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【12月21日火曜日】
最終戦が終わって、クリスマスをホームタウンでむかえるサーファーたちは、ほとんどがすでに家路に着いた。いつものことではあるけれど、アノ人たちの逃げ足の速さといったらハンパじゃない。ラインナップはなんとなくいつものノースの面々たちで落ち着き、1月にはいると日本人チームが続々とやってくるというのがここのところの恒例のパターンだ。
で、2005年のトップ45が決まった。WCTから27人、WQSから15人、そして選手が決めるワイルドカードが3枚。ワイルドカードの3人は昨年のパイプでの試合中の怪我で2004年を棒にふったシェイ・ロペス、そしてミック・ファニングとシェーン・ベッシェンが選ばれた。ブルースもティム・カランもパイプでの好成績でリクオリファイを決めた。新しくWCTに入ったのはルーク・ステッドマン、ティム・レイズ、クリス・ワード、フレッド・パタッチア、トラビス・ロギー、ビード・バービッジ、カーク・フリントフ、レナン・ロシャ。ステッドマンとロシャは返り咲き組。しかし、この中でWCTだけで2006年もクオリファイできる実力者となると、けっこう難しい。誰もまだまだサーフィンがWQSだし、やはりWQSと掛け持ちで回らなければならないのではないだろうかと思う。
逆に脱落組はビクター・リバス、ギリアミ・ハーディ、ミック・キャンベル、キーラン・ピロウ、ネーザン・ウェブスター、クリス・デビッドソン、アーマンド・ダルトロ、ボー・エマートン、ルーク・ヒッチングス、エリック・リビエール。選手が引退、あるいは試合に出ないときの補欠(リプレイスメント)の順は、ビクター・リバス、ベルナルド・ピグメウ、ギリアミ・ハーディの順。パット・
オコーネルがすでに引退を表明していたから、ビクターは入れるのではないかと思う。ただし、パットもその時点ではボーダーにいたし、クオリファイしたら話は別ということになるかもしれない。
WQSのウイナーは2年連続でネコ・パダラッツ。日本人最高位は81位の大野仙雅。後は全員100位以下。トップ45の国別は、オーストラリアが21人、アメリカ(11)、ハワイ(5)で16人、ブラジル6人、南アフリカ2人。まぁ、ここ数年、世界レベルの中でのトップ20人ぐらいはすでに固まりつつある。その中での順位の入れ替わりで、その下との入れ替えというのがほとんどない。下の選手は下の選手同士で入れ替わっている感じだ。そして、その上位選手グループと、WCTの下位選手とWQS上位選手の混合グループの実力の差はかなりのものだ。よってこの傾向はしばらく続くと思う。その中でも、アンデイ、パーコ、ケリー、CJの最後までタイトルを争った4強はガチガチに強い。
ま、ここに怪我から復帰したファニングがどう絡んでくるのかだが、ランキングとは別に、サーフィンそのものの実力、レベルはケリーがひとりだけワンランク上。これは選手もジャッジも認めるところだ。サーフィンってどこまでうまくなれるんだろう。そしてあのサーフボードでどんな動きが可能なのだろう。今でもその未知の世界を見せてくれているのはケリーしかいない。個人的には、実力はケリー、パーコのトップ2。その下にタジ、アイアンズ、ファニング、ホブグッズグループ、と見る。ただし、実力が必ずしもその通りの結果として出ないのが試合なのだが……。
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カーク・フリントフ |
レナン・ロシャ |
フレッド・パタッチア |
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photo:ASPTOSTEE,KAREN,
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ティム・レイズ
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ルーク・ステッドマン
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トラビス・ロギー |
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クリス・ワード |
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