更新日: 2006年12月11日 (月) 18:11




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12月10日 日曜日

え〜、ホノルルマラソンの日なんですね、本日は。で、そっちのほうが全然パイプラインマスターズより世間的にはすごいわけだけど、線からこっちの人はパイプでしょ。 なんかね、ラッキーというかなんというか、2006リップカールプロ・パイプラインマスターズは今シーズン初めてまともにブレイクするパイプ、バックドアに恵まれちゃったわけ。今シーズンのハワイの波のコンディションは最低で、今までろくな波が立ってなくて砂も動いてないし、もうどうなることやらみたいな話だったわけだけど、数日前のちょっとしたスウェルで砂が動き始めて、本日のスウェルがヒット。ちょっとノースよりではあるものの、パイプもバックドアもある絶好のコンディションだった。朝のうちはハワイで言う4‐6フィート、夕方の最大のセットは8フィートあったと思うよ。時々セカンドリーフでブレイクするクローズアウトもあったし。

早いうちのヒートはパイプしかなくて、バックドアはクローズだったんだけど、ケリーのヒート前あたりから、メイクできるバックドアが出始めてきた。いつもならケリーはいち早くバックドア見つけてとんでもないチューブを抜けるわけだけど、今日は最初からパイプオンリーに絞ってた感じ。ま、敗因って言えばそれが敗因。で、バックドアを先に見つけちゃったのがジェイミー・オブライエンだったわけ。メイクできればバックドアのほうがサイズがあってきわどく見えるコンディションだったので、一時はケリーも含めてこのヒートの全員がジェイミーにコンビネーションにされていた。でも後半、ケリーもバックドアでやばいのをメイク。それはさすがケリーだな〜や、といった感じのクレイジーな難しいバックドアでした。しかし、もうその時点では残り時間が少なく、ケリーはラウンド2のルーザースに回ることになっちゃった。

この試合のフォーマットはトップ45にワイルドカード3の通常のトップ48に加えて、16人のパイプエキスパートの64人が参加。ファイナルまですべて4人ヒートで、ラウンド1は16ヒート。ラウンド1の1位がラウンド3にスキップ、4位はここで49位敗退。2位3位がルーザースのラウンド2で戦い、ラウンド2の1位と2位がラウンド3に上がるという変則フォーマットだ。よって、ケリーは次のコンテスト開催日の朝一ヒートに出ることになったわけ。ま、まともなら余裕なわけだけど。

今日はね、なんといってもブルースに尽きるな。最初の特大のパイプのセットは、さすがブルース、バカじゃないの、あんなの突っ込んでといった感じの無茶攻撃の果てのメイクだった。で、それが9.90。ちょいとオーバースコアかなと個人的には思う。でもその時点までのこの日一番の、コントロールされたスリリングなパイプメイクではあったけど。 で、そのあと、バックドアのセットのとんでもなく長く深いバレル。あ、これが出られるのはブルースとケリーだけっしょ、みたいなヤツ。それを見事に抜けて今大会初の10点満点。トータルスコア20点満点で19.90という最高の出来だった。

WCTランキング上位陣ではただひとり、アンディだけが安泰でラウンド3へ。ケリー、パーコ、ファニング、タジ、その他多くはラウンド2に回ることになった。それというのもやっぱね、ワイルドカード陣の活躍だわな。ケリーを2位に押しやったジェイミー・オブライエンをはじめ、カラニ・チャップマン、エヴァン・ヴァリエー、ブルーノ・サントス、ハンク・ガスケル、リーフ・マッキントッシュなどがラウンド1を1位通過でラウンド3に。やっぱね、パイプ、バックドアはけっこうローカルノーリッジって強力な武器かも。ま、サーフィン人生をここだけに賭けてる、みたいなヤツも居るわけだからね、そうでもなくちゃやってられない、ってのもあるかも……。 
▲ケリーはR2へ
▲アンディはR3へ
▲ジェイミー
▲タジもルーザースだ


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