更新日 2006年2月13日 (月) 15:35
 



■池田潤のASR2006潜入ルポ



 
会場に入るレジストレーションカウンター。インターナショナルバイヤーはプリレジスター(事前登録)すれば無料。当日登録だと40ドル。
 
毎年春と秋との2回開催される、西海岸で一番大きなアクションスポーツの展示会が今年も例年通りサンディゴコンベンションセンターにて行われた。

【背景と傾向】

近年全米の中で、最も地価が高騰したと言われるサンディエゴ地域。そして911以降、南カリフォルニアへ移住してくる人々は益々増える傾向にあり、多くの建て売り住宅がデベロップされ続けている。それに伴いサーファーの数も増えている。一説にはアメリカのサーフィン人口は過去最高で、現在も右上がりに増え続けているといわれている。その影響で冬の時期でも週末ともなればビーチには多くの人が訪れる。いまでは過去には誰もサーフしていなかったスポットでさえサーファーを多く見かけることとなった。

今回のトレードショーでは、そのようなバックグラウンドからアクションスポーツメーカーも巨大ブランドが、クロージング、ウエットスーツ、アイウェア、時計、サーフボードに至るまで自社ブランドを展開する傾向はますます強くなっていく印象を受けた。以前のようにマイクロブランドがアクションスポーツマーケットに参入する為の展示会というイメージは年を追うごとに少なくなっている感じである。

【クラークショック】

クラークショックの影響で今回のショーではサウスベイのウォーカーフォームを始めとする、サーフボードブランクスのメーカーも5社ほどブースをだしていた。いろいろな人にインタビューしたところによると、アメリカ製、ブラジル製、オーストラリア製、南アフリカ製のフォームメーカーの増産により4月にはアメリカ市場に十分な数のブランクスが出回るとの予想。特殊なロッカーやサイズをメインに使っているシェーパー達はブランクスの元となるプラグと呼ばれる金型(実際はコンクリート製)を作るためにいろいろとメーカーと交渉にはいっている段階のようだ。

【オークション】

今年も例年通り、ビンテージサーフボードのオークションも行われた。
高価なのはハワイ用のガンやトランジションボード、レジェンド使用のショートボード、クラークフォーム関連、ベルジー、デッフなどのボードも高値がついた。意外に60年代のビンテージボードは安値傾向。今が買い時か???。
  クイックシルバーブース前にてパイプライナー、マリブマスター、世界チャンピオンの珍しいとりあわせの集合写真。ストライダーが会場付近にいた有名サーファー達を、わざわざこの写真の為に集めてくれました。
 
オークション会場で出会った、ロングボード世界チャンプ、コリン・マックフィリップス、サーフィン歴史家クレイグ・スティシック、ミッチ・アブシャーの長身3人集。
サーフテック社からリリースされるニューモデル。ティミー・パターソンシェープのジョシュ・バクスターモデル。写真はファーマーU.S.オープンチャンプのジョシュ・バクスター。
     

【まとめ】
年を追うごとに会場全体のサイズも縮小化の傾向はあるが、サーフィン産業のメッカ、南カリフォルニアで唯一行われるトレードショー。多くのレジェンドサーファー、現役プロサーファー、それにそれに花を添えるカリフォルニアガールモデル達は以前にも増して元気である。現在のサーフィン業界の好調さを象徴する豪華な巨大ブランドのブースが、これからのサーフィン業界の進む方向性を暗示している。



【TEXT & ALL PHOTO BY・池田潤】




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