【3月8日火曜日】
結局やっちゃったわけだけど、何でこれで続けなきゃならないのかしら、ってぐらいのウンコな波だったな。時にひどかったのはQFの後半2ヒート。もうさ、何でこんな波でやってんの?? みたいな。世界のトップがサーフィンしてもようやく数回当てられるか当てられないかみたいな感じでさ、そうなっちゃうと波運とかの話になっちゃうわけで……。ま、いいか、条件はみんな一緒なワケだから。
そういうわけで、今日はラウンド4から先ファイナルまで、一気に終わってしまいました。ある意味、女子に続いてまた当てたかな。順当ならケリーか、パーコちゃんか、ファニングかアンディ、対向、穴はクリス・ワードって話で。
コンディションは昨日と同じ、いや、昨日より正直言ってちょいとヤバかったかも。潮が引くまで待って、引いたころにはオンショア。セミから先はそれでも時折(1ヒートに数本)まだそれなりの波が入ってたけど、それにしてもこれでやっちゃうわけ?? ってコンディションだった。
で、注目のアンディ、ブルースはアンディのキャリア勝ちって感じだったけど、アンディには本当に点が高かった。ま、まともにジャッジしても勝ちはアンディだったけど、あんなに離れてはいなかったと思うよ。正確なジャッジだったらきっと最後にブルースに必要だったのは5点とか6点台とかだったんじゃないかな。
パーコちゃんも不安定なコンディションに泣かされたな。波がガンガン来れば問題なかったんだけど、いい波を、しかも飛び切りノリにのっちゃったトム・ウイッタカーにやられた。なんか不運! って感じ。かわいそうだったな、パーコちゃん。
もうひとつ、おいおい、と思ったのはQFのケリー対ワード。いや、このヒート、どっちにも本当にかわいそうなぐらい最低のコンディションのヒートになっちゃったんだけど、これね、もしポイントコール聞かないで見てたら、誰でもケリーの勝ちって思ったと思う。私は幸か不幸かアナウンスがバッチリ聞こえるところにいたから、あれぇ、なんかワードに点高くないかぁ?? というより、ケリーにやけに点が低くないかぁ?? と思って見てたけど。
それまでワードはけっこういい波の来るヒートに当たってたから、ドライブっぽいマニューバーと、あのサンクレメンテ特有のトリッキーなマニューバーのコンビネーションがWCTには新鮮だなって見えてたんだけど、ウンコな波に入れてみると、しかもケリーと一緒に入れてみると、やっぱりリップの甘さとかターンのインチキぶりが見え始めちゃったんだな、私には。だからあれにそんなハイポイントがつくわけがないと思ってたし、ケリーの、えぇ〜、あの波であのスプレー飛ばすのぉ〜〜みたいなヤツにはたとえ2ターンでもこのコンディションだから7点とか8点とか出すと思ってた。でもね、違っちゃったな。なんかここ数年、わっかんなくなってるな、ジャッジ。これだけ私が、変なジャッジだなって思う年が続いてるって事は、もしかしたら私が間違ってるのかな。
でもな、けっこうツアーのみんなも思ってることだしな。
ま、いいか。ジャッジのこと語りだしたらきりないし、言うほうは言いたい放題だから。で、やってるジャッジはマジ大変だからね。
そんなこんなで、ファイナルのクリス対ファニングはもう海の中もビーチも結構一方的。ファニングがテイクオフすると、ビーチ全体がウォ〜〜〜〜みたいな……。ローカルボーイだからさ。しかも、パーコちゃんもモリソンもここでは優勝してるのに、ミックだけがしてなかったからさ、応援にも力入るじゃん。どよめきはハンパじゃなかったな。ビーチは全員立ち見のぎっちりだったし。で、みんな応援に来てるローカルが知ってるわけよ、ミックが昨年怪我をして、泣く泣くツアーをあきらめたこととか、これがカムバック戦だとか、そういういきさつ。もうさ、ドラマだったね。雑誌は記事書きやすいことこの上ないファイナルだったな。新入生の個性派ワードがいきなりファイナル進出、そしてファニングの強烈なカムバック優勝。もうさ、雑誌の記事やタイトルが見えちゃうね、全部。ファニング強烈復活、ワード鮮烈デビュー、なんちって。
で、みえみえの事私が言ってもしょうがないからさ、ウラにいくと、やっぱね、結局ケリーだな、一番サーフィン上手いのは。これは間違いない。そしてパーコちゃん、アンディ、ファニングと続く。この4強は、やっぱ今年も変わらないと思うよ。 |