【3月29日火曜日】

オッケー、オッケー、エブリシングオッケー。
4軒目にしてようやく見つけました。部屋に電話アリのモーテル。ちょいと高めだけど、しょうがないな。テント生活は何とかまぬがれたよ。よって、皆様にも毎日ホットな情報が送れるな。私にとっては、修行するぞ、修行するぞ、修行するぞ、って感じだけど。

で、朝4時半おきして、メルボルンを突っ切り、2時間半。やってきました、フィリップアイランド。あのね、島は思ったよりずっと近くて、距離的には江ノ島って感じ。でも大きさが１周1時間弱ぐらいだから、大分でかいけど。
で、島に入るや否や、200メートルおきに轢かれたウサギとベンギンその他の鳥類の死骸。う〜ん、なんか悲しい島。本当にあっちこっちで野生動物が轢かれてるのよ。それだけ野生動物が多いってことなんだろうけど、なんかね、思い知らされるよ、人間ってやっぱ最悪の生き物なんだな、この星では、って。

だって、彼らがもともといたところにむりやり割り込んでるんだからさ、私たち。しかも、邪魔と見ればなぎ倒しの皆殺し。なんかな、考えちゃった。だってね、日本だったら絶対、どんな田舎でも制限速度50キロ以下（ま、でもみんなすいてれば80キロとかで走ってる感じ）の片側1車線の道路なわけよ、その道。でも設定されてる制限速度100キロだから。千葉のね、一宮あたりの海岸沿いのR128と同じ道路で100キロって、出てきたやつは死ねって感じでしょ。肉食人種って、違う。

で、コンテストが行われているのは島に入ってすぐのウールマイってビーチ。そこはなんか、フランスのホセゴーに似てる、後ろに砂の丘をひかえた広い広いビーチ。そのあちこちにピークのあるビーチブレイク。そうだなぁ、日本でたとえると、後ろに草の生えた砂丘のある、3倍の左右の長さの生見ビーチって感じ??　入り口江ノ島の、ビーチは広げた生見ってところかな。

で、波はありました。セットでオーバーヘッド。クリーン、オフショア。でも潮によっちゃ難しい波。テイクオフは早めなのに、立つや否やカットバックしないとだめ、みたいな、トリッキーなコンディションになった時間帯もあった。でもね、正直なこと言うと、私もう1ヶ月オーストラリアにいるんだけど、その間で見た一番いい波だったと思う。なんかね、ようやく見たなって感じ。

で、本日はラウンド1の16ヒートとラウンド2の6ヒートまでやったんだと思う。30分22ヒート。朝の7時半から夕方6時半まで。思うってのは、私早引けさせていただいたから。だって体力の限界じゃん、4時半起きで、ビーチでたちっぱなしの夕方までって。冷たいビール飲まないと死んじゃうでしょ。で、明日も7時スタートで、できるところまでやるみたい。もしかしたら3日で終わらせるのか??

今日の快調は、ダミアン・ホブグッド、ミック・ファニング、パーコちゃん、ケリー、アンディ、ベッシェンって感じ。ま、いつものメンバーっちゃいつものメンバーなんだけどね。ファニングはスムーズなラインでアンディに勝ち、、アンディはラウンド2でこのヒートに入っていたトライアル優勝者のベン・ダンと再戦。なんとか勝ってラウンド3に。っつーか、かなり危なかった。ベンは9ポイントを持っていて、彼に必要だったのはわずか4点台だったから。でも波が来なかったって感じかな。ラウンド1ではコテンパンだったけど、持ち直すあたりがさすが父ちゃん名コーチって感じ。先が楽しみっす。ケリーは一番トリッキーな潮回りに当たったにもかかわらす、それがちゃんと読めていて、テイクオフするや否やカットバック。そこから始まるみたいな……。他のサーファーはろくなライディングできてないのにね。で、あれれ、もしかしたら、そうしないと乗れない波なのか??　ってこっちが想像出来ちゃうぐらい、波が見えてた。さすがです。ま、まだラウンドワンだからね、結果を予想するには早すぎるけど、なんか、今回のジャッジ、やけにいつもと違うのよ。2つのビックマニューバーと、6つの見栄えのいい、でもドライブしてないマニューバーの差が、いつにもまして極端に離れてる。

リスキーなビッグマニューバー2つに8点台、見栄えのいい、派手なスプレーだけどドライブしてない6個に5点とか。こうなると、みんなけっこうごまかしきかなくなるから、いい傾向ではあるんだけど、なんか今回急にその差がでかくなった。実力の劣るサーファーは、ノーチャンスって感じのジャッジなんだよ。よって、物事は順当に進むのではないかと思われるよ。

photos:ASPKAREN