更新日: 2006年10月10日 (火) 0:40




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10月9日 月曜日

予報どおり風もおさまり、天候は晴れ。時折太陽に雲がかかると、ちょっとホッとする感じで、夏のような日差しのさわやかな秋晴れに恵まれた。
波は肩〜頭ぐらいまでにサイズダウンしたが、十分グッドコンディションといえる波。ファイナルが近くなるに連れて、その朝の波も多少はサイズダウンしていってしまうのだが、さすがに北泉のバンクはそう簡単に波がなくならない。ファイナルまでちゃんとセットでは肩ぐらいのサイズが入ってきていた。
今日選手が最初に使っていたのは会場中央のポイント。しかし、潮が変わってからは左に移動。コンスタントに波が入ってくるそのピークをほとんどの選手が使っていた。
昨日の最終日ヒートで見せてくれた田中樹は今日も快調。いつもなら攻めすぎてワイプアウトみたいな場面もちゃんと決めていて、なんなくファイナル進出。もうひとりの田中、田中英義もここのところ勝ちまくってる勢いそのままにファイナルへ。
昨日の会場横のフリーサーフィンでディープチューブを抜け、選手テントを沸かせていた森哲太も、持ち前のスピーディでシャープなサーフィンでファイナルへ。そしてもうひとりのファイナリストはベテランの牛越峰統。オールジャパニーズファイナルになった。
英義、牛越、森の3人はセミまで使っていた会場左よりのピーク。ところが樹は昨日の最終ヒートで大ブレイクした例の中央チョイ右のイズキピークにポジショニング。そこでは時折セットのいい波がブレイクしていたのだが、波数が少なく、樹を含めて選手たちはギャンブルを避けて左よりのピークを使っていたのだ。しかし、ファイナルは30分ヒートということで、樹は迷わずイズキピークをファイナルの舞台に選んだ。
そしてその作戦がまんまと成功。まずはメラメラと入ってきたセットの波でいきなりチューブ。そして出てきてそのまま特大のカーヴィング、インサイドでのフィニッシュもきっちり決めて9.25。その後のセットで8.50のバックアップで万全の体制。左の3人はいいライディングか決められないままでいる。その間にもイズキピークにセットは入り続け、樹は同じ組み立てで、チューブ、カーヴィング、リップで、9.75と、試合を完璧に決めてしまった。
昨日も今日も最終ヒートはイズキピークの田中樹。一番波が見えていたということか。
もちろん優勝は田中樹、2位に森哲太、3位牛越峰統、4位田中英義という結果。
樹はサーフィン上手くなったな。というより、ポイントの出るターンをするようになった。特にファイナルのチューブから出てきてすぐのカーヴィング。あれが出来れば海外でもハイポイントは狙えると思う。なまじ外国でもまれてないな。試合の作戦、組み立ても完璧。ご立派でした。なんかちょっとみんな、あのサーフィンに感動とかしちゃってたし……。(Photo ASP JAPAN/SJY)
▲樹はサーフィン上手くなったな
▲田中樹
▲森哲太
▲牛越峰統


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