更新日2004年12月9日(木)22:28




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【12月8日水曜日】

コンテストピリオド初日、6−10フィートの波に恵まれたパイプでまずはワイルドカードを決めるトライアルが行われた。本日はほとんどバックドアナシのパイプオンリー。しかし、まだパイプのリーフには砂がしこたまかぶっていて、なかなか本来の地形の波のようにパックリと口を開けてはいない本領を発揮するには一発どでかいストームがやってくる必要がある。4枚のワイルドカードのうちスポンサーシードの2枚はすでに決まっていて、リップカールライダーのジェイミー・オブライエンとパンチョ・サリヴァンがラウンドワンから出場することになっている。で、残りの2枚を争って、地元のハワイアンやブラジル、オーストラリア、日本、その他の世界各国から選ばれたパイプライナーがトライアルを戦い、上位2名がWCTのラウンドワンに入れるという争いだ。日本人でこの名誉あるトライアルに出場を許されたのは、脇田貴之と小川直久のふたり。いたって順当なチョイスだと思う。普通の人は大野兄弟とか、若手筆頭の田中樹と思うのかもしれないが、ここハワイ、しかもパイプとなれば、今のところ彼らはなにも実績を残してないし、フリーサーフィンを見ていても、日本を代表するパイプ、あるいはバックドアライダーとはお世辞にもいえない。ま、別にそれでもいいんだけどね。

とにかく、パイプといえば日本人では今のところのトップ2は疑うことなくこのふたりだということだけインプットしておいてください。将来のことはわからないけど。

で、そのほかに出ていたのはロブ・マチャド、シェーン・ドリアン、トム・カレン、フレッド・パタッチア、カラニ・チャップマン、マイルス・パダカ、その他もろもろ、パイプといえば思い浮かぶようなローカルのつわものたち。結果的にワイルドカードをゲットしたのはこの名前の通ってる誰でもなく、ブラジルのブルーノ・サントスとハワイの弱冠21歳の若手、マイキー・ブルナウ。

でもビーチのギャラリーの注目を浴びたのは、やっぱりシェーンとロブだったんじゃないかな。ロブは相変わらずのリラックススタイルでホゲーッとかまえるとチューブに吸い込まれていくし、シェーンもおいおい、お前ウソだろってディープなところからチャージしてた。そのチャージぶりはハンパじゃなくて、本日シェーンは2本ボードを折りました。

ロブは波に恵まれずにファイナル進出はならなかったけど、シェーンはファイナルまでいった。そのファイナルでのシェーンの最初の波は10点満点確実の波。しかし、もう9.9ぐらいまでいった直後に、最後の最後、出てくる寸前で、しかももう出てくる姿が見えているところでのワイプアウトだった。残念。

それとは反対に波のリズムにうまく乗っちゃった感じだったのがブルーノとマイキー。ま、運ってもんだわな。

実は今回のJCハウスステイのルームメイトがシェーンと奥さんのリサ。家に帰ってその惜しい1本の話をすると、シェーン自身もあれは10点かもと思ってたらしい。本当に出てくる瞬間にコケた、というか板の上に仰向けに寝そべった形で出てきたんだそうだ。彼が言うには無理しないでグラブレールをすればメイクできたと思うと言っていた。よりハイポイントを狙ってのノーグラブが裏目に出たようだ。でも本人はそんな結果より今日一日で5ヒートも戦ってヘロヘロって状態だったな。

明日もサイズは変わらないけどオンショアが吹くという予想。コンテスト開始は微妙なところだ。

 




photo:snowy,

パイプライン
ナオ
ワキタ
シェーン
ロブ
 


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