■プロジュニア世界ナンバーワン決定戦がスタート。田中英義、橋本小百合はR3へ
今日の3フィートのマッシーなコンディションの中でも、そのポテンシャルの高さを披露したのが、第1シードのエイドリアーノ・デ・スザ(BRA)と第2シードのジョディ・スミス(ZAF)。特にスミスは、オンショアでデコボコなセクションも上手くターンで切り抜け、最後にはエアリアルも成功させるほど、圧倒的なフォームで勝ち上がった。ヒート前のインタビューでスミスは、このナラビーンはちょっと自信が無いようなことを漏らしていたが、今日の彼の見せたサーフィンは逆にイベント全体のパフォーマンス・レベルを引き上げた。
「僕は、ここの波が自分にとって、好都合だとは思わないよ」とスミスが言った。「でも僕は、なんとか何本かのライトを手に入れることが出来たんだ。そして、僕はその波を最大限に利用しようと努力したのさ。自分のヒートの選手は凄いサーファーなのは知っていたよ。だから、何かビッグなことを決めなければならなかったのさ」
スミスは、2006年7月に、ワールド・ツアーのビラボンプロ・Jベイにワイルドカードとして出場し見事セミファイナルまで勝ち上がった。昨年、コンペティタートして、またサーファーとして成長が著しかった選手の一人である。しかし、そんな実績を持っているにもかかわらず、彼はこのビラボンASPワールド・ジュニア・チャンピオンシップで、他の選手に対して非常に用心深い。「このイベントには本当に素晴しいサーファーがたくさんいるね」とスミスが言った。「エイドリアーノ・デ・スザとマット・ウィルキンソンのような選手は、物凄いリッピングをしていたし、ローリー・タウナーみたいな選手がたくさんいるからね。ヒートごと確実に勝ち上がって、ファイナルまで勝ち上がりたいよ」とコメント。
一方、スミスとは正反対に,自分のホームであるブラジルのようなチョッピー・コンディションに非常に自信を感じるデ・スザは、リラックスしているようにも見え、ルーク・チードル(AUS)ダスティ・ペイン(HAW)とのヒートでトップ通過を果たした。小柄ながらパワーサーフィンを見せる彼は、2003年にはジュニアチャンピオンになっており、今年のWCTではルーキーイヤーながら20位という成績を収めた。
「いくつかの結果を残しているこのナラビーンにまた戻れて最高だね」とデ・スザ。「全選手が自分の世代のサーファーという状況に戻って来れて嬉しいよ。もう1年ジュニアとして戦えて最高さ。ジョエル・パーキンソンのジュニア2回優勝の記録に並びたいよ」 「2003年に優勝出来たときは、多くの人が応援に来てくれたんだ」とデ・スザ。「再びみんながナラビーンに来てくれることを望むよ。それは特別だからね」とコメント。
今日はボーイズ、ガールズ共にラウンド1が終了。 このラウンド1の3人ヒートで1位がラウンド3へ勝ち上がり、2位と3位の選手がルーザースとしてラウンド2を戦う(ガールズはラウンド1の3位がルーザース)。今回日本の代表5名の田中英義、萩原周、中村昭太、高橋健人、大澤伸幸のうち、今年WJC2年目の田中英義は、ローリー・タウナーらを抑えて、トップでラウンド3へ勝ち上がった。しかし他の4名はラウンド2を強いられており,ガールズではギルモアとリーアン・カレンと対戦し2位となった橋本小百合がラウンド3へ。大村奈央はラウンド2を強いられている。ラウンド2でも生き残りをかけて精一杯のサーフィンを見せてもらいたい。がんばれ日本。
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