヴァン(AUS)13.17pt

 

現在のASP-WQSランキング :
01:アダム・メリング(AUS)9076
02:ダニエル・ロス(AUS)8325
03:オーエン・ライト(AUS)7838
04:ジョアン・ドゥルー(FRA)7663
05:ジャドソン・アンドレ(BRA)7475
06:ブレット・シンプソン(EUA)7338
07:マルコ・ポーロ(BRA)6950
08:ジェイ・トンプソン(AUS)6900
09:ネーザン・イェオマンズ(USA)6813
10:ダスティー・ペイン(HAV)6800
11:ルーク・マンロー(AUS)6588
12:ブレイク・ソーントン(AUS)6438
13:トラヴィス・ロジィー(AFR)6301
14:ゴニー・スビサレッタ(ESP)6238
15:ブランドン・ジャクソン(AFR)6025
16:ディオン・アトキンソン(AUS)6000
17:タナー・グダスカス(USA)5850
18:パブロ・パウリーノ(BRA-CE)5713
19:マット・ウィルキンソン(AUS)5700
20:ユリ・ソドレ(BRA)5600
21:ドリュー・コートニー(AUS)5588
22:ジーン・ダ・シルヴァ(BRA-SC)5525
23:大野修聖(日本)5389

 


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