大盛況で幕を閉じたインタースタイル09春。
インタースタイルで気になった商品をこれから少しずつ紹介しよう。
2月17日〜19日の3日間に渡り、パシフィコ横浜で行われた「INTERSTYLE/ USE february 2009」は、天候にも恵まれ大盛況だった。カリフォルニアのASRの噂を聞いていただけに、どのようなことになるのか心配されていたが、結局、ふたを開けてみれば以前に増して大盛り上がり。出展者がそれを実感していた。発表された3日間合計の来場者数は15,394人。ブランド数も昨年の497ブランドに対して、今回は602ブランドということで、数字的にもそれが理解できる。そんなインタースタイルで気になった商品をこれから少しずつ紹介したいと思う。
不況に強いサーフィンとは昔から言われているが、100年に一度と言われる不況は、今後のサーフィン業界にどのような影響を及ぼすのだろうか
展示会などでしか顔を会わす機会のない、遠方のサーフショップの人ともインタースタイルでは話すチャンスがあるが、この御時世だからと良い話は全く聞けなかった。関東にある老舗サーフショップのオーナーは「客は、おやじばっかだよ。サーフボードも頑丈になっちゃったから、なかなか買い替えないしね」と高齢化が進み、サーフボードの素材革新がマーケットに及ぼす影響を話していた。セカンドボードという言葉が定着しつつあるが、サーフボードを数本所有して、波やその時の気分で乗り分けられる提案が根付いてくれば、買い替えないサーフボードのマーケットも広がりを見せてくるのではないかと思う。不況に強いサーフィンとは昔から言われているが、100年に一度と言われる不況は、今後のサーフィン業界にどのような影響を及ぼすのだろうか。
今回のインタースタイルでは、メディア用に多くのブースが用意されていた。雑誌業界全体でも出版不況といわれ、サーフィン専門誌も多くのメーカーが経費削減で広告の出稿を控えるなか、厳しい状況が続いているようだ。数年前は、書店の書棚もサーフィン雑誌が溢れ、飽和状態になっていた事が嘘のようである。携帯やインターネットの普及、人々の活字離れ、少子化などがこの傾向に拍車をかけた。サーフィンをはじめて30年、サーフィン専門誌で10年働いて既に業界20年となるが、サーフィン雑誌が、情報の全てだった時代には戻れないにしても、この業界はサーフィン雑誌によってリードされて行くものではないかとも思うのだ。自分がやっている事がそれに反しているとは思わない。この情報化社会での紙媒体のあるべき姿、メディアとして完全に定着しモバイルの役割など、それぞれのメディアが、同じ方向を向いていけば、業界全体を盛り上げて行けるのではないかと思う。