更新日: 2006年10月8日 (日) 22:18




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10月8日 日曜日

いやいや、大変な嵐の後、今日は朝から晴れ。風も弱まり、何とかできそうとは言うものの、まだまだ海はシケもよう。6フィート、セットは8フィートもあろうかという波がいくらでも入ってくるという感じで、選手にとってはチャレンジングコンディション。それでも2日分のキャンセルの遅れを取り戻そうと、朝7時15分にはスタート。ラウンドオブ96の9ヒート目からラウンドオブ64すべてを消化した。

なんか朝の海の感じは嵐のフランス、ホセゴーみたい。右から入ってくる特大のレギュラーはJベイみたいなリップ飛び飛びのマシンブレイクなんだけど、そこに行くのが大変、あるいは1本のっていい思いをしたら帰りにセットくらいまくり、みたいな。向かって左の発電所脇の堤防沿いが内輪で最もラクなゲットポジション。よって選手たちはジャッジスタンド正面の左側のピークを使っていた。 

しかし時間がたつに連れて急速に落ち着きを取り戻して来た波は、最終的にはオーバーヘッドぐらいまでダウン。夕方には風も弱まって最高のコンディションになった。
このコンディションの変化を午前中からじっと見ていたのが田中樹。彼が目をつけていたのは、誰も乗っていなかったビーチ中央に時折入るレギュラーの波。早そうに見えて実はしつこく当てられる波だった。樹の出番は本日の最終ヒートだったのだが、選手テントで1日中ずっとその波を見続けていたかいあって、自分の出番になるときちんと正確なポジショニングで自分の的を絞った波にテイクオフ。深い深いボトムターンからのきわどいリップは、なかなか拍手モンのいいサーフィンだった。

本日一番のハードヒートになったこのラウンドオブ64の16ヒートは樹と、1日目から好調だった原田正規の一騎打ち。正規がいきなり9.5と8.5を出してブッチギリ体勢を作るが、狙い通りの波にテイクオフした樹が8.75で戦線復帰。それでも2位は確定なものの、1位になるのには9.25必要だった。ヒート終了間際にセットの波にテイクオフ、深いボトムターンからチューブセクションのように掘れたところに特大リップ、もう一発連続リップでフィニッシュにもう一発。これに9.4が出て逆転トップ。狙い通りの試合運びだったと思う。さすがによく波が見えていたし、そこで的確にビッグマニューバーを描いたのは立派。今日の所は大拍手、珍しくほめちゃおう。

明日はファイナルデー。風もおさまる予報なので最高のコンディションになるのではないだろうか。なお、同時開催が予定されていたジュニアイベントはキャンセルになった。 (Photo 山本貞彦)
▲ジョン・ジョン
▲田中英義
▲大澤伸幸
▲好調だった原田正規


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