千葉東のルーキー中里雄大
 
14歳の湘南キッズ、石川雄大
 

9月の第2日曜日はOM杯の日。毎年千葉県の鴨川では地元のお祭りとOM杯で朝から賑わいを見せる。今年も、南は九州、四国から、北は福島、仙台など全国各地から総勢196名のコンペティタ−が名乗りを上げ台風10号から送り出されたグランドスウェルを舞台に熾烈な、熱く、長い戦いが繰り広げられた。

このOM杯の歴代チャンピオンは、第1回大会の覇者小川直久プロを皮切りに、現在もコンペ ティションシ−ンで活躍するトッププロサ−ファ−が名前を連ねている。また、毎年3月にバリ島で開催される日・イ親善大会の優勝者をインドネシア代表選手として招待している事から、ハイレベルなコンテストとしてアマチュアサ−ファ−の間では何としても獲得したいアマチュアビッグタイトルの筆頭に上げられている。

昨年、一昨年と2年連続でインドネシア代表選手として来日したマデ・ウィディアルタ 通称”ガルット”選手は、その活躍が認められ、今年からリップカ−ルインタ−ナショナル本社よりスポンサ−ドを受け現在WQSの試合をホロ−している。ガルット選手の前年に代表選手として来日したウエストジャワはチマジャ出身のデデ・スリヤナ選手もまた、ハ−レ−インタ−ナショナル本社とスポンサ−契約を交わし世界を転戦中。現在では世界で活躍する、そんな彼等もOM杯ファイナルでは迎え撃つ日本人選手によって見事に撃沈されるという苦渋を舐めている。日本人選手にもあと少しの頑張りで近い将来インタ−ナショナルブランドカンパニ−からお声がかかる可能性も十分ということ。 頑張れジャパニ−ズ!!

今大会は、バリ大会が都合によりキャンセルとなった事から招待選手不在の中で開催された。本来スペシャルクラスはインドネシア招待選手がフォームサーファーとなり試合を引っ張っていく展開となるが、大会会場に終日押し寄せるグランドスウェルが選手のハイパフォ−マンスを更に引き立て、招待選手不在とは思えぬほど、どのヒ−トも白熱した試合内容となり観衆を大いに魅了した。

オ−プンクラスではキッズ達の活躍が目立ち、九州の宮崎から参加した渡辺寛選手は予選1回戦でいきなり今大会のハイスコアとなる10点満点をたたき出しジャッジ、ギャラリーの度肝を抜いた。時折クローズアウトの波も押し寄せる中、良い波を確実に掴み、しっかりとした技を披露した選手がヒートアップ。全体的にハイレベルの中で行なわれたオ−プンクラスを制したのは14歳の湘南キッズ、ホ−プ石川雄大選手だった。

レディ−スクラスも予選から熱戦が繰り広げられた。時折3〜4フィ−トのセットが入る過酷なコンディションをファイナルまで勝ち進むのはレディ−スサ−ファ−にとってタフ以外の何者でもなかった。ファイナルでは最近成長著しく、この大会に先駆けて行われたロキシ−チャレンジも征し、ノリに乗っている大村奈央選手が、その勢いのまま地元鴨川からエントリ−の強豪、庵原美穂選手、優勝候補の一人でバリフリ−クの渡辺久美子選手、試合賢者の伊藤みゆき選手を抑え、見事第12回OM杯女王の座に輝いた。大村奈央はじっくりと波を待ちこのヒートのベストウェ−ブに3発のリップを叩き込み、これがベストスコアとなり、この一本のライディングで栄冠を手にした。

BBクラスにおいては、昨年度の覇者、京谷佳奈がセミファイナルでノ−ライドにて敗退という波乱があり、会場がどよめいた。一方、注目選手である相田姉妹は下馬評どおり高度な技を連発し順当にファイナルへと駒を進めた。相田姉妹はBB界の女王として君臨し続ける小池葵プロの秘蔵っ子で、コンペティタ−としての英才教育を受けている次代のヒロインとされている人物であり、誰もがこの姉妹のどちらかが栄冠を手にすると予測をしていたが、何と予選でBBクラスのベストスコアを叩き出して、勝機をずっと狙っていた柴田梨加選手が最後に劇的な大逆転を演じてBBクラスを制した。

注目のスペシャルクラスのファイナルは、前半に銚子の白土選手がミドルセクションで波を掴み、ポイントを重ねた。その他の選手はじっくりとセットの波を待つ作戦。ヒート中盤に差し掛かり、猪又選手がセットの掘れたレフトをバックハンドでクリティカル・セクションを攻め、ハイスコアをたたき出した。その後、ファイナリストの中で、唯一のグーフィーフッターである中里選手がシフトしながら入って来たオープンフェイスのレフトにテイクオフ。深いボトムターンからヴァーティカルにリエントリーを決め、更にミドルセクションでは大量のスプレーをあげるカットバック。そして最後はロールインを決めインサイドまでのパーフェクトライドを披露。最終的にファイナルの最高点となった、このライディングが決め手となり、千葉東のルーキー中里雄大選手が、ファイナルまで順調に勝ち進んだアマチュアコンペシーンの中堅選手である猪又洋選手を抑えて、名誉ある第12回大会の冠を手にした。

大会表彰式後には、プロボディーボーダーの作道プロより提供された『Fangz』ボディーボードセットをはじめとしたビーチクリーン賞の抽選会も行われ、大いに盛り上がりを見せた。大会会場では大会オフィシャルドリンクスポンサ−である大塚製薬よりスポ−ツドリンクの代名詞とも言えるポカリスウェットや、最近TVCMでも話題の大豆が原料のダイエット健康食品SOYJOYが振舞われた。また、現在FM横浜において活躍中で本大会でもお馴染みの“オスギ”こと杉山玲子がMCを務め、軽快でテンポのいいト−クでコンテストを盛り上げてくれた。そして、ゲスト兼ジャッジとして日本サ−フィン界の不動のチャンピオン久我孝男プロも駆けつけてくれ、会場は終始明るい雰囲気でアマチュアサ−フィン界のビッグイベントである第12回OM杯は盛況のうち無事に終了いたしました。 今大会にご協力を頂いきましたスポンサー各社、関係スタッフ、そして選手の皆様に厚く御礼申し上げます。

【大会結果】

SPECIAL CLASS       
1位:中里 雄大
2位:猪又 洋
3位:白土 勝久
4位:中村 直樹
 
   
OPEN CLASS       
1位:石川 雄大
2位:湯川 正人
3位:渡邉 藍
4位:伊澤 優
 
   
SURF WOMEN CLASS       
1位:大村 奈央
2位:伊藤 みゆき
3位:渡辺 久美子
4位:庵原 美穂
 
   
BB WOMEN CLASS       
1位:柴田 梨加
2位:相田 芽衣
3位:相田 桃
4位:佐藤 亜矢子
 
   

ベストライディング
スペシャルクラス:小田島 稔(8.33)、オープンクラス:渡辺 寛(10.00)
サーフウィメンクラス:庵原 美穂(9.33)、BBウィメンクラス:柴田 梨加(8.50)

【協賛】 デイトライン(OMTOUR)、ガル−ダインドネシア航空、昇陽物産(株)(GUDANG GARAM JAPAN)、(有)ハリ−ウエットスーツ(HOLLY)、(株)サ−フレジェンド(波伝説)、(株)YTS(ニクソン)、(有)ダブサ−フィングウェットス−ツ(DOVE)、(株)スティラジャパン(stila) 、(有)モアナ(TURTOISE)、(株)デューク・インターナショナル (FAB)、(株)ジュンバタンメラ、RATIO FIN、大塚製薬 (アミノバリュー・ソイジョイ)、とんかつ むさしや、オ−シャンライフ(株)(サ−フィンワ−ルド)順不同【
【協力】  鴨川サーフィンクラブ 【後援】 鴨川市観光協会

■大会会長:丹野準二 (株)デイトライン 代表取締役社長 ■大会審判委員長:川井幹雄 鴨川サーフィンクラブ会長■運営委員長:芒崎 精一■大会理事:小倉肇■放送.MC:杉山玲子 FM ヨコハマ パーソナリティ■集計委員長:御田健司 ■公認ジャッジ:NSA専任ジャッジ(ISAジャッジライセンス資格者)Hジャッジ:恵利正、加藤成、飯野静雄、加藤誠、レギュラー:越智展彦、福井晋、伊藤祐一、島川義邦、久我孝男、加藤真由美、黒井伯武、綿引豊                    ■設備:チームハリー ■設営:チームハリー ■PAシステム:チームハリー■広報・記録:川本庸生 ■ゼッケン:宮川寿樹、飯塚佳子  ■ラウンドUP:川原恭代  ■集計プログラマー:御田健司、久保田和近 ■フラッグ:オオウチ タイガ、タカスギ ケンイチ ■ジャッジペーパー回収:城西大学 フットサル部 ■会計.総務.救護:川原 恭代 ■大会事務局:株式会社 デイトライン ■コンテストディレクター:津田俊一(日本サーフィン連盟理事) ■コンテストプロデューサー:小川直行(トラックス サーフィングライフ)


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