世界に認められた日本の技術

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株式会社サンコーが、創業からの東京・三鷹から千葉県にある九十九里海岸のウォーターフロントに拠点を移し、再スタートを切ったのは５年前のこと。サーファーのためのウエットスーツを作るメーカーであるがゆえ、サーファー達のフィールドである海の近くで、そのマインドを感じながらスーツの作成を開始した。「自分たちの作ったウエットスーツを直ぐに目の前の海でテスト出来るというのは、メーカーとして最大の利点だと思います．」と工場長の尾崎さんは言う。「そして、数あるメーカーの中で工場の８０%以上がサーファーで、サーファーの手によって、サーファーのためのウエットスーツを作れるという誇りが私たちにはあります。」

日本のサーフィン・マーケットの中心地といっても過言ではない千葉エリアのサーフスポットに隣接するファクトリーでは、トッププロからアマチュアライダーまで、実際にスーツを使用したサーファーが、ファクトリーの人間と直に会ってコミニュケーションをとる事が日常のように行われている。そして、その使用感について話し合いながらアイデアを出し合い、その意見をスーツにフィードバックし、クオリティーを高めて行く。

サンコーのオリジナルブランドはBEWET（ビーウエット）、DELPHI.（デルフィ）、BLIND。彼らは「THE COMPLETE DESIGN ULTIMETE SPORTS」をブランドポリシーに掲げ、日本が誇るウエットスーツの技術革新によって新たなサーフポテンシャルの境地を切り拓き続けてゆくことを目標としている。そ して、その卓越した技術と熟練された匠の技を感性響く美しいプロポーションに融合させる。そのラインナップは、全てのサーファーが求める快適さを満たし、期待以上の感動を与えられる よう進化していく。　

サンコーは近年、世界でその技術が認められ、それらのオリジナルブランドの他に、OEMで世界のトップブランドのウエットスーツを制作している。彼らの工場では、ハーレー、Nike、Oakley、Patagoniaといった世界のトップブランドのウエットスーツが作られている。いま世界のサーフシーンで最も注目を集めるジュリアン・ウイルソンをはじめ、アレホ・ムニーツといったワールドツアー選手から、来年にはワールドツアーにクオリファイしてくるであろうアップカマーのコロヘ・アンディーノなどが着ているナイキのウエットスーツは、このサンコーの千葉の工場で作られているものなのだ。

写真右の手前の白いウエットはお馴染みコロへのウエット。

Nike、Oakley、は一般コンシューマー向けの商品は販売していないが、ブランドを支えるプロ選手のウエットスーツの全てがここで作られる。ハーレー、パタゴニアに関しては、ブランド毎にポリシーがあるため、カッティングや使用する素材などの違いはあるが、プロ選手を含む全ての商品がサンコー・クオリティで製造され、消費者の元へ届けられている。

「私たちの会社にも辻裕次郎、加藤嵐、Ｃバスことセバスチャン・ジーツといった、世界の舞台で戦う選手が増えきているので、日本のウエットスーツが世界一だということを伝えて行けるように、僕らファクトリースタッフも日々精進して頑張って行ければと思っています。」と尾崎さんが続ける。世界のトップサーファーのウエットスーツを作るということも彼らのトップメーカーとしてのクオリティを維持して行くモチベーションにもなっているのだろう。

デジタル化の流れを察知し、業界の先頭を切って、最新鋭のウェブサイトを構築したのもこのサンコーだった。現在もオフィシャル・サイトには最新の技術が組み込まれている。常に、その先を見つめて来たサンコー。機械化が進む世の中でも、職人の手によって、ひとつひとつ丹誠込めて作られて行くウエットスーツは、ジャパンメイドとしての真価が、世界に認められはじめている。

1967年創業の日本屈指のウエットスーツメーカー、株式会社サンコー。「ビーチ・プレジャー・デベロッパー」をテーマに素材開発を通してサーフィンの最高の愉しみを提供する、BeWET（サーフスーツブランド） Delphi（サーフスーツブランド） MagicSerise（サーフアクセサリブランド）などのオリジナル・ブランドを展開し、多くのサーファーからの支持を得ているウエットスーツメーカーである。


問い合わせ：株式会社サンコー
電話番号：０４２２－４７－７４５１
http://www.bpd21.com/