写真:タジはケリーを止めるか
そんな中で注目は何と言ってもケリー・スレーター(USA)の世界タイトルがいつ決まるのかというところ。スレーターが、9度目のASPワールドタイトルを決めるためには、今回のイベントで9位以上でフィニッシュする必要がある。彼はラウンド1で9.00と7.33をスコアし見事ラウンド3へ勝ち上がり、世界タイトルまで残り1ヒート勝てば決定だ。スレーターの16.33というヒート合計は、今日の2番目に高い得点で、一桁だったテイラー・ノックス(USA)とルービン・アッシュ(GBR)に快勝した。「僕がサーフした所の波が他の場所より良かった」とスレーターが言った。
「僕は、より多くのオプションを持っていた。スコアはよく聞こえなかった。でも聞こえたらテイラーがちょっと苦戦しているのがわかったよ。 それからオープンフェイスの良いライトを見つけて、ビッグ・エア・セクションで9.00をゲットしたんだ」
スレーターは、先週のフランスで2008年のASPワールドタイトル獲得まであと一歩だった。もし、彼がハセゴーで初めて優勝した場所で、ASPワールドツアー40勝目を手に入れることができれば、それが決定していだろう。それはASP史上最も早いワールドチャンピオンの決定となったはずである。エイドリアン・バカン(AUS)とのフレンチ・ファイナルにおいて、スレーターは1つのグッドスコアで逆転出来る状況にいた。しかしスレーターは、それを手に入れる事が出来ず、第2位とスペインへのトリップを受け入れなければならなかった。「海に入るまでは、あまりその事については考えなかった。もうこれ以上、プレッシャーに縛られたくないからね」とスレーター。「もうひとつのヒートに勝って、それを完了させたいよ」
そんなスレーターのスペインでの世界タイトル決定を止められるのは1つのシナリオしかない。それは彼がラウンド3で敗退し、第2位のタジ・バロウ(AUS)がこのイベント優勝する事だ。スレーターは次のヒートだけに集中しているように見えるが、バロウはムンダッカのタイトルを狙っているようで、彼の16.34のヒート合計は今日のトップスコアとなった。「僕は、イベントで優勝したいだけなんだ。これで優勝出来たら最高だね」とバロウが言った。「ツアーのみんなのモチベーションがなくなってしまったみたいだね。みんな家に帰ってしまったりしてる。彼等にとってのツアーは終ったんだ。ケリーがタイトルを決めて、ツアーが終りのような気分だよ。僕はそれを上手く利用して、優勝を狙っているんだ」
その他に、ビラボン・プロ・ムンダッカ・ディフェンディング・チャンピオンであるボビー・マルチネス(USA)は、ラウンド1でベン・ダン(AUS)とワイルドカードのマーク・オクルーポ(AUS)を破りラウンドアップ。リプレイスメントのエネコ・アセロ(EUK)とニック・マスクロフト(AUS)もラウンド3へ勝ち上がった。また、フランスのミッキー・ピーコンとポルトガルのティアゴ・ピレス、オーストラリアのミック・キャンベル、トム・ウィッタカー、ダン・ロス、ダニエル・ウイルス、キーレン・ペロウらもラウンド3へ駒を進めている。
写真:勝ち進むジョエル・パーキンソン(AUS)
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