更新日2004年12月15日 (水) 14:22




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【12月14日火曜日】

本当は昨日一度アップしようかなと思ったのだけど、なんかさぼっちゃって、すんまそん。昨日は朝からサイズたっぷりで6−8フィートから10−12まで上がったんだけど、どうも形がイマイチなわけ。見た目は実にきれいなパイプ、バックドアなんだけど、抜けられる口が開いている波は1時間に2−3本。一応8時スタートでみんなスタンバったものの、9時、10時、11時半とウエイティングの嵐。そうこうしているうちに風がオンショアになり波もグチャグチャになってきた。そしてようやくコンテストはやらないことになり、フォスターズエクスプレッションセッションが行われた。なんかオンショアになるのを待ってた感じ。でもやらなかったのは正解だと思う。ポイントになる波数が少なすぎたもん。

しかも今年は日本の気候が台風大襲来でおかしかったのと同じように、ハワイもおかしいんだな。予報はこの先1週間、次から次へのビッグウエイブの嵐なのだ。もうノンストップ。しかもパイプにはでかすぎるサイズ。よって、パイプはその合間の波の小さいときを狙って……みたいな、もしかしたらでかすぎて試合が終わらないかもみたいな、なんだか妙なことになってきた。

で、本日はその合間。6−8フィートのクリーンな、バックドアもパイプもパックリ口を開けているビューチィフォーなコンディションで8時スタート。ラウンドワンの16ヒートが行われた。ヒート4は最終ヒートに回されたのだが、原因はネーザン・ヘッジの肩の脱臼。なんでも朝暗いうちからパイプで練習をしていたときに、脱臼して病院に担ぎ込まれたらしい。おそらく今年のタヒチでやった脱臼の箇所がクセになっちゃったんだろうな。結局最終ヒートになったけどサーフィンは不可能ということで、オルタネートのシェーン・ドリアンが入った。

調子よさそうだったのはカラニ・ロブ。バックドアで9.33、パイプも入り放題と、なかなかの出来だった。一番やばいドロップを見せたのはジェイミー・オブライエン。あの子さ、この目の前のビーチフロントの家に住んでるんだけど、いくら自分の庭だからって、あの怖いものナシはやばすぎ。8フィートオーバーはあるぐりぐりに掘れたフェイスをグラブレールでバタバタとフリーフォールしてったからね。アンディは今ひとつアンディらしいパイプやバックドアがなかったものの、なんとか1位通過を果たした。しかし出来は今ひとつだったな。

やばかったのはケリー。やっぱこの人はここに来ると普通じゃないわな。何しろここじゃ、初出場初優勝、あるいは3年連続優勝を含む優勝5回。12回出ていてほとんどファイナルまでいってるわけよ。そして本日のケリーは完璧な出来だった。オープニングがパイプの9.33、そしてシメがバックドアの9.77。他のふたりをコンビネーションに追い込むヤリ放題ぶりだった。テイクオフからボトムターンもなしにチューブに入って行き、中で何してるんだろう?? と思うぐらいの速さでちゃーんと出てくるわけ。出てきた後のフルスピードでのワンマニューバーも、出たよ、わからんちん……みたいなさ、特になにかものすごいチャージっていう風には見えないんだけど、そこがミソ。なにげな〜く、実に簡単そうに普通じゃないことやってたよ。

あと、味わい深かったのはオッキーのパイプ。そしてティム・カランのパイプかな。
我がルームメイトのシェーンは最終ヒートで、波数がめっきり減ったヒートに当たってしまった。ティムにいいところを全部持っていかれて、お得意のバックドアを1本メイクしただけで残念ながらラウンド2に回った。このパイプはWCTでも特別仕様で、ラウンド2からは4人ヒートになる。本日の3人ヒート1位通過組がラウンド3に回り、2位、3位はラウンド2を戦う。

そして波の予報では20フィートになるという明日、ワイメアでエディアイカウが行われることが正式のこのパイプのコンテスト中にアナウンスされた。ま、明日起きてみなければわからないが、どうやら早くもEDDIE WOULD GOなんである。明日を逃しても日曜日には、再び20フィートクラスが来る予想。これらの波を送る低気圧は、冬型ビシビシの西高東低、日本の北海道東方沖で発達する低気圧から送られるものなのだ。
ねぇ、日本ってそんなに寒いの??

 




photo:ASPTOSTEE,KAREN,

パイプのケリー
バックドアのケリー
今ひとつのアンディ
またも脱臼のヘッジ
メインラウンドがスタート。


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