■パイプラインプロがスタート。深川、松岡がラウンドアップ
年末に行われるWCTイベント「ビラボン・パイプラインマスターズ」のトライアルともいえるコンテストなので、パイプのスペシャリストには非常に気合いの入るところ。そんなコンテストに日本人サーファーがどこまで喰らい付くか注目したい。
大会1日目の朝は、雲一つ無い快晴に恵まれ、クリーンな4−8フィートのコンディションの中、ラウンド1のヒート16までが終了。しかし、ナショナル・ウエザー・サービスの予報では、これから3、4日はパイプラインでサーフィンは不可能になるだろうとの事。接近するストームの前兆のように、午後からオンショアが吹き、コンテストは中断を強いられた。明日から3日間は、強いオンショアで40フィートのクローズの状態か続く予報だ。
今日のラウンド1では、予想外の展開がいくつか見られた。なかでもカウアイの16才、アレックス・スミスと、24才のペルーのアルバロ・マルパチダというパイプラインでは未知数の2名のサーファーが素晴しいパフォーマンスを見せた。スミスは、ヒート終了間際にパーフェクト10をマークし、マルパチダは本日の最高ヒートスコアとなる15.75をマークして,ラウンドアップした。一方で、パイプでのパフォーマンスには定評のあるマーク・ヒーリーと元イベントチャンピオンであるトム・ドスランドの2名のサーファーは、首尾一貫しない波に苦しめられ、オンショアでチューブライドのチャンスを失い敗退した。
今日出場した日本人サーファーは、深川達哉、高貫佑麻、松岡慧斗の3名。2位でラウンドアップしたのは深川と松岡。高貫は惜しくも3位で敗退した。シードされている山田恭平、小川幸男、蛸優樹、田中譲、遠田真央は、次のラウンドオブ128から出場。ラウンドオブ96には小川直久、牛越峰統、脇田貴之、堀口真平、仲野仁人が登場。田中樹はラウンドオブ64に登場する。
一方、30日からブラジルで行われるWQS6スターイベントのモーマイプロに、日本から田嶋鉄兵、ダレン・ターナーが出場予定。続いて2月6日から行われる5スターイベントのハングルーズプロには田嶋、ターナーに加わり、大野修聖も参戦する。その大野修聖は2月27日からオーストラリア、ゴールドコーストで開催される、WCTのトライアルに出場する予定だ。世界を舞台に頑張る日本人サーファーを応援しよう。
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