1998年にサーフブランドとして、アクションスポーツマーケットをターゲットにスタートしたドメスティック・フットウェアブランド「コンカラー」。少量生産のコンセプトと製品作りの基本テーマである「ナチュラル&ベイシック」がサーファーに受け入れられ、確固たるサーファーズ・フットウェアとしての地位を確立した。
今回のインタースタイルで出展した2006年のスプリング・サマーコレクションは、ホワイトレザーやヘンプなどを素材として用いた涼しげな風合いのものが多く、やはりコンカラーらしい「ノンレース」「スリップオン」タイプが目に付いた。特にホワイトレザーにワンポイントカラーを施した物や、パンチングレザーのスリップオンタイプなどに今夏は注目したい。
現在では、2度のロングボード世界チャンピオンで、サーフレジェンドであるナット・ヤングを父に持つボウ・ヤングをはじめ、日本のトッププロである田中樹らをサポートしている「コンカラー」ではあるが、今後は「ライフスタイルブランド」として新しい次元に進行して行く。様々なスタイルやこだわりを持つ、より幅の広いユーザー層にアピールを広げ、そのためのブランディングやマーケット戦略を行う。
様々なカルチャーやスタイルとクロスオーバーし、より高次元のステージへ進出するコンカラー。しかし、その根底にあるのは、「サーフブランド」としての誇りや、「ナチュラル&ベイシック」といった基本理念。この流行やブームに左右されない、基本に忠実な物造りを行うというブランドアイデンティティーがある限り、コアなブランドスタイルをキープしながら「コンカラー」は幅広いユーザーを獲得し続けて行くことは間違いなさそうだ。 |