【９月１８日土曜日】

パーコちゃん勢いすごいぞ。

いや〜、すごい人出だった。さすがに土曜日だな。これは世界的な傾向でもあるんだけど、昨シーズンのアンディVSケリーのデッドヒートからこっち、WCTに関してはけっこうどこでもギャラリー満タンなのよ。インターネットでのライブの効果もあるのかもしれないけど。

で、今朝の一番ヒートは昨日プライオリティが正確に働かなかったために、ルールブックにのっとって、コンテストディレクター、ヘッドジャッジ、選手会代表で平和的に話し合われた結果、取り直しになったラウンド3の13ヒート、パーコちゃんとルーク・ヒッチングス。

波は4〜5フィートと、朝はまたまた昨日よりちょっとサイズアップかなって感じ。しかしここ、昼になるとオンショア吹いてきて、最終ヒート近くなると潮が引いてサイズダウンしちゃうんだけどね。それでも朝のうちは実に見ごたえのあるコンディションだったな。そんな波でパッキリみんなの目を覚ましてくれたのは、この朝一ヒートの1本目のライディング。パーコちゃん。これでもかこれでもかみたいに7回も8回もリップを続けてフニッシュは360エアー。これでいきなり本日初スコアが9.93。やられた。

続いてラウンド4に入ってダニー・ウイルスはなかなか快調、躓いたのはタジ。タジ対ダレン・オラファティのヒートの最中にラインナップにイルカの大群が現れ、そのイルカと共に波にセットの波にテイクオフしたダレンがなんと9.0をマーク。あれはね、うそかな。イルカとビーチのどよめきにジャッジが引きずられた感じだったな。ま、それが無くても今日のタジはミスが多くて今ひとつの出来だったからしょうがないけど、その9点でバラバラになってしまったことは確かかな。タジはこういう自滅パターンが最近目立つ。精神的な弱さの克服が課題だと思う。

で、ケリー。いや、あのプライオリティのない時のインサイドの波での8点は見せたなぁ。あのコンビネーションマニューバーは初めて見た。最後のスーパーセッションより、ベストダムエアーショーより、あのケリーのヒートのマニューバーが印象に残る。

テイクオフからボトムターンで最初のマニューバーが360。で、そのままボトムターンでトリミングなしてオフザリップリバース。はい、右回り、次は左回り……みたいな。その後もワンターンでテールスライド気味の厳しいリップ。ま、これは残ったものの前には出てこられなかったからインコンプリートマニューバーだったとしても、あの２マニューバーのコンビネーションはミニマム8点。あれはやばかった。

で、本日2度目のパーコちゃん。パターソン・ローザ相手に飛びまくりの回りまくりで9.73と9.00を揃え完勝。う〜ん、パーコちゃん勢いすごいぞ。ま、サーフィンを見る限り上からはケリー、下からはパーコちゃんと、どっちが勝ってもアンディには最悪の結末になりそうな様相。もちろん2位でアンディを追っているCJもQFに残ってるし……。逆に言えば、この人たちの誰かがここで優勝しないと、今シーズンのタイトルレース終了だからね。

ラウンド4の8ヒートの後に行われたのはフォスターズエクスプレッションセッション。ベストエアーはジェイミー・オブライエンだったけど、エンターテイナーというか、楽しませた賞みたいな2位のプライズは、これが始まってから初めてのチームで山分けになった。いや、面白かったよ、あれ。なんか飛行機のアクロバットショーみたいだったもん。まず、同じ波にカラニ、テイラー、サニー、ジェイク・パターソンの4人が一気にテイクオフ、そのまま走ってまず先頭のカラニが後ろの3人の前を横切ってカットバックで最後尾につき、次にテイラー、次にサニーと、次々にカットバック。あ、サーフィンってこんなアクロバットもアリなんだ……みたいなすごい見世物だった。あいつら、やっぱヤバイ。

そのあとはクイックシルバーサーフショップチャレンジ。そしてスナップルベストダムエアーショー。これは昨年に引き続きティミー・カランが優勝。あのね、ティミーったらいとも簡単に飛んで回っちゃうからさ。その成功率ったらほぼ9割。安定してたな。明日の日曜日はトラッスルズの地元サーファーの為にコンテストはお休み。QFから先のファイナルデーは月曜日だ。よって、私もみなさんに会うのはあさって。明日はお休みってことでよろしく。 Date: Sat, 18 Sep 2004 22:56:51 EDT

■いきなり凄いパーコちゃん

■ダニーも快調

■タジは自滅パターン

■デニス・ホッパーとケリー

photo:ASPtostee,