更新日:2007年1月3日 (水) 1:11
 
■ビラボンASPワールドジュニア・
チャンピオンシップ■
 

■2007年1月1日-8日■ノースナラビーン、オーストラリア■photo:ASP■#1

■プロジュニア世界ナンバーワン決定戦がスタート。田中英義、橋本小百合はR3へ


▲デ・スザも登場
▲エアリアルを決めるジョディ・スミス
▲ヒデヨシはトップ通過
【2007年1月2日火曜日、ノースナラビーン、オーストラリア】新年あけましておめでとうございます。本年もサーフメディアをよろしくお願いいたします。

世界各地の厳しいプロジュニアサーキットを戦った21才以下のトップ45のジュニアメンとトップ18のジュニアウイメンで競われるプロジュニア世界ナンバーワン決定戦「ビラボンASPワールド・ジュニア・チャンピオンシップ」が真夏のオーストラリアでスタートした。

大晦日には、 3つのワイルドカード争奪のVon Zipperトライアルが行われ、下馬評通りジェームス・ウッドをはじめ、ミッチー・コールボーンとルーク・チードルといった3名のオージーサーファーがメインイベントの出場権を獲得した。日本からは昨年の代表である切詰英利がトライアルに参加したが、惜しくもメインイベントの切符を手に入れることは出来なかった。

毎年開催されているビラボンASPワールド・ジュニア・チャンピオンシップ。プロジュニアといっても、子供がでているわけではない。過去の優勝者にはアンディ・アイアンズやジョエル・パーキンソンといった現在のサーフィン界のトップ選手が名を連ねているだけに、このイベントがどれだけハイレベルなものなのかが理解出来るだろう。そして、今回のWJCは、かなりの強豪が揃った。
▲マット・ウイルキンソン
▲ステファニー・ギルモア

今日の3フィートのマッシーなコンディションの中でも、そのポテンシャルの高さを披露したのが、第1シードのエイドリアーノ・デ・スザ(BRA)と第2シードのジョディ・スミス(ZAF)。特にスミスは、オンショアでデコボコなセクションも上手くターンで切り抜け、最後にはエアリアルも成功させるほど、圧倒的なフォームで勝ち上がった。ヒート前のインタビューでスミスは、このナラビーンはちょっと自信が無いようなことを漏らしていたが、今日の彼の見せたサーフィンは逆にイベント全体のパフォーマンス・レベルを引き上げた。

「僕は、ここの波が自分にとって、好都合だとは思わないよ」とスミスが言った。「でも僕は、なんとか何本かのライトを手に入れることが出来たんだ。そして、僕はその波を最大限に利用しようと努力したのさ。自分のヒートの選手は凄いサーファーなのは知っていたよ。だから、何かビッグなことを決めなければならなかったのさ」

スミスは、2006年7月に、ワールド・ツアーのビラボンプロ・Jベイにワイルドカードとして出場し見事セミファイナルまで勝ち上がった。昨年、コンペティタートして、またサーファーとして成長が著しかった選手の一人である。しかし、そんな実績を持っているにもかかわらず、彼はこのビラボンASPワールド・ジュニア・チャンピオンシップで、他の選手に対して非常に用心深い。「このイベントには本当に素晴しいサーファーがたくさんいるね」とスミスが言った。「エイドリアーノ・デ・スザとマット・ウィルキンソンのような選手は、物凄いリッピングをしていたし、ローリー・タウナーみたいな選手がたくさんいるからね。ヒートごと確実に勝ち上がって、ファイナルまで勝ち上がりたいよ」とコメント。

一方、スミスとは正反対に,自分のホームであるブラジルのようなチョッピー・コンディションに非常に自信を感じるデ・スザは、リラックスしているようにも見え、ルーク・チードル(AUS)ダスティ・ペイン(HAW)とのヒートでトップ通過を果たした。小柄ながらパワーサーフィンを見せる彼は、2003年にはジュニアチャンピオンになっており、今年のWCTではルーキーイヤーながら20位という成績を収めた。

「いくつかの結果を残しているこのナラビーンにまた戻れて最高だね」とデ・スザ。「全選手が自分の世代のサーファーという状況に戻って来れて嬉しいよ。もう1年ジュニアとして戦えて最高さ。ジョエル・パーキンソンのジュニア2回優勝の記録に並びたいよ」 「2003年に優勝出来たときは、多くの人が応援に来てくれたんだ」とデ・スザ。「再びみんながナラビーンに来てくれることを望むよ。それは特別だからね」とコメント。

今日はボーイズ、ガールズ共にラウンド1が終了。 このラウンド1の3人ヒートで1位がラウンド3へ勝ち上がり、2位と3位の選手がルーザースとしてラウンド2を戦う(ガールズはラウンド1の3位がルーザース)。今回日本の代表5名の田中英義、萩原周、中村昭太、高橋健人、大澤伸幸のうち、今年WJC2年目の田中英義は、ローリー・タウナーらを抑えて、トップでラウンド3へ勝ち上がった。しかし他の4名はラウンド2を強いられており,ガールズではギルモアとリーアン・カレンと対戦し2位となった橋本小百合がラウンド3へ。大村奈央はラウンド2を強いられている。ラウンド2でも生き残りをかけて精一杯のサーフィンを見せてもらいたい。がんばれ日本。




ASPジャパンのサイトで大会情報を日本語で配信中。
更なる情報はASPのオフィシャルサイトで。http://www.aspworldtour.com/



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