更新日 2004年9月18日 (土) 10:05




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【9月17日金曜日】

ケリーとデーンの対決。


週末に向けて人出はやはり多くなってきていて、特に本日のお昼時のケリーのヒートの界隈は狭いビーチがぎっしりだったな。ギャラリーもさることながら、ビデオやカメラの三脚の数ときたら、もうえらいこと。どこまでがプロでどこまでがアマなのかはわからないけど、アメリカってカメラマン多いのね。

日に日に波のサイズはアップしている感じで、今日の早朝のセットは6フィートぐらいあったんじゃないだろうか。しかし問題なのは昼ごろになると必ず吹いてくるオンショア。これがフェイスをバンピーにしてリップラインを荒らしてしまう。しかもここは12時ぐらいから3時、4時ぐらいまでバッキバキの逆光。でもって、いくつか気になる選手の出るヒートはあったんだけど、今日はケリーのヒートの後、CJ見ながらお昼ご飯食べて早退させていただきました。昨日あたりからちょっと風邪気味で、咳とかチラホラ出てきちゃったから、大事を取ってってことで、ご了承ください。

でもさ、まだラウンド3だからさ。ケリー見ておけばいいかな、みたいなさ。

で、朝のうちのいい波でハイポイントを出したのはコリー・ロペス。あ、その前にオッキーからいこうか。オッキーも例のリップが止まらないバックハンドで調子良かったんだけど、相手のグレッグ・エムズリーのほうが今日は出来が良すぎて悔しい敗退をしてしまった。

で、コリーは残り数分でセットの波をつかんで9.67をマークするんだけど、これの何がすごかったかって、ファーストマニューバー。ボトムターンからエアー気味というよりエアーのリップリバース、そのまま次のリップ、次のリップと波打ち際まで当てていった。このコリーの9.67のあと、今日はファーストマニューバーとその次のマニューバーのコンビネーションにかなりの重点を置くジャッジだなという印象が強かった。

それをふまえてのケリー対デーン・レイノルズ。潮どまりでなかなかリップできる波が入らない。セットの、実によさそうに見える波でも乗ってみればカットバック、カットバックになってしまう波もあった。これが完璧に見えていたのがケリー。あの選波眼には恐れ入ったな。セットの波でヤツの見送る波ときたらすべてダメな波だったから。

そして本日のケリーはジャッジのファーストマニューバー重視もきっちり読めてたから、最初に繰り出すマニューバーが一番すごかった。まずはファーストマニューバーがオフザリップ360、そのままボトムターンで次もきわどいリップ。このコンビネーションにハイポイントがついたんだと思う。で、そのままリップリップでインサイドまで。これが8.5。次の波のファーストマニューバーはエアー、そしてリップで7点コース。その後波を選びに選んだ。

その間デーンはケリーが捨てた波をゲティングウトの途中で拾い、リップを重ね、インサイドでかなり高さのあるエアリアル360をきっちり決めて8点を出し、後7点台というところにつける。そして次につかんだセットのファーストリップで思いっきりテールを蹴りだした。かなりリスキーだったけど、あれは良かったと思う。結果的にそれがやりすぎでワイプアウトしてしまったけど、あれをやらなくちゃケリーには勝てない。攻めているという姿勢はすごく良かったと思う。負けたけど、ミスは無かった。彼のしたワイプアウトはすべて思いっきり攻めた結果だから、それはいつか彼に返ってくるものだ。うん、トラッスルズを見る限り、この20歳になったばかりの小僧っ子はいい感じだな。

で、追いすがるデーンを振りほどいたのはケリーの9.27。これはね、選んで選んで乗ったセットのいい波で美しいラインのきわどいリップを繰り返し、インサイドでエアー、そしてそのまま再びリップ数発の後のフィニッシュがリバースという、華麗な舞だった。

CJも完勝。あとは見てません。ま、まだラウンド3だからなんでもないけど、アンディがここですでに居ないコンテストは今シーズン初めてだから、ここで誰がやるかってのがタイトル争いには重要なポイント。サーフィンなら間違いなくケリーなはずなんだけどね。 Fri, 17 Sep 2004 17:59:21 EDT



■健闘したデーン

■オッキー残念

グレッグ・エムズリー

■凄かったコリー

 

photo:ASPtostee,

 

 

 

 

 

 

 


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