更新日 2005年7月14日 (木) 0:16




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7月13日 水曜日

波は小さくなったけど、風が止まった分すげ〜クリーンになっちゃって、なんかできそうだから今日もやっときましょう、この先どんなフラットの日が続くかわからないから、みたいなことで、ヒート時間を35分にしてラウンド2をやることになりました。でもセットの待ちが長くて長くて、35分あっても1ヒートに入ってくるセットは1つか2つ。けっこう運がものをいい、ミスをしたら負けというシビアな1日になった。

いきなり朝一ヒートでCJホブグッドが南アフリカのトライアリスト、ダミアン・ファレンフォートに破れてしまう番狂わせ。いやぁ、CJも運がなかったけど、この18歳、いいサーフィンしてたな。なんかさ、日本以外のどこの国でもこういうトライアリストが出てくるんだよね。何で日本人がWCTに入ってこないのかって疑問は、世界中の日本人以外の人たちの謎らしく、もう何回そういう質問を受けたかわからない。

質問されれば、答えを出さなくちゃいけないし、外国人のあの、なんで、何で、ナンデ?? って果てしなく続くWHY攻撃をかわすには、それなりの正しい理論展開が必要だ。だから、ま、そのためだけにってワケじゃないけど、私はこの問題の本当の答えを探し続けている。たまたま世界中を回って、各国のサーフシーンに深く関わっているひとたちの話を聞くチャンスに恵まれているので、聞かれたり、聞いたりしてるのだが、今回なかなか興味深い話を聞いた。ショーン・トムソンから後、南アフリカでも世界レベルのサーファーの育成にかなりの時間を費やして、業界あげての努力を続けて、今ようやくなん人かをWCTに送り出しているという現実があるのだという。始まったのは80年代、今から20年も前の話だ。さて、彼らは何をやったのか。

この答えはここに書くと4日分ぐらいになっちゃうので、思わせぶりに振っといて、8月26日配布のflowのわがままに書くから読んでちょうだい。そして協力できると思う業界の人は協力してちょうだい。そう、日本がやってこなかったことのひとつに、業界の協力ってのがあって、どうやらそこがキモのようなのだな。しかも、金がかからない協力。っていうか金のつぎ込み場所の変更みたいな話。価値観の変更かな。

もうね、これは目からウロコだったな。ただし、これをやるにはみんなの目標が、日本人のWCTサーファーを出す、そのためには、逃げないでどんなこともやるって覚悟があることで一致してないとダメなんだけど。あ、それと、商売の邪魔したとかしないとか、エライとか偉くないとか、団体の存在意義がどうこうとか、そういう保守的なことをいつまでも言ってる人たちを排除しないと始まらないんだけどね。何しろ業界あげての改革になるわけだから。これね、小泉改革より厳しいよね、日本のサーフィン業界では。

でも実際に南アフリカはこれをやって、WCTサーファーを生んできたという実績がある。業界は日本よりずっと貧乏だし、サーファーの数も日本の100分の1以下しかいないのに……。

何年先になるかわからないけど、日本人のWCTサーファーが生まれたとして、その効果が業界にもたらす利益は莫大なものになるはずだ。それを考えられる人たちへのメッセージ。そんなことより目先のビール代、っていう風にしか考えられないひとは読まなくて良し。そういう人にどれだけ説明しても、理解できない話だから。

ほら、ちょっと触ろうと思っただけで、こんなに長くなっちゃった。

で、コンテストに戻って、本日一番の運を独り占めにしたのはブラジルのラオニ・モンテイロ。オープニングが本日一番ぐらいなセットの波で8点台、そしてヒート中盤にそれより大きな、マジ本日のベストウエイブみたいなヤツをゲットしてチューブとリップで9.87。超ラッキー男だったな。

人気のオッキーは、果てしなく続くお得意の連続のバックサイドリップでカラニを下した。クリス・ワードは賭けに出た逆転の波のファーストマニューバーがヘビーなフローター。しかし着地に失敗してネコ・パダラッツにやられた。あれね、6点で良かったんだから着地成功してれば逆転だったね。明暗を分けたフローターだった。

この先しばらく波がないことになっているので、ようやくリラックスして時差ぼけとか、その他モロモロ解消できるかな。あと2日でコンテストは終わらせることが出来るところまですでに来てしまった。なんかすごい。

photos:ASPkaren,

ブルースは生き残った
CJを破ったファレンフォート
超ラッキー男モンテイロ
ワードを倒したネコ


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