更新日:2007年2月28日 (水) 2:04
 
■ASP WOMEN'S WORLD TOUR■
第1戦ロキシープロ・ゴールドコースト
プレゼンテッド・バイ・サムソン
 

■2007年2月27日―3月11日■スナッパーロックス、オーストラリア■photo:ASP■#1■final

■真夏のオーストラリアでASPーWCT開幕


ステファニー・ギルモア(AUS)
▲9.57というハイスコアを出したチェルシー・ヘッジ(旧姓ジョージソン)
▲レイン・ビーチェリー(AUS)
【2007年2月27日火曜日(ゴールドコースト、オーストラリア)】ASP-WCT2007がスタートした。今日からスナッパー・ロックスをベースにウエイティングピリオドに入った「クイックシルバー・プロ・プレゼンテッドバイ・サムソン」と「ロキシープロ」は、今シーズンを占う意味でも非常に注目される1戦といえよう。

大会初日は、3-4フィートのコンディション。大会主催者はウイメンズのラウンド1から2までを行い、午後から8XフォスターズASPワールドチャンピオンのケリー・スレーター(USA)発案による新しいコンペティション・フォーマットによるトライアル的な意味合いのエキシビションがトップ45のメンズ選手達によって行われた。

そのフォーマットは、4名の選手が同時に海に入り、2つの2人ヒートを行うというもので、それぞれのヒート毎に1名のサーファーに優先権が与えられる。ASPは昨年このフォーマットを4人ヒートが義務付けられているパイプラインマスターズでテストしており、もし、このフォーマットが正式に採用される事になると、コンテスト全体の時間が今までの半分まで短縮が可能になる。
メラニー・バーテルス(HAW)
▲カリッサ・ムーア(HAW)

この新しいフォーマットの発案者であるスレーター。やはり何と言っても彼が話題の中心となる。今シーズン、スレーターは9度目のワールドタイトルをとりに行くのか。各メディアに対して明言を避けてきたスレーターだが、昨日行われた記者会見でも「3週間ぐらいサーフィンしていなかった。でも今は海に入るたびにエキサイトしているよ。実際、僕はこの会場に来ていて、このコンテストに勝つ事だけにフォーカスしているんだ。それがタイトルを掴むための道。ヒート毎勝ち上がって行くしかないのさ」と今回のコンテストに対する意気込みを説明するに留まった。

コンテストでは、前ワールドチャンピオンのチェルシー・ヘッジ(旧姓ジョージソン)が、彼女のホームブレークにおいて素晴しいパフォーマンスで2007 ASPウイメンズ・ワールドツアー・コンペティションの初日を先導した。しかし、ヘッジはスナッパーロックス出身のエリートサーファーの中でも、いまだに優勝する事が出来ないサーファーのひとりである。「ローカルに有利であるという事が過去2、3年にわたって証明された思う」とヘッジが言った。「ジョエル(パーキンソン)、ミック(ファニング)ディーン(モリソン)全員がこのイベントで優勝している。ステファニー(ギルモア)もここで勝ったわ。私たちローカルはどんな波に乗るべきか分かるし、自信も持っている。どんなことが起こるのか分かるの」とコメント。

また、ここスナッパーのローカルで2005年のロキシープロの優勝者であるステファニー・ギルモアにとって、今日がワールドツアー・デビューとなった。ギルモアは、これまでにワイルドカードとして多くのエリート-ツアー・イベントを戦い、すでに2勝をあげている。「ちょっとベテランみたいな感じね」とギルモア。「奥の手をいつでも出せるようにしてあるわ。このイベントで上手くやるには、そんな事が大切なのかも知れないわね。うまく行けばファイナルまで行ける。それは素晴しいツアーのスタートになる」とコメント。

一方、ロキシートライアルを勝ち上がってメインイベントへのワイルドカードを獲得した14歳のカリッサ・ムーア(HAW)は、ASPワールドチャンピオンであるレイン・ビーチェリー(AUS)とジャクリーン・シルヴァ(BRA)と対戦したラウンド1で見事トップ通過を果たして大先輩の2名をラウンド2へと追いやった。「スナッパーはパーフェクトな波だと思うの。ここに来れて夢が叶ったわ。私が勝ったあの勝負はそんなにビッグなものではなくて、ただレインに対して楽しんでサーフィンしただけなの。このことは凄く誇りに思う。最高ね。」とコメント。対するビーチェリーは「何もカリッサ・ムーアから奪うことはできない。彼女は最高だった。波の選択も申し分なかったわ」と言った。

また、今日行われたラウンド2では、エリート-ツアー・ベテランのロシェル・バラード(HAW)と2004年のワールドチャンピオンのソフィア・ムラノヴィッチ(PER)が残念ながら早くもイベントから姿を消した。ギルモア、シルヴァナ・リマ、バーテルスをはじめとするニュージェネレーションとツアーベテランたちの争いがヒートアップする2007年のウイメンズサーフィンはますます面白くなりそうだ。

ロキシー・プロのラウンド3
ヒート1:ジェシー・マイリー-ダイヤー(AUS)対エミー・ドナホー(AUS)
ヒート2:レベッカ・ウッズ(AUS)対メラニー・バーテルス(HAW)
ヒート3:メーガン・アブボ(HAW)対サマンサ・コーニッシュ(AUS)
ヒート4:レイン・ビーチェリー(AUS)対カリッサ・ムーア(HAW)
ヒート5:メラニー・レッドマン-カー(AUS)対ロザンヌ・ホッジ(ZAF)
ヒート6:シルヴァナ・リマ(BRA)対ジャクリーン・シルヴァ(BRA)
ヒート7:クレア・ベヴィラクア(AUS)対ステファニー・ギルモア(AUS)
ヒート8:チェルシー・ヘッジ(AUS)対キャロライン・サーラン(FRA)

  ASPジャパンのサイトで大会情報を日本語で配信中。
更なる情報はwww.aspworldtour.com


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