更新日: 2007年2月27日 (火) 16:55




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2月27日 火曜日

いやいや、すでにシーズンスタート。はやいなぁ〜、もう。

でもって、本日は胸ぐらいのスウェルで女子のラウンド1と2を消化。もうね、女子の場合本当に消化って感じでちょっとかわいそう。波の悪いときには女子、みたいな。それが不満で、女子のツアーはここのところ男子と別立てにはなってるけど、やっぱりその分メディアカバレッジはガックリ減ってるし、お金集めるのも難しそうな感じだな。女子の試合だけのために取材に行くほど景気良くないからね、雑誌屋さんは。男子の試合だって取材来ないぐらいだから。昔はオーストラリア、アメリカ、日本と各国ひとり位づつは毎試合居たんだけどね、今や私が最後のフリーの追っかけの生き残りよ。寂しい限り。みんな、世界各国の雑誌はオフィシャルの写真にリリースでごまかしちゃうわけ。それじゃね、ホントのことは伝えられない。

えっと、女子の新しいサーフィンのグループはやっぱ見てて面白いな。飛んだり跳ねたり回ったりのシルヴァナ・リマとメラニー・バーテルス、そして別方向のビッグカーヴのステファニー・ギルモア。この3人が新しいタイプの女子のサーフィンを引っ張っていくグループ。それに今回はトライアルを勝ち上がったハワイのカリッサ・ムーアもそのひとり。このひとたちのサーフィンは、女子でももっと見たいなぁと思うサーフィン。ちょっと女子だから、トイレ休憩とか言わせない内容。かなりすごいよ。どのぐらいすごいかっていうと、国内の男子プロよりすごい、そういう感じ。この人たち、グラチャン取れます。

そういう新しい、リサ・アンダーソンの次の段階の、世界の男子と変わらない方向のサーフィングループと、リサ・アンダーソン世代の生き残りの対決が今の女子のシーン。で、ま、現実は残酷。ラウンドワンを1位抜けしたのはみんな若手グループ。レベルが一番高かったヒートはバーテルスとシルヴァナとソフィア・ムラノヴィッチが当たったファーストヒート。これは見ごたえ十分ですごかったけど、ソフィアは置いてきぼり。もとワールドチャンピオンなのにね。なんかソフィアのサーフィンが時代遅れ、って感じがした。

女王レインはそれでも何とか、新しい時代っぽいサーフィンを時々見せたりして頑張ってるけど、バーテルスやステファニー、シルヴァナの新人類が調子に乗っちゃったら全然追いつけないな、って感じだった。今旧人類たちが勝つとすれば、それは試合の駆け引きとかの部分でしかないんじゃないかなと思う。なんかそのぐらいサーフィンの種類が違う。WCTルーキーのギルモア。また上手くなりました。一年ごとに上手くなってる。タテのカーヴィングブリブリだったし。で、大波乱ということで、ソフィアがイチコケしたけど、私的には波乱というより、悲しい現実って感じだったかな。

女子のラウンド2のあとに行われていたのはケリー・スレーターエクスぺリエンスと題された、将来に向けてのコンテストフォーマットテスト。 昨年のトラッスルズで行われた国別対抗チームチャレンジのときにも採用されてたんだけど、2ヒートが一度に入って、最初の15分がプライオリティのある15分で後半はない15分みたいなやつ。それをトップ45の選手たちがテストしたわけ。これが正式に採用されるようになると、コンテストは実質今までの半分の時間で終わることになる。今のヒート組みでも2日あれば終われる。つまり、ワンスウェルで終了できるわけ。その辺が大事なメリット。しかしデメリットは自分の勝ち負けに関係ない選手にインターフェアされる可能性がある、ってあたり。ま、その辺実際にやってみてどんな感じがするかっていうテストだな。

ケリーもね、なんか自分の勝ちとかよりも最近はそっち方向に熱心なわけだけど、まぁさ、あれだけ実力違ってれば、試合で自分が勝つ以外の事を考える余裕はあるよね。年取って、リーダーシップって言うか、管理職の品格というか、そんなものが出てきてる昨今の兄さんだな。自分のことばかりじゃなく、他の選手たちのこと、将来のツアーのこと、そういうことを損得抜きで冷静に考えてる感じ。でもね、これも勝てるからだよ、きっと。勝てなくなった年寄りは、出るくい打ちまくり、自己保身に走るだけだもんね、普通。
▲ステファニー・ギルモア
▲メラニー・バーテルス
▲シルヴァナ・リマ
▲女王レイン
▲チェルシー・ジョージソン


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