更新日 2004年06月03日 (木曜日) 18:46




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【6月3日】

ダミアン・ホブグッド完勝、アンディはゴールドコーストに続きまたもや2位


新しいスウェルが入る予定だった本日、朝はちょっとレストランツなのかクライドブレイクなのかどっちつかずだったんだけど、クラウドブレイクでフォスターズエクスプレッションセッションが始まり、そのあと引き続きラウンド4をやることになった。たま〜に6フィートクラスのセット入ってたから、そのあたりではラウンド4でおしまいにしてQFから先は明日か? って感じだったんだけど、どのヒートでも8点9点が出てくる。もしかしたらやっちゃうのか? と思ったら、やっちゃったね最後まで。で、そのあとコンディションはどんどん良くなって、時に8フィート、ハンズアップのスタンディンクバレルなんてシーンも出てきちゃった。これ期待されてた新しいスウェルなわけよ。

で、そんなコンディションで勝ったのはダミアン・ホブグッド。マジ、ホブグッド双子兄弟ファイナルかと思ったぐらい彼らは調子良かった。ま、この双子はいつだってクラウドブレイクじゃ私たちカメラマンにはベストショットを残してくれるサーファーたちだから、納得できるね、この結果は。

しかし、勢いが良かったのはアンディとティム・カラン。ティムは淡々と深いチューブを狙い、マシンのようにメイクし、もしかしたらティムが勝つんじゃないか? とみんなが思ったぐらいの出来だった。アンディは毎ヒートのように10点をマークし、どのヒートも負ける感じがしない。ファイナルだってね、負けないわけ、普通なら。だってヒートスタート後10分以内に8.00と9.33揃えちゃえばさ、負けないでしょ、普通。自分のペースでしょ、しかも相当いい感じの……。

でもさ、その2本へのダミアンのお返しが10点満点。特大サイズのセットで長〜いチューブ。そのあとまたチューブ。あれはね、10点だった。やばかった。で、そのダミアンの10点へのアンディのお返しが9.63。これでアンディは9.33と9.63を揃えたことになるからさ、20点満点で18.96。ダミアンに必要なのは8.97。磐石じゃん普通。アンディ負けないでしょ、このパターンなら。 でもね。アンディに勝つにはこの上行かなくちゃいけないのはみんな承知のことなわけ。よってこの辺でもうわれらカメラマンボートは大興奮なわけ。夕方で曇ってて写真にならないから、よけい観戦に盛り上がっちゃったのもあったけど、私たちは知ってるわけよ、ダミアンがもう1本10点出せるサーファーだってこと。で、そのあと、ダミアンがテイクオフした波はそりゃやばくて、出てきたチューブも嘘でしょって感じだった。で、10点でもおかしくないねって話してたところで、ジャッジのコールが9.90。そうなったらアンディだって10 点出せるんだから、ASP史上初の引き分けとか10点と9点出したのに負けるなんてことがおこるのきゃ? みたいな。でもね、数字のマジックっつーか、そうなるとね、数字的にはアンディはコンビネーションで19.91必要なわけ。10点と9.91。ようは自分の乗った9.33と9.63は全くカウントされないっつー妙なことが起こるわけ。なぜならどっちもダミアンのベスト2より低いから。ま、ちょっと考えて計算してみてください。2本しかカウントされなくて10点が1本の最高だと考えて……こういうファイナルは初めてだな。ASP史上初のファイナルでのハイスコア。ファイナルじゃなければ記録はもっとあるけど。
で、もうギブアップじゃん、アンディ的には。逆転には10点満点を出して初めてその争いに参加できるんだし、しかもそれでもまだ9.91必要なんだから。

で、もうヤケでスイッチスタンスとかやってたけど、それはそれでけっこう上手かったよ。頭半ぐらいのチューブにスイッチスタンスで入れないとアンディにはなれないってことっすっす。
で、勝ったダミアン。信じられないんだけど、これがダミアンにとってのプロとしての初勝利なんだって。WQSでも一度も優勝したことないんだって。もうね、そりゃ大喜びよ。負けたアンディだってもちろん悔しいだろうけど、どっちかっていうとアンディ、久我タイプっていうか、演歌タイプだから、盛り上がってたよ。男気系で。明日もこのスウェルが続き、実は明日がパーフェクトなんて話もあって、明日はフリーサーフデーかな。それはそれでまた明日をお楽しみに!(6月3日着信)


damian

andy

LUKE。



photos:snowy,asptostee


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