更新日: 2006年8月5日 (土) 16:48




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大野修聖   田中樹も17位 大野仙雅


8月5日 土曜日(写真をクリックすると拡大してみることが出来ます)

昨日ストップした判断は大正解。オンショアの吹き出しは早かったものの、波はセットで胸ぐらい。午前中はいままでで一番コンスタントでいい波だったかな。
ラウンドオブ48に残っている日本人で朝から絶好調の滑り出しを見せたのが田中樹だった。バックハンドのストレートアップが冴えに冴えちゃって、8点ライド。もう本人も決まったでしょ、なんて大喜び。後半は余裕でエアーなんかかましてたけど、そういうときに限ってきっちりメイクなんだよな。

同じヒートで苦しみながらヒートアップしたのは大野修聖。どうしても4点5点どまりのライディングしか出来ず、下のふたりからの逆転を終始おびえる感じのヒート運びだった。ま、最後にいい波に乗れて6点台、ちょっといい気分になれて良かったなという朝のマーだった。ポイントが伸びなかったのはやっぱりファーストターンが決められなかったことと、ちょっと前に出すぎるサーフィンだったこと。タテにラインを取ってた樹とその辺を比べられちゃったかもしれない。ノリはなんかまったく自分のペースがつかめないまま、上のふたりに離されていってしまった。広樹も同じような感じ。いい波に乗れないまま、このラウンドで姿を消した。

続けて行われたラウンドオブ24、たったふたりの生き残りのマーと樹だったわけだけど、ふたりとも同じようなパターンで同じような理由で負けてしまった。
ことごとくいい波に乗れなかった。よし、決めたって感じるライディングがないまま、どんどん時間は過ぎ、他のふたりにいいライディングを重ねられ、差を広げられ、終盤には大差になってしまうという展開。サーフィンで負けたという感じではなくて、試合運び、メンタルな部分の弱さで負けたんだろうなと思う。まだこの辺ならふたりともサーフィンで勝負できると思うよ。でもいい波に乗れなくちゃね、しょうがない。この辺がね、日本人っぽい感じなんだけど、やっぱラウンドが進むに連れてプレッシャーも増えるし、対戦相手だってWCT選手だったり、WQSのトップランカーだったりってことになってきて、不安になる。それもわかるけど、負けるわけないじゃん、って心から信じていられる、ある意味うぬぼれ心というか、単細胞というか、自分をとことん信じぬく感じ? 鏡見て、俺はやれるとか叫んじゃうような感じ? それが必要なのかも。
で、最終日には日本人が一人も残れなかったけど、樹もマーも6スターで17番、1000ポイントってのは悪くはないかな。

渡辺広樹
アンディと記念写真
photo by snowy


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