そんな中で、8回のASP世界チャンピオンで、現在のレーティング・リーダーであるケリー・スレーター(USA)は、ソリッドな8フィートのセットにおいて信じられないダブル・バレルをメイクし、今大会初のパーフェクト10をマーク。その素晴らしいフォームを続けた。「ここでサーフィンするのは初めてなんだ」とスレーターが言った。「何度かビデオでは見た事はあったけど、今朝初めてハイタイドの状態のこの場所を少しだけ見た。結局、自分のヒートがここでのファースト・セッションとなったんだ。波は凄く良いね。かなり深くポジションをとっても、なにがなんでも抜けれるみたいにさ」
今年のASPワールドツアーの5回のイベントのうちの4勝しているスレーターは今日の最高点となる19.17を記録。パーフェクト10をマークした後にスレーターは信じられないスイッチスタンスのバレルで9.17をスコア。スレーターの信じられない神業はギャラリーや他の選手達を唖然とさせた。「僕はバックハンドで、かなりの良いバレルを手に入れたんだ。そして、それを良いスコアにする為にスイッチスタンスをしなければと思った」とスレーター。「スイッチするとスピードを失い、バレルが自分を覆うように閉じてきた。そして体勢をリセットすることが出来て、リップの下を走り抜け、再びバレルをメイク出来たんだ。生涯のベスト・スイッチスタンス・ウェイブだったよ」
3XASPワールド・チャンピオンであり、2006年と2007年のリップカール・プロ・サーチ・イベントの優勝者で、ディフェンディング・チャンピオンのアンディ・アイアンズ(HAW)は、センセーショナルなフォームで18.40をスコアし、デーン・レイノルズ(USA)とダン・ロス(AUS)を下した。「素晴らしい壁を形成して、リーフに沿って割れる凄い波だ」とアイアンズ。「本当に素晴らしいところだね。3人のサーファーだけでサーフすることが出来て最高だよ。ここに来る事が出来て本当にハッピーだ。」
現在、世界8位のアイアンズは、このインドネシアで良い成績を残せれば、世界タイトルレースに参加出来る可能性を秘めている。しかし、彼の今年のイベントへのアプローチは非常にリラックスしたものである。「本当に、ここでサーフする事がハッピーで、最初のヒートを勝ちあがれて嬉しいよ」とアイアンズ。「妻のリンディと多くの友人とインドネシアにいられることが素晴らしいことなんだ」
世界2位のジョエル・パーキンソン(AUS)は、素晴らしいバックハンドのリエントリーと印象的なチューブライディングでアイアンズのスコアと同じ18.40というハイスコアをマークした。パーキンソンはオープニングで、エクセレントなスコアを掴み、早くから対戦者ジョーディ・スミス(ZAF)とブルーノ・サントス(BRA)をコンビネーション・シチュエーションに追いやった。「本当に良い波だね。波が自分の所にやって来てくれるようだった」とパーキンソン。「最初からいくつかの良いスコアをゲットして、あれで上機嫌になったね。ヒートの後半も良い波が回って来たんだ」
パーキンソンは今年、常に5位以上をキープする一貫したシーズンを送っている。しかし、彼は、今後の数イベントでの優勝が彼の2008年のASPワールドタイトル・キャンペーンに最重要であると理解している。「ここまでは強烈な年になっている。でも基本的にケリーには手が届かない」とパーキンソン。「自分自身、そして他の選手は、彼との差を縮めるためにも、ここで優勝する必要があるね」
2005年のリップカール・プロ・サーチ優勝者である世界チャンピオンに君臨するミック・ファニング(AUS)は、世界4位でベテランのテイラー・ノックス(USA)とワイルドカードのオーエン・ライト(AUS)との戦いを勝ち上がり、世界19位のブルース・アイアンズ(HAW)も、タジ・バロウ(AUS)とマデ「ガル」ウィディアルタ(IDN)とのヒートで印象に残るチューブライドで9.77というハイスコアをマークし勝ち進んでいる。
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