【3月26日土曜日】
終わっちゃったねぇ、女。本当は昨日更新しなくちゃいけなかったんだけど、昨日はコンテストにいかなかったから。だってオンショアビュービューの曇り空、でもって波なんか風で立ってるだけで、うねりじゃないわけ。でも、この先波は望めそうもないので強行。ラウンド1、2、3を一気に消化しちゃったわけ。いや、本当に消化って感じ。女子の皆さん、ご苦労様です。もうね、誰が調子いいとかそういう話じゃなくて、波乗ったもん勝ちって感じ。ウェブのカメラでみてるとけっこういい感じには見えるのだけど、実際にビーチで見てみると、恐ろしいぐらいにコンディション悪いのよ、これが。みんなベルズボウルとリンコンリーフのふたつのピークをを行ったりきたりで波を探したんだけど、大変だっただろうな。
で、明日はフラットになっちゃうってんで、QFから先、本日はベルズのとなりのウインキーポップで開催。風は止まったものの、波は相変わらずおチビ。それでもベルズよりこっちのほうが多少いいってんで、午前中の潮が引いている間にウインキーでQFとSFを終了、潮があげた昼過ぎにはベルズに移動して、エクスプレッションセッションとファイナルがリンコンで行われた。
QFのヒート1でこのSPCフルーツプロのSPCをスポンサーに持つレイン・ビーチェリーが敗退。番狂わせといえばこれが番狂わせだったかな。相手はゴールドコーストで2位になったメガン・アブボ。わりと早めの波だったので、走って走って何かをするっていうメガンのサーフィンには向いていたかもしれない。ためて当てるタイプのレインは、結局ろくな波に乗れないまま終わった。それはそれは悔しそうに、水面をはたいてたっけ。
優勝したソフィアは快調だったな。サイズのあるフェイスの長い波になると、彼女の欠点が見えやすくなるんだけど、今日のコンディションは、いったいどこがフェイスなの?
ってぐらいの話だから、欠点が見える前にリップに当てちゃう感じで、これは彼女にはラッキーだった。もともと板を上に上げていくのは上手い選手で、そこからの取り回しが彼女の見せ所。ブ〜ンと回すんじゃなくてチャッと行くんだけど、そのチャッしか出来ないこのコンディションは彼女にとっては幸いしたかもしれない。
彼女は最近ポッツをコーチにつけていて、サーフィンの改良に励んでいるらしい。確かその前のコーチがトニー・レイだったかな。ま、テニスプレイヤーとかもそうだけど、ひとりのコーチでずっとやるってプロ選手は少数派で、このコーチからはもう学ぶことがないと見ればすぐに変えるよね、みんな。
2位になったセレナ・ブルックは怪我に泣いてWCTを離れ、WQSから再び上がってきた復活戦。男子のようにインジュアーワイルドカード(怪我で試合に出られずにランキングを落とした選手に、選手の話し合いで与えられる)が女子にはないから、昨年WQSで苦労してクオリファイしてきたわけだ。ファイナルは序盤5点台の争いだったけど、中盤ソフィアが得意のキレのあるリップで7.83を出すと、その後も8点と立て続けにいいライディングを決め、一時はセレナをコンビネーションに追い込んだ。しかし後半セレナも6.83をマークする。でもそれでも彼女に必要だったのは9点。いや、あの波で9点は不可能に近かったです。
初戦のゴールドコーストはラウンド3でワイルドカードにやられ、この試合でもラウンドワンでワイルドカードのジェシー・ミリー・ダイヤーに負けてラウンド2を戦ったソフィア。ラウンド3で今度はジェシーを破り、この優勝でようやくワールドチャンピオンとしての自信を取り戻したようだ。本当はゴールドコーストのあと、マーガレットリバーのWQSに参加する予定だったのだが、この試合に集中するためキャンセル、早めのベルズ入りが功を奏したようだ。
さてさて、女子とは裏腹に、まだ何一つ始まっていない男子。もしかしたら明日は南へ移動、そう、孤独な3時間ドライブのジョハナ作戦が出るかも。ふぅ〜〜〜〜〜。
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