更新日: 2008年11月4日 (火) 0:40
■ASP MEN'S WORLD TOUR■第10戦
ハングルーズ・サンタカタリーナ・プロ
■2008年10月28日-11月5日■サンタカタリーナ、ブラジル■photo:ASP COVERED IMAGES■R1

■ツアー通算3勝目のビード・ダービッジ(AUS)。レイティングも2位へ浮上


写真:ビード・ダービッジ(AUS)

【現地2008年11月2日日曜日、インビチュバ、サンタカタリーナ、ブラジル】ブラジル南部に位置するサンタカタリーナ州のインビチュバで開催されていたASPメンズ・ワールド・ツアー第10戦「ハングルーズ・サンタカタリーナ・プロ」が終了。ビード・ダービッジ(AUS)がファイナルでフランスのジェレミー・フローレスを破り、ワールドツアーで3勝目を上げた。

「僕は完全に波と調和していた。ジェレミーはそれとは全く逆だったね」とダービッジ。「僕は、そのライトに狙いを定めていた。全体的に、レフトでは良い点が出ていなかった。だからライトを狙っていたんだ。それに最初に良い波をゲットして、リラックスしてサーフしようとしていたのさ。今日は最高の気分だよ。ジェレミーは良いサーフィンをしていたから、ターンをもっとプッシュしなければならないと思っていた」

ダービッジは、今シーズン前半にホールドした世界2位のポジションを再び奪い返し、ディフェンディング・チャンピオンとして今年の最後のイベントの行われるハワイに入り、9X 世界チャンピオンのケリー・スレーター(USA)に次いでフィニッシュする可能性が高くなった。彼は、このイベントまでレイティング4位だった。「かなりすごいね」とダービッジが言った。「僕は今のところケリーに次いで2位。興奮するよ。彼は僕のヒーローだからね。このまま良い感じで1年をフィニッシュ出来るように、自分のエネルギーの全てと、全精力を尽くすつもりなので、見ていて欲しい」今日優勝したダービッジがこれまでブラジルでのベストは9位タイだった。「それは、ものすごいと感じるよ」とダービッジが言った。「ブラジルは、明らかにツアーで最高のギャラリーを集める場所の一つだし、ファンも最高で忘れられない日になったよ」  

     


写真:ビード・ダービッジ(AUS)

2位となったのはジェレミー・フローレス。20歳の彼は、ワールドツアーにクオリファイした最も若いサーファーで、僅かツアー2年目にして既に彼自身を証明している。しかし残念なことに、今日のダービッジは止められなかった。「自分の結果には満足だけど、ファイナルについては悲しいね」とフローレスが言った。「僕は、何もすることができなかったね。ビードは挑む時間さえ与えなかった。彼は9.43をゲット。僅か2つのセットしか来なかった。僕は何も見なかった。何でもゲットしようとしたんだけどダメだった。でも彼は確実にリップしてたね」

フローレスは、この数イベントで足首の怪我を騙しながらサーフィンをしていて、ベストの状態ではないにもかかわらず、素晴らしいシーズンとなった。彼はASPレイティング第10位にいる。「僕は今年、いくつかのイベントで負傷したまま出場した」とフローレスが言った。「いまも100パーセントとは思わないけど、良いヒートを戦えて、結果を出せて、以前よりはるかに自信を持つようになった」 セミファイナルでフローレスはワールドツアーでもう一人のフランスサーファーであるミッキー・ピーコンと対戦した。今日の彼らが残した2位と3位という結果は、二人にとってキャリア・ベストとなった。「それは、本当に良いイベントだった」とフローレスが言った。「僕は楽しんだ。ミッキーも良いサーフィンをした。彼が来年のツアーをリクオリファイするためや、自分にとっても、それはたぶんより重要だっただろう。セミファイナルで彼と戦えた事は信じられなかったよ」

また、3位となったのは、ミカエル・ピーコン(FRA)とフレデリック・パターチア(HAW)。ミカエル・ピーコン(FRA)はフローレスとのタイトなセミファイナルに惜しくも破れたが、フローレス同様、彼の友人と経験を共有するチャンスを持てた事を喜んでいた。「それは非常に良いヒートで、ジェレミーとのヒートだったからプレッシャーのない今年初めてのヒートだった。だから、僕にとっては、ファイナルに行くのは、誰でも良かったんだ」とピーコンは言った。2006年に初めてワールドツアーに参加した彼は、リクオリファイ出来ず、2007年にはWQSを闘い再び今年ツアーに戻って来た。今日の3位入賞でピーコンは、26位から18位にジャンプアップ。実質的に彼が2年前に経験した運命からは、免れそうである。これで来年のワールドツアーには、WQS からツアーに加わるティム・ボール(FRA)とフローレスとピーコンで、フランスのサーファーが3名となる新記録を樹立する。

そして、ハワイのフレッド・パターチアは、今回の3位入賞で、次回ホームであるハワイで行われる今年のファイナル・イベントに、レイティング11位で入り、2008年にキャリア最高のレイティングを記録するだろう。2008年のASP ワールドツアーのファイナル・イベントは、12月8日から20日まで、バンザイ・パイプラインで開催される。

写真: 2位となったジェレミー・フローレス

ファイナル: ビード・ダービッジ(AUS)17.76 ジェレミー・フローレス(FRA)9.86
セミファイナル: ヒート1: ジェレミー・フローレス(FRA)14.00 ミカエル・ピーコン(FRA)13.73
ヒート2: ビード・ダービッジ(AUS)12.33 フレデリック・パターチア(HAW)8.50
クォーターファイナル: ヒート1: ジェレミー・フローレス(FRA)18.06 レオナルド・ニーヴス(BRA)14.03
ヒート2: ミカエル・ピーコン(FRA)12.23 ダニエル・ロス(AUS)11.83
ヒート3: ビード・ダービッジ(AUS)17.17 ベルナルド・ミランダ(BRA)12.30
ヒート4: フレデリック・パターチア(HAW)11.83 ヘイター・アルヴェス(BRA)9.40

ASPワールドツアー最新のトップ10

1. ケリー・スレーター(USA)8042
2. ビード・ダービッジ(AUS)6780
3. タジ・バロウ(AUS)6324
4. ジョエル・パーキンソン(AUS)6180
5. C.J.ホブグッド(USA)5860
6. エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)5748
7. エイドリアン・バカン(AUS)5370
8. ミック・ファニング(AUS)5310
9. ボビー・マルチネス(USA)5282
10. ジェレミー・フローレス(FRA)5214


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