■真夏のオーストラリアでASPーWCT開幕
この新しいフォーマットの発案者であるスレーター。やはり何と言っても彼が話題の中心となる。今シーズン、スレーターは9度目のワールドタイトルをとりに行くのか。各メディアに対して明言を避けてきたスレーターだが、昨日行われた記者会見でも「3週間ぐらいサーフィンしていなかった。でも今は海に入るたびにエキサイトしているよ。実際、僕はこの会場に来ていて、このコンテストに勝つ事だけにフォーカスしているんだ。それがタイトルを掴むための道。ヒート毎勝ち上がって行くしかないのさ」と今回のコンテストに対する意気込みを説明するに留まった。
コンテストでは、前ワールドチャンピオンのチェルシー・ヘッジ(旧姓ジョージソン)が、彼女のホームブレークにおいて素晴しいパフォーマンスで2007 ASPウイメンズ・ワールドツアー・コンペティションの初日を先導した。しかし、ヘッジはスナッパーロックス出身のエリートサーファーの中でも、いまだに優勝する事が出来ないサーファーのひとりである。「ローカルに有利であるという事が過去2、3年にわたって証明された思う」とヘッジが言った。「ジョエル(パーキンソン)、ミック(ファニング)ディーン(モリソン)全員がこのイベントで優勝している。ステファニー(ギルモア)もここで勝ったわ。私たちローカルはどんな波に乗るべきか分かるし、自信も持っている。どんなことが起こるのか分かるの」とコメント。
また、ここスナッパーのローカルで2005年のロキシープロの優勝者であるステファニー・ギルモアにとって、今日がワールドツアー・デビューとなった。ギルモアは、これまでにワイルドカードとして多くのエリート-ツアー・イベントを戦い、すでに2勝をあげている。「ちょっとベテランみたいな感じね」とギルモア。「奥の手をいつでも出せるようにしてあるわ。このイベントで上手くやるには、そんな事が大切なのかも知れないわね。うまく行けばファイナルまで行ける。それは素晴しいツアーのスタートになる」とコメント。
一方、ロキシートライアルを勝ち上がってメインイベントへのワイルドカードを獲得した14歳のカリッサ・ムーア(HAW)は、ASPワールドチャンピオンであるレイン・ビーチェリー(AUS)とジャクリーン・シルヴァ(BRA)と対戦したラウンド1で見事トップ通過を果たして大先輩の2名をラウンド2へと追いやった。「スナッパーはパーフェクトな波だと思うの。ここに来れて夢が叶ったわ。私が勝ったあの勝負はそんなにビッグなものではなくて、ただレインに対して楽しんでサーフィンしただけなの。このことは凄く誇りに思う。最高ね。」とコメント。対するビーチェリーは「何もカリッサ・ムーアから奪うことはできない。彼女は最高だった。波の選択も申し分なかったわ」と言った。
また、今日行われたラウンド2では、エリート-ツアー・ベテランのロシェル・バラード(HAW)と2004年のワールドチャンピオンのソフィア・ムラノヴィッチ(PER)が残念ながら早くもイベントから姿を消した。ギルモア、シルヴァナ・リマ、バーテルスをはじめとするニュージェネレーションとツアーベテランたちの争いがヒートアップする2007年のウイメンズサーフィンはますます面白くなりそうだ。
ロキシー・プロのラウンド3
ヒート1:ジェシー・マイリー-ダイヤー(AUS)対エミー・ドナホー(AUS)
ヒート2:レベッカ・ウッズ(AUS)対メラニー・バーテルス(HAW)
ヒート3:メーガン・アブボ(HAW)対サマンサ・コーニッシュ(AUS)
ヒート4:レイン・ビーチェリー(AUS)対カリッサ・ムーア(HAW)
ヒート5:メラニー・レッドマン-カー(AUS)対ロザンヌ・ホッジ(ZAF)
ヒート6:シルヴァナ・リマ(BRA)対ジャクリーン・シルヴァ(BRA)
ヒート7:クレア・ベヴィラクア(AUS)対ステファニー・ギルモア(AUS)
ヒート8:チェルシー・ヘッジ(AUS)対キャロライン・サーラン(FRA)
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