更新日 2004年04月15日 (木曜日) 17:09




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【4月15日木曜日】

パーコちゃんオンファイアー。
 
 
いやぁ、パーコちゃんだったね。全然パーコちゃん。何日か前のレポートに、勢いアンディ、サーフィンパーコちゃんって書いたと思うけど、このイベントはパーコちゃんだったな。サーフィン終始良かったもん、ラウンドワンから。全体的にみてこのコンテストは順当な結果だったと思う。大きな番狂わせは少なかったし。いたって順当。今ツアーの中でトップと思われる実力者たちは一応みんなQFまで残ったから。問題だったのは無駄なジョハナドライブと雨のファイナルデーってことぐらいかな。

本日の番狂わせはケリーVSパット。でもこれあとコンマ何秒かヒートが長かったらケリーだったんだけど。ホーン鳴らす人のタイミングだけだった、みたいな微妙さだったわけ。相変わらずついてないわけよケリー。

朝は潮があげているにも関わらずベルズボウルがけっこうい感じで割れてたんだな。で、コンテストディレクターとしては、ちょっと欲かいちゃったわけ。引いたらパーフェクトなはずだったから。みんなそう思ってた。しかし、潮が引くのを2時間ほど待っているうちに、波がなくなり始めちゃった。波がなくなるときって、セットの間隔がうんとあいてくるし、待ちが長くなってくるじゃん。そうなっちゃったわけよ。セット10分に1回2本、みたいな。そしてその潮どまりの最も波のないヒートに当たっちゃったのがケリーとパット。いやぁ、暇だったと思うよ、ケリー。こないんだもん、波。

プライオリティどおり順番に波に乗るんだけど、パットが最初の2本で7点台2本そろえちゃうわけ。かなり、いつも以上にチャージしてたけどね、パット。でもパットのサーフィンだとやっぱ7点台、良くて8点が限界だったかな。でもケリーが序盤のハイポイントが狙える波でワイプアウトしちゃう。それが致命的なミスといえばミスだったかも。普通ならもっと波が来るから、8点必要なケリーなんて5分もあれば問題ないはずだったんだけど、その8点を20分待ったからさ、波こなくて。で、本当のヒート終了間際、ホーンとほぼ同時にケリーが乗った波は、どんなに低く見積もっても必要な8点はクリアしてた。ヘタしたら9点以上。問題はそのテイクオフが間に合ったか間に合わなかったか。これはすごく微妙で、ジャッジのオフィシャルコールまで誰もわからないぐらい微妙なタイミング。先に上がってきて見てたパットだって耳をすましてずっと聞いてたもん。入れば負け、入らなければ勝ちだから。で、コンマ何秒で入らなかったわけ。出たよ、ケリーのアンラッキー。だって次のオッキー、タジのヒートが始まるや否や、セットガンガンだから。



で、因縁の対決、昨年のファイナルリベンジはSFのアンディ、パーコ。パーコちゃんファイナルでアンディに勝ってないからね、ここでも日本でも。で、今日の調子ならパーコちゃんはクロスになっても勝てたと思うぐらい調子良かったから、やる気だったと思うけど、結末は意外なワンサイドゲーム。アンディなんかまだ8分も残ってるのに海から上がってきちゃったもん。降参だったね、アンディ。

テールスライドリップ、フローター、フルドライブリップ……ドライブアンドスムースな今回のパーコちゃんのいいところがすべて出たな。まずいきなり9.5。そして次には10点満点。20点満点で19.5じゃさ、ご苦労さんでしょ。上がってきてもいいでしょ、アンディ。波がもっとあればアンディならいつだって9点とか10点とか出せるんだけど、今日のセット10分待ちのシチュエーションじゃさ。しかも波はどんどんサイズダウンしてるから、なかなか9点台もやってこないわけ。頑張って10点出したってまだ9.51必要なんだからさ。

で、ファイナルはパーコちゃんとタジ。もうやる前から結果わかってた感じかな。ずっとパーコちゃんペース。QFでファニングに勝った時点でこのゲームはパーコちゃんだったでしょ。嬉しそうだったなパーコちゃん。出てたよ、満面のパーコちゃんスマイル。
で、本日早朝、駐車場でなんとこのサイトのファン(っていうの、なんていうの? 愛読者??)の日本人の男の子に出会いました。その前にもトーキーのスーパーで働いてるっていう男の子たちのグループに会って、けっこう日本人いるんだなって嬉しく思ってたんだけどね。で、この愛読者のオギさん。あれ、ノギさんだっけ? オギだったと思うけど……。マルーブラからひとりでこの試合を見に来たワーホリ野郎っす。なんでも助手やろうと思ってひそかにゆきさんを探してくれてたらしい。変わり者? いや、えらいのか。表彰式の後も雨の中ずっと待っててくれて、カメラバッグ駐車場まで運んでくれちゃって。ありがとうね。感謝感激雨あられっす。来年までには英語完璧マスターしといてね。そしたらもっと便利だから。今日はこのオギさんと話をしながら見てたんだけど、彼は実感してたよ、ケリーがついてないってこと。

ビデオや写真やライブウェブじゃなくて、目の前で、自分の肉眼で見ればわかるわけ。本当に一番サーフィンが上手いのが誰で、それなのになぜにそいつが勝てないのかが。
そういうわけで、2004、序盤の滑り出しはアンディ。V3に向けてまっしぐらってところだな。





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