更新日: 2009年5月11日 (月) 12:45
■ASP MEN'S WORLD TOUR■
第3戦ビラボンプロ・タヒチ
pres. by Air Tahiti Nui
■2009年5月9-20日■チョープー、タヒチ■バックナンバー■#1

■ASP新フォーマットでタヒチがスタート。


Dean Morrison (AUS),Credit: ASP/ CI/ SCHOLTZ via GETTY IMAGES

 

【現地2009年5月9日土曜日、チョープー、タヒチ】ASPワールドツアーの第3戦である「ビラボンプロ・タヒチ」が4-6フィートのバレル・コンディションのチョープーでスタート。ラウンド1のヒート14までが終了した。ベルズに続きASPの新フォーマットが実施される今イベント。新しいフォーマットは、オープニング・ラウンドよりマンオンマンで行われ、ファーストラウンドで負けた選手は、ルーザースは行われずにそこで終わりとなる。ラウンド1は、トップ16を除く、32名のサーファーで戦われ、トップ16は自動的にラウンンド2にシードされ、ラウンド1を勝ち上がった選手を迎え撃つ。

そんな中で、現在ASP19位のディーン・モリソン(AUS)は、ツアー・ルーキーのナザニエル・カラン(USA)とのヒートでセンセーショナルなフォームを見せ、今日のトップスコアでトップ16の待つラウンド2へ勝ち上がった。モリソンは、レフトハンダーのチョープーで素晴しいサーフィンを披露し、エクセレントなシングル・ウェイブ・スコア9.00をマーク。そして今日のベストスコアとなる17.00で勝ち上がった。「良いポジションに自分をおいて、セットのなかでも最高を波を掴もうとしていた」とモリソンが言った。「正確に波を読んで、チューブのより深いポジションをゲットした。秘訣はピークの少し奥からテイクオフすること。そうすれば、そこに上手く入り込むことができるんだ。あとはテイクオフして、持ちこたえること。そうすれば上手く行く」

今日のベストスコアを出したモリソンだが、レイトドロップからチューブの中を横転し、浅いリーフへ吹き飛ばされる凄まじいワイプアウトでギャラリーを楽しませた。「あの波はチャンネルから見ていたら、かなり笑えたと思うよ」とモリソンが言った。ちょっとレイトドロップで、前足に加重するべきだったのに後ろ足になってしまって、それで2、3回宙返りした。幸いにも水深が深くてボトムにヒットせずに済んだけどね」

 

2008年のASPワールド・ツアー・シーズンは、ひどい腰痛からリカバーするために、後半の数イベントを欠場したモリソン。今は回復に向かっていて、ASPトップ45のレーティングを取り戻すために取り組んでいる。今年のオープニング・イベントでは期待外れの33位タイでフィニッシュしたにもかかわらず、モリソンは奮起して第2戦では9位となった。そして今日の素晴らしいパフォーマンスである。「順調に回復して良かったよ」とモリソンが言った。「この数ヶ月はリハビリに専念した。かなり辛かったけど、それが報われたよ。まだ100パーセントの状態ではないけど、少しずつ100パーセントにに近づいている。毎日上向きになっている感じがする」

そして、今シーズン、フルタイムのコンペティションから離れている3XASPワールド・チャンピオンのアンディ・アイアンズ(HAW)は、ビラボン・プロ・タヒチのワイルドカードとして今回は出場。パワフルなハワイアンは、焼け付くようなバックハンドで8.67をスコアしブラジリアンのジハード・コードルを簡単に片付けた。「勝利は気分が良い」とアイアンズが言った。「ゼッケンを着けるのは4ヵ月振りだけど、まだフィットするよ。ファンサイズのチョープーを二人だけでサーフィンする事に文句は付けられないね。勝ち上がれて最高だ。次のラウンドが楽しみだよ」コンペティションが再開するとき、ビラボンプロ・タヒチの2002年の勝者であるアイアンズはラウンド2で昨年のASPワールド・ツアー2位のビード・ダービッジ(AUS)と戦う。「 ビード(ダービッジ)とのヒートは本当にハードになりそうだ」とアイアンズが言った。「彼は本当に集中できる選手だよ。でも心配はしていない。僕はポイントとか何も争っていないし、楽しむためにここにいるんだ。だから彼と戦うのが楽しみだよ」

今回も例年通り、メインラウンド出場のワイルドカードをかけたトライアルが行われ、タヒチのヘイアリイ・ウィリアムズ(PYF)がワイルドカードをゲット。日本からもビッグウェイバーの脇田貴之、堀口真平の2名がエントリーしたが切符を手に入れることは出来なかった。ワイルドカードを自力で手に入れたヘイアリイ・ウィリアムズ(PYF)は、ラウンド1でも素晴しいサーフィンを見せ、ツアー・ルーキーで現在ASP9位のケコア・バカルソ(HAW)を破った。また、昨年トライアルから勝ち上がりビラボンプロ・タヒチで優勝したブルーノ・サントス(BRA)は、今年はワイルドカードを手に入れ、メインラウンドから登場したが、カイ・オットン(AUS)とのエキサイティングなヒートに破れ、姿を消した。

現地10日日曜日の本日は、前日のパーフェクトコンディションと打って変わって、オンショアの4フィートとなり、レイデイとなった。この可変的な風は、火曜日か水曜日には改善され、うねりも好ましいWSWに変わる予報が出ている。イベント主催者は、明朝、午前6時30分(日本時間深夜)にファーストコールを行う。コンペティションが再開となれば、ラウンド1のヒート15であるツアー・ルーキーのミシェル・ボウレズ(PYF)とヘイター・アルベス(BRA)の試合からスタートとなる。

ビラボン・プロ・タヒチ:ラウンド1の 残りの2ヒート
ヒート15: ヘイター・アルベス(BRA)対ミシェル・ボウレズ(PYF)
ヒート16: ロイ・パワーズ(HAW)対ミック・キャンベル(AUS)

ビラボン・プロ・タヒチ・ラウンド2:
ヒート1: C.J.ホブグッド(USA)対フィリップ・マクドナルド(AUS)
ヒート2: ジェレミー・フローレス(FRA)対ジェイ・トンプソン(AUS)
ヒート3: キーレン・ペロー(AUS)対TBA
ヒート4: タジ・バロウ(AUS)対マーロン・リプケ(DEU)
ヒート5: フレデリック・パターチア(HAW)対ジョシュ・カー(AUS)
ヒート6: エイドリアン・バカン(AUS)対TBA
ヒート7: テイラー・ノックス(USA)対カイ・オットン(AUS)
ヒート8: ジョエル・パーキンソン(AUS)対ヘイアリイ・ウィリアムズ(PYF)
ヒート9: ビード・ダービッジ(AUS)対アンディ・アイアンズ(HAW)
ヒート10: ボビー・マルチネス(USA)対TBA
ヒート11: エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)対ダスティン・バルカ(HAW)
ヒート12: ジョディ・スミス(ZAF)対TBA
ヒート13: ケリー・スレーター(USA)対アリツ・アランブルー(EUK)
ヒート14: ダミアン・ホブグッド(USA)対TBA
ヒート15: ミック・ファニング(AUS)対ベン・ダン(AUS)
ヒート16: トム・ホイッティカー(AUS)対ティム・ボール(FRA)

 


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