ファーストMMT株式会社(所在地:東京都墨田区、代表取締役:藤山正義)は、南カリフォルニアのキングマック・フォーム社との独占契約を交わしたことを発表した。今後、日本のサーフマーケットに向けて、ハイクオリティーなサーフボード・ブランクスの安定した供給を目指す。
カリフォルニアで1961年の創業以来、世界のサーフボードのフォームの約90%以上のシェアを占有していたといわれた業界最大手のフォームメーカーが突如閉鎖したのが昨年の12月。その後、アメリカ国内の零細メーカーをはじめ、オーストラリア、南アフリカなどのフォーム工場に世界中のサーフボードメーカーから、フォームやそれに代わる材料を確保するため注文が殺到。サーフボード業界はパニックになった。
そして、心配された品不足をクリアーし、今年のシーズンを前に、ようやく日本にも様々なブランクスが輸入されるようになって来た。しかし、品質、安定した供給量など有らゆる面でサーフボードメーカー各社が納得できるブランクスは少ないのが現状だった。
今回、同社が輸入販売の契約を交わしたキングマック・フォーム社は、オーストラリアのキングフォーム社のグラハム・キングと、南アフリカのXトラフォームブランクスのロッド・マクドナルドと、南カリフォルニアのフォームメーカー経験者のグループたちが手を組んでスタートした会社。このキングとマクドナルドは2人合わせて、60年のポリウレタン・ブランクスを生産してきた経験と実績があり、そんな彼等は、高品質で応用自在のサーフボード・ブランクスをプロデュースするために12年もの間、共同開発を進め、世界で唯一のフォーム・プロダクションを完成させた。ようやく完成した彼等の高品質フォームをつくるフォーミュラー(原材料)は、世界中のフォームメーカーが買い付けにくるほど完成度の高いものだった。それほどまでに優れたフォーミュラーを誇るキングマック・フォームは、世界中から契約のオファーが殺到する中で、これまでどことも契約を交わさずにきたが、信頼できる日本のパートナーとしてファーストMMT株式会社を選んだ。
彼等の目指すモノは「信頼できる良いブランクス」。それは常に軽く、強く、長持ちする白いブランクスである。試行錯誤を繰り返した結果、彼等はとても細かくて、なめらかなセル構造のあるブランクスを創り上げる事に成功したのだ。この彼等が開発したブランクスは、よりシェイプしやすく、ブランクスへのレジンの吸収率が低いため仕上がりが非常に軽くなり、強度が有りレスポンスが良いサーフボードになると各国のシェイパー、サーファーから絶賛されている。
キングマック・フォームは、現在のサーフボード業界が重要な時期であると理解したうえで、サーフボードメーカーに対して質の高いサービス、手頃な商品と証明されたブランクスを提供することを約束。もちろん、ブランクス・デザインは、世界の最前線で活躍するシェイパーやサーファーのアドバイス、経験と知識から創られており、最新のCADを使って、各ブランクスは最高仕様の多目的設計に仕上がっている。
業界最大手のフォームメーカーの閉鎖から半年以上が過ぎ、サーフボード製造業界も少しずつ落ち着きを取り戻している。そして、独占市場ともいえたブランクスのマーケットは開かれ、新素材や技術開発が行われ活性化されている。キングマック・フォームは、サーフボード・ブランクスの新時代に、これまで培ってきた経験に新たな技術を加えることで、これからのスタンダードを創り出す。※日本での販売開始は8月下旬頃を予定。
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ファースト エム・エム・ティー株式会社 TEL:03-3829-0346
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