更新日: 2006年7月23日 (日) 1:20




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7月22日 土曜日
困っちゃったね、波は上がったけど、寒いし。山のほうは雪だし。
真夏の日本から来たのにババシャツ、ババパン下にはいて、パーカーにGパン、そんでもってマフラーにコート、帽子。もう目出し帽状態でけっこう怪しい人みたいな装いなわけよ。それでも寒い。出来ればね、ホカロンとか手袋も欲しいぐらい。ま、これが冬のJベイなんだけど。
波もね、上がったっていっても6〜8フィート、チューブぐりぐりとかの話じゃないんだな。なんか結局Jベイらしい波にはお目にかかれなかったな。今日も時間がたつにつれてよくはなってきたものの、風もちょっとサイドオンに変わってきて、なんか今ひとつフンづまりな感じの今回のJベイだった。こんなことなら、最初の日にラインナップとか撮っとけば良かったかも。でもワタシなんかまだまじめにラウンド2とか撮ってたからいいけど、ほとんどのカメラマンはまだ全然写真ナシみたいな状態なわけよ。ラウンド1は雨、ラウンド2は小さい、ラウンド3はもっと小さいって流れでファイナルデーだから。よって昼近くからはカメラマンいっぱい、土曜日で人もいっぱい、満潮でビーチごくせま、みたいなギュウギュウ状態。
それでもね、セットが来るとおぉ〜〜って感じではあるんだけど、チューブにならんわけよ。あのボーンヤーズからド〜って回りこんでくる感じのJベイじゃないのよ。
で、ですね、今日は朝からファニングがオンアミッションだったかな。なんかよかった。みんな上はケリーで下はタジでしょ、みたいな話をラウンド4が終わったあたりでしてたんだけど、そのときに、いや、ミックってのもあるかもよって私が言っちゃうぐらい、なんか、今日のファニングは違った。そのファニングに負けた異次元のお坊ちゃまの敗因は、波の選択かなぁ。なんかケリーらしいテールスライド系のなんじゃい、ありゃ、ってのがセミではまったくなかったし、乗ってる波が小さく見えた。
ま、下の半分からはタジってのはほぼ確実だったんだけど、ジョーディ・スミス、頑張っちゃってたね。ギャラリーの応援を一身に受けて。この人は背の高いパーコちゃん、って感じのスタイルなんだな。スムースな、何もしてないように見えて、実はやってる感じのサーフィン。でもって、飛びとか回りとかのトリック系もスムーズだし。今すぐどうこうじゃないけど、サーフィンのスタイルはいいから、将来が楽しみだな。ま、ケリーといっしょに3位ってすごいんじゃないでしょうか。前にも書いたけどこの二人はお誕生日がいっしょ。よって、2月11日生まれの本日の運勢は、勝負事は3位どまり、ってことだったんでしょうな。
ファイナルは実にいい勝負だった。8点台応酬のクロスゲーム。ふたりとも100%いいサーフィンしてたと思う。ただ今日はファニングの日だったんだな、って感じ。リードされてたタジに、残り1分切って逆転の波が来たんだけど、ワンターンで引っかかってワイプアウト。でもその後ろにもいい波。30秒切って、2度目の逆転のチャンスだったんだけど、8.41必要だったから、相当リスキーなチャージをしなければならず、やっぱ途中でワイプアウト。ミックの昨年のリユニオン以来の優勝決定の瞬間だった。嬉しそうだったな、ミック。ウイニングライドで両手を上げてガッツポーズ。その後スイッチスタンスしてビーチに向けてもガッツポーズを見せてくれた。
今晩は大変な事になると思う。仲良しのヘッジとかすでにいい調子だったし。オージーのね、優勝の後の騒ぎは大変な事になるからね。今回は特にファイナリストがふたり揃ってオージー部隊の仲良しチームだからね、盛り上がるって言うか、気が狂うというほうが正しい夜になると思う。もう、佳境を迎えた頃のミックの顔も想像できる。たぶんヘッジあたりと抱き合って、友情確かめあったりしちゃうんだろうと思う。二人ともトロ目して、酔っ払いのおじさんチックに。かち合わないように、心当たりは避けなくちゃ。
全然関係ないけどね、今これ書いてる後ろにエイドリアーノ・スーザがいるの。この人今たぶん酔っ払ってるんじゃないかと思うほど、すごくゴキゲン。私の持ってるランキングシート見て、すごく楽しそうにニコニコして私の隣の人と話してる。ズルズル落ちてたがランキングが今回の5位で20位まで上がったからね、大ハッピーみたいよ。なんかこういうの見ると、本当にまだ子供なんだなぁ、って感じだね。いい子なんだけどね、トップで板振るのやめたらもっと勝てると思うよ。

今季初優勝のファニング
2位のタジ
ケリー3位
ジョーディ・スミス3位
photo by asp


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