7月14日　金曜日

バラの話の続きは次のオフデーにすることとして、今日は始まっちゃったので、コンテスト。昨日に引き続きしっかり、って感じの本降り。雨2日連続。梅雨みたい。日本はもう明けたのかな?　しかもすごく寒いし。昨日はまだなんか嵐みたいな波で、サイズはあるもののバラバラ。しかもオンショア。で、朝もまだ今ひとつまとまらない感じだったんだけど、コンテストはトライアルからスタート。で、続けてそのままラウンドワンに進んだ。波のサイズは6フィート、セットで8フィートと申し分ないんだけど、なんかスローでダラダラな感じ。

でもね、これが日本だったら最高のコンディションって書くべきところ。台風当たってバッチリでしょ、みたいな。でもJベイにいるとね、贅沢になっちゃうんだよね。ここがどのぐらい良くなるかわかってるから。風が変わってからは良かったけど、それまではねぇ、なんかいまいっちょだなぁ、って思ってた。

そんな中でさすがにここの波に合ってるなぁ、って思ったのはテイラー。あのひきずりえぐる感じのトップアクションを待っててくれるような波はここ特有だから。で、掘れてくればすかさずチューブ。うまかったな。

タジはまとまらないスウェルに手を焼いて3位。話題のボビー・マルちゃんはバックハンドのリップが今ひとつ点が伸びないで2位。なんかね、今回一番見てみたかったのが、ここでのボビーなんだけどね。ここの波はけっこうサーフィンの素性が見えるというか、その人のサーフィンの質がわかりやすい波なんだよ。リップもチューブも。で、ここでバックハンドがいいようなら、フロントはタヒチやフィジーで証明済みだからマルちゃんホンモノなわけだけど、う〜ん、今日のところ思ったとおり、バックハンドは単調だったなって感じ。ベルスで感じたのと同じ。なんかいまいっちょ。すごくフレッド・パタッチアに似てると思う。リップの途中で一回からだが伸びきっちゃうあたりとか、その体のたたみ込み方とか、スタイル似てる。それがWQSサーフィンだとまではいわないけど、ホブグッズのバックハンドとはちょっと違うな。厳しいターンが連続しない。話題の人なのでもっと点が出るかなと思ってたけど、その辺見られてかなり押さえられてた。あれがジャッジに通用しないなら、この先きつくなるだろうな。ツアーはレギュラーのビーチブレイクロードに突入するわけだから。ま、間違いなくトップ16には残るだろうけど、タイトル争いに最後まで絡むか?　となると、ちょっとな。ラウンド2でもう一度じっくり要観察。

あとね、南アフリカのワイルドカードたちもうまかったよ。特に印象に残ったのは19歳のジョーディ・スミス。南アフリカの新しい世代のグループの一角だけど、うらやましいな、こうしていい波でWCTのジャッジに9点、8点出させるようなサーフィンできる素材が次々に出てきて。あと、アンディキラーのベテラン、ショーン・ホルムズ。いや〜、波の選択完璧だった。長めの板でのリップも見ごたえ十分だったし。ありゃケリーがいても勝ってたんじゃないか?

で、ですね、皆さん気になるよね、ケリーのノーショー。理由は……めんどくさい??　たぶんそんなレベルだと思う。ギリギリに出ようと思って、波は週末と読んだんだけど、それがはずれたみたいなことらしい。今カリフォルニアからこっちに向かってるらしいから、ラウンド2は間に合うだろうけど、罰金だわな。事前連絡なしだから。全然払うだろうけど。

まぁさ、ラウンドワンから出なくても現実問題はナシなわけよ、ケリーなら。ラウンド2の相手はラウンドワンで負けたいちばん下のシードのヤツだから。ラウンド2からならラウンドワンが始まったのをライブで見てから出てきてもいいし。コンテストピリオド始まって1週間も試合が始まらないときもあるんだから、だいぶゆっくり出来るよね。こりゃ兄さん相当重症だね。単にツアーがかったるいのか女がらみなのかはわかんないけど。両方かな。

さて、試合はアンディのヒート前あたりから風がオフショアに変わって、時々うっぉ〜〜いい波じゃん、みたいなのが入ってきて、そのヒートが一番すごかったかな。
ダニー・ウイルスがいきなり本日最大のチューブを1本で2回抜けて9.93を出したかと思えば、アンディはワンチューブだけど、え、ウソでしょ、出てきちゃうの?　ってのをメイクしてコンテスト最初の10点満点。しかしその後またダニーが9.27を出して本日最高トータルポイント。満点のアンディをラウンド2送りにした。
さてもう一人のノーショー、クリス・ワード。クリスはくるときに飛行機いっしょだったし、泊まってるのが隣の家だから、来てるには来てるんだけど、なんだか怪我したらしい。調査しておきます。