更新日 2005年12月17日 (土) 16:46




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【12月16日金曜日】

何が何でも今日やらないと、オンショアビュービューの中ファイナルまでやるか、終われないかというこの先の予報。よって、本日は何があってもやるだろうっていう読みどおり、8時スタート。

思ったより波もよく、風もそう強くなく、なかなかいいコンディションだったと思う。サイズ的にはトライアルのほうが大きかったかも知れないけど、チューブになって、みんなが抜けられるような波は今日のほうが絶対的に多かった。波のサイズは6-8フィートと言ったところかな。ま、久しぶりにパイプらしいパイプを見て楽しかったなって感じ。

ラウンド2の8ヒートとラウンド3の8ヒートが消化された。

本日好調だったのは引退組。オッキー、サニー、ルーク・イーガンなどなど、みんなQFにコマを進めた。カラニ・ロブはラウンド3で敗退、これでクオリファイの夢も断たれ、とりあえずは引退という事になる。ま、10代のときから高校にも行かないで、いきなりWCTにいたカラニ。他の世界をまったく知らないわけで、そのまま10年以上旅から旅の生活だから、ウンザリするのは本当に良く理解できる。1年ゆっくりしたら、また回りたくなるかもしれないし、まだまだ若いからもう一度クオリファイってのはそう難しいことでもないと思う。本人としてはこの先は、ビデオ撮影とかトリップとかを中心にゆっくりしたいとのことだ。

本日の10点満点はケリー。ラウンド3での1本。素人目で見たら確実に高かったと思う。え〜、10点はないでしょ、と思ったムキもあるかもしれない。でもね、あれ、テクニカルポイントは10点だったと思う。こういうこと書くから、みんな私がケリー好きって思ったりするのかもしれないけど、あれね、マジでちゃんと見えてたら技術点かなり高かったと思う。すごく難しいチューブだった。なんでもなさそうにいとも簡単に抜けてくるから、ふつ〜、とか思うかもしれないけど、全然なんでもなくないから。ラウンド3に入るとオンショアが吹き始めてバンピーになった波にみんな手を焼いて、同じヒートのほかのサーファーたちは1点とか2点とかの争いの中で、たったひとりだけチューブを抜けてる。あの後にカラニ・チャップマンがテイクオフしてクローズしちゃったのと同じ波を抜けてきたわけで、あれは世界中でケリーにしか抜けられないチューブ。で、その、ない中にあるチューブを見つけるというか、作るのもすごいし、そしてそれをかなり奥からボトムターンナシのテイクオフそのまま深いチューブイン、そこからで出て来る場所までのスピードの速かったこと、速かったこと。ボトムターンもなくどうやってあれだけ加速するのか?? これはジャッジがチューブライドのクオリティを良く見てたと思うよ。でも、ラウンド2の1ヒート目のケリーのポイントは冗談じゃないってぐらいに低かったけど。

アンディは序盤に行ったバックドアで板を折るアクシデント。ビーチからキャディがチャンネルまでパドルで持って行こうとするのをDJがビーチで渡さなくてはいけないと、一度止めるアクシデント。その直後にヘッドジャッジが行っていいとアナウンスしなおしたから良かったんだけど、そのとまどった分キャディはセットのタイミングに遅れて、すべてセットを喰らう事になり、隣のエフカイまで流されてしまった。結果的にはそのボード交換の間に他の誰もが波に乗れなかったから良かったけど、結構アンディはイライラしただろうな。それでも最初にたたき出した9.07が効いて1位通過で、結果オーライ。

弟のブルースもさすがうまいなっていうハイラインのコントロールを見せて、余裕でQFにコマを進めた。

運営サイドは明日オンショアが吹き始める前に終わらせたいんだと思う。あと7ヒート、半日だから早朝の風の止まっているうちにQF、もってセミ、ファイナルはオンショアだったりする明日なんだろうけど、やると思う。ランディ・ラリックの性格を考えると、やる。とっとと終わろうぜ、待ったってこれ以上の波は来ないよ。来なかったら終われないかも知れないじゃん、って思ってると思う。

ケリー満点。

ファニングもQFへ
サニーら引退組が好調
CJも敗退
引退するカラニ敗退
photo:ASPTOSTEE,JARRYD


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