Volcom Stone’s VQS Totally Crustaceous Tour “Sashimi”　第2戦東日本大会

ルールは簡単。エアー、トリック、スタイル重視でギャラリーを楽しませたもの勝ちだ。

毎年5月に行われるVOLCOM世界大会VQS CHAMPIONSHIPS日本予選の第2戦が、10/24（土）千葉県鴨川市マルキポイントで開催された。この大会は何とエントリー費が無料、大会記念Tシャツやお弁当、お菓子、飲み物付と通常の大会では考えられないフリーコンテストになっている。ジャッジ基準の方もユニークで、ルールはエアー、トリック、スタイル重視という、ギャラリーを楽しませることを考えたVOLCOM らしいコンテストなのだ。

当日の天候は曇り時々雨で、天候的には恵まれなかったが波のサイズは胸セット肩で一日を通してオフショアとコンディション的には恵まれた大会になった。

まずはGIRLSクラス。10名のエントリーがあり、全日本サーフィン選手権のファイナリスト、世界ジュニア選手権のメンバーなどレベルの高いサーフィンを見せてくれた。ファイナルには武知実波、北沢麗奈、大村奈央、清永亜希子の4名がエントリー。4位には北沢麗奈、3位には清永亜希子。ファイナルまで1位で勝ち上がった武知実波は、決勝では決め手がなく惜しくも2位に。優勝は、しっかりとしたカービングとバックサイドリップを決めた大村奈央が優勝に輝いた。

続いて30名のエントリーがあり、最年少には8歳とさらに年齢層の幅が広がったGROMクラス。決勝には、佐藤魁、平井宏輔、大原洋人、井上智裕など国内のコンテストでも有望なキッズ達が残り、元気いっぱいのライディングを披露した。結果は、ファイナルまで余裕の1位通過をした大原洋人だったがリズムが合わず4位、佐藤魁は3位に。井上智裕はフロントサイドリップを決めたが惜しくも2位に。バックサイドリップを連発した平井宏輔が初の嬉しい栄光を勝ち取った。

JUNIORクラスは15名のエントリーがあり、PRO-AMクラスに引けを取らない熱いサーフィンを魅せてくれた。加藤嵐（VOLCOM）、小嶋海生、石田銀二、高橋翔の4人は、国内のコンテストだけでなく、世界戦のメンバーに選ばれるほどの実力を持っている。最後まで誰が勝つかわからないヒート展開となった。高橋翔は良い波に恵まれず4位、小嶋海生は3位に。フロントサイドエアーを魅せた石田銀二だったが、もう1本が決められず2位に。バックサイドリップを連発しビックスプレーを上げた加藤嵐（VOLCOM）がこの接戦を制した。

PRO-AMクラスは30名のエントリー。ラウンド1からエアー合戦と見ているギャラリーも大興奮の試合となった。今大会のトリを飾るのは、地元鴨川から小川幸男、牧野優介、湘南茅ヶ崎から大澤伸幸、VOLCOMライダーでもある市東重明というスタイリッシュなメンバー。ラウンド1からエアー＆リバース系の技を連発していた市東重明は、波とのリズムが合わず4位に。沖のセットに標準を合わせた牧野優介だったがファイナルではミドルセクションでつかまり惜しくも3位に。海外レベルのサーフィンで会場をわかせた大澤伸幸はもう一本がまとめられず惜しくも2位という結果。優勝は、地元の波を知り尽くしあり得ない縦のバックサイドリップを連発した小川幸男が頂点に輝いた。

All photo & text by s.yamamoto

Pro-Am 26名
1位：小川　幸男、2位：大澤 伸幸　3位：牧野　優介　4位：市東　重明 (VOLCOM)
Junior　15名
1位：加藤　嵐 (VOLCOM)　2位：石田　銀二　3位：小嶋　海生　4位：高橋　翔
Grom　30名
1位：平井　宏輔　2位：井上　智裕　3位佐藤　魁　4位：大原　洋人
Girls　10名
1位：大村　奈央　2位：武知　実波　3位：清永　亜希子　4位：北沢　麗奈


2010年 VQS Campionships 出場資格獲得選手
VQS 西日本（生見）大会
・Pro－Am　大橋　海人　Kaito　Ohashi・Junior　石田　銀二　Ginji　Ishida
・Grom　大原　洋人　Hiroto　Ohara・Girls　小山　みなみ　Minami　Koyama
VQS東日本（鴨川）大会
・Pro－Am　小川　幸男　Yukio Ogawa・Junior　加藤　嵐　Arashi Kato (VOLCOM)
・Grom　平井　宏輔　Kousuke　Hirai・Girls　大村　奈央　Nao　Omura

第9回 VQS Totally Crustaceous Tour “Sashimi” 2009　第1戦　西日本大会の模様はこちら