更新日: 2006年9月17日 (日) 15:48




【デイリー・フロー】のコンテンツへ戻るバックナンバーをご覧になる時はコンテンツからご覧下さい。

9月16日 土曜日

う〜ん、ラウンド4でアンディに勝ったときにちょっと思って、セミでタジに勝ったときに、おいおい、もしかしたらこいつなんじゃないのか? と思い、同行の人にまさかビード・ダービッジだったりするんじゃないの? とビーチで言ってたんだけど、それが現実になっちゃった。もちろん初ファイナル、初優勝。

でもね、クオーターでケリーがパーコちゃんに勝ってから先は誰もがケリーの優勝を疑わなかったよね。優勝してたらあのヒートがキーポイントだったと思う。どの試合にもその試合の行方の鍵になる1ヒートってのがあるんだけど、あのケリー対パーコちゃんはね、波がなかなか来ないにもかかわらず、パーコちゃんのロングライドの後ろに5-6本のお化けセット。沖にはケリーひとり、みたいな状況で、もうそれでそのヒートは決定みたいなことだったから、あ、結局この試合はケリーなんだな、と思ってたんだけどね。しかし、勝ったのはビード・ダービッジなんですわ。

今日は朝から晴れてかなりいい感じだったけど、波はややサイズダウン。3-4フィートとかかな。お化けセットで5フィートとか。もちろん午後はオンショア。コンディション的には初日が一番良かったと思う。天気は今日が一番だけど。その天気のおかげで大変な人出でした。1ヒート目が始まる朝の8時にはもうビーチで座るところ探すのに苦労するぐらい。ケリーのヒート前後は私の三脚は人に囲まれて写真も撮れないぐらい。ま、ビーチマーシャルの前にいたからなんだけど。あれはまいったな。外人ね、遠慮とかしないからさ。ズカズカ入ってくるから。注意されるまでやるからね。

で、優勝候補の方々の戦いぶりはというと、まずアンディは波の選択ミス。なんかね、読みにくい波だったの。よさそうに見えてよくない。アンディはろくなライディングのないままに波の見えていたビードにやられた。ショーン・カンスデルがケリーに負けたのはそのよさそうに見えてよくない波にことごとく乗せられてたから。ホント、戦いたくない相手だな。ファニングはクロスだったけどモリソンに気合負け。タジはたぶんクオーターで力尽きた。セミではワイプアウトが目立ったし、なんか踏ん張れてない感じだったから。ライブで見てた皆さんはケリーもファイナルではワイプアウト多かったって思っただろうけど、あれは無理してた結果。ヒート途中からケリーに必要だったのは9.5だったから、それはファーストマニューバーでよほどのことをしない限り出ないポイント。だからすごく無理な攻めかたしてた。でも、そこまで追い詰められるようなヒートじゃなかったと思う。ビードに高かったです。特に2本目の7点台。あれは6点台前半。最初の8点台も高かった。まぁね、それが7点と6点でもビードが勝ってたんだけど、正しければケリーに必要だったのは7点台だから、あんなに無理しないでよかったし、10分弱あったから勝ってたと思うよ。

ドライビング360からノートリワンターンでカットバック。瞬間に逆のフルレールって、私はひどく難しいんじゃないかなと思うんですけど。で、その後も当てたりして、それでも6点台だったもんな。ファイナルはあくまでケリーに低く、ビードに高かったってのが私の印象。勝ったのはビード、難しいことをやってのけてたのはケリー。そういう感じ。見た目も乗ってる波もビードは良かったけど、一つ前のサーフィンだったと思う。今のケリーがやってる、みんなが追ってるサーフィンじゃなくて、一つ前のサーフィンの完成形。正直なところそんな感じ。ネットで見てた皆さんはどう思いましたか?

まあね、それでもね、このケリーの2位はでかい。8度目のタイトル実質的に決定。後を追うアンディとタジがケリーより先に負けてるからね、数字上の差は600点ぐらいだけど、実は1000点ぐらい離れてるんだな。ケリーのスキップが入ってるから。よって、8Xはブラジル前に決まるんじゃないの。だってケリーったら、6試合やって1度だけクオーターで負けたけど、後は全部セミ以上なんだから。

大穴ビード優勝
ビードは初ファイナル初優勝
でもやっぱりケリーだったな
力尽きたタジ
アンディは波の選択ミス
photo by ASP


トップページへ戻る▼ トップページへ戻る

 

 ■ご意見、ご感想はこちらまで。■
 Copyright Surfmedi@.2006 当サイトに掲載されている写真、 及び全ての原稿の無断転載を禁じます