更新日2004年06月26日 (土) 9:24




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【6月25日金曜日】


昨日よりサイズダウンしたものの……

ごめんね。本日は忘れてたわけじゃないんだけど、あまりの私のジャッジへの失望とガックリを語り始めたら長くなっちゃって、もちろん飲み放題、食い放題、マッサージ三昧ははずせなくて更新遅くなっちゃった。

さて、期待されていた波だけど、残念ながら昨日よりチョッくらサイズダウン。それでもけっこういいコンディションでの女子のラウンド3とQF、男子ラウンド4開催になった。朝のうちはちょっと曇りがちで時折雨もぱらついたが、昼前からはピーカン。バリ特有の蒸し暑くて、しかも殺人光線のぎらぎら太陽という、もう修行中の修行状態。

全身焦げ焦げの脱水ドライフード、カリカリ状態で、もうダウン寸前だったけど、水平線に日が沈むウルワツでは午後はもう逆光バリバリで、ジャッジも全く見えなくてお手上げってことで、男子のラウンド4は第12ヒートまで終了。残りは明日の朝になった。 この残った4ヒートと男子のラウンド5、QF、SF、そして女子のSFが明日のスケジュール。最終日は男女のファイナルとバリ、日本の親善試合が行われる予定だ。

女子の方で、番狂わせと思われる結果は、ながいせいの敗退。でも、ま、順当といえば順当だったけど……。 谷口絵里奈、小野里美之の実力派の両名は、かなり危ないながらも何とかSFに勝ち上がった。なぜかなり危なかったかというと、ジャッジがなってないから。やっぱり日本のジャッジの質は相当低いと私は個人的に思う。今、ASPではレールをきちんと使うサーフィンでなければ6点なんてポイントは稼げないし、WQSのハイシードクラスになれば、レールを使わない、テールを起点にボードを振り回しているだけのパタパタ野郎は生き残っていない。レールトゥレールがサーフィンの基本だからだ。

でも日本の女子はこのテール回しサーファーがほとんどで、私が見る限り、レールが使えている女子プロはこの2名と半分(死ぬほど情けないけど、現実)。半分はその選手は時にレールが使えるから半分としておくってことで。 このパタパタテールサーフィンとレールトゥレールのサーフィンの差は、ウルワツのようなポイントブレイクに来ると一目瞭然……のはずなんだけどなぁ。 でも、私がかれこれ10年も言い続けている、そのふたつのサーフィンの差が、やっぱ1点とかなわけよ、日本のジャッジにかかると。 女子のラウンド3で、パタパタ選手が適当にいい波つかんで2本。で、トータルポイントは10.5とかだった。レールサーフィンのできる選手も適当にいい波つかんで距離こそないものの深いボトムターンのあるサーフィンらしいサーフィンで、2本まとめて11点台。

これじゃさ、何かあったら危ないじゃん。無理して頑張ってドライブサーフィンしなくてもいいじゃん。パタパタしてれば。そうなっちゃうから日本のサーフィンのレベルが上がらないんだよ。だってドライブしなくても日本だったら優勝できるんだもん。 小野里はテイクオフしてボトムターン、アップスンダウン数回したライディングが0.8だから。0.8だよ。テイクオフしてボトムターンして終わっても0.8じゃないの? ボトムに1回も下りなくてスローなサーフィンしてるヤツに3点以上だすならさ。 もちろん小野里個人のスケールの中ではそのライディングは0.8かもしれない。でもね、彼女に期待して、彼女ならもっとできるはずだからこれは0.8っていうのはさ、ギャラリーの目であってジャッジの目じゃないから。ジャッジはどの選手に対しても同じものさしで計らなくちゃいけないじゃん。それがジャッジだから。

ギャラリーですら、小野里が初めのヒートで最初の波にテイクオフしてボトムターンをした時点で、私の周囲で見ていた男子選手数人からは、やっぱすごいな、サーフィンが全然違うし、上手いや、という声が上がっていた。しかもそれはかなりいい波で、本日初めて見る、そう、これがプロのサーフィンだよね、ってライディング。にも関わらず、そのポイントは4点台。そしてパタパタのボトムに一度も下りないサーフィンに6点近く出したジャッジの目を疑う。私はあのパタパタに6点近く出すなら、これには8点。ビビリ入っても7.5だと思った。4点にはすごくびっくりした。 レール、カーヴィングが主流の現在のASP。そこに近づけようとして努力を続けているJPSA。

だとしたら、これは絶対改善しなくてはならないと思う。現状の努力は認めるけど、それが実ってなくて相変わらず旧態依然で、全く近づいていないかも。 あ、でも昨年だったらそのパタパタに7点とか8点とか出てたから、5点後半って低くなったってことで進歩してるのか?? とにかく今日はその失望で台無し。けっこうもうイヤになっちゃった。その女子のふたりはそのふたりだけ別のものさしで見られてるみたいな感じ。小野里さんならあのライディングで、もう何発当てれば10点だから、今のは4点。谷口さんもまったく危なげなかったはずなのに、けっこうドキドキで最後の1本乗らなかったら負けてたし。 もちろん男子にもこれはある。この人のサーフィンだったらなにをどうやっても6点どまりってパタパタくんのパタパタライドに8点以上出てたし……。

もちろんこういうことはWCTでもある。ジャッジを含め、見ている人は誰だってあれだけ飛びぬけてるアンディ、ケリーには期待してる。でも彼らだって、え、本当はもっとやれたんじゃないの? っていうちょっと中途半端なライディングもある。でも、それでも他の人のライディングとは明らかに違う種類のサーフィンなわけじゃん、彼あのふたりなら。で、そういうときにWCTのジャッジは、ちゃんとそれを見てて、彼らの中での中途半端なライディングにも8点とか9点とか出してくる。その人の中での10点満点からの減点法じゃなくて、あくまで他の選手と比べた場合の点数が出てくるのよ。 ま、そういう場合、私は逆に、おいちょっと高くないか? って思ったりするけど、よく考えればそれはギャラリーの目であって、ジャッジの正確なスケールの目で見れば納得なの。長くなって申し訳ないけど、私の本日の失望ぶりをご理解いただければ幸いです。もうね、死ねって感じ。


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