更新日: 2007年3月6日 (火) 17:43




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3月6日 火曜日

いや〜、まいった。いろんな意味で。ネガティブなほうは、カメラの故障。サーフィンを撮る用のカメラが本日試合途中で壊れた。撮れるんだけど、なんか画面中央に白い帯が入る。まぁさ、デジカメってコンピュータだからね、何の理由がなくてもこうなったりするんだよね、きっと。で、直すとなると専門家の手を借りなきゃなんない。出来る限りのいろんなことをしたけど、だめでした。flow関係者の皆さん、よって、この後の写真はないものと思ってください。どうせならファイナルデーまでもってくれれば良かったんだけど……。

ポジティブなほうのまいったは、パーコちゃんとケリー。いやはや、まいった。 今日はラウンド3とラウンド4の最初の2ヒートが行われたんだけど、波がモロ良くてさ、最初チューブで出てきてカーヴィング、そのあと途中から当て当てエリア、そしてインサイドは飛びとかチューブとかみたいな、そうそう、こういう波で見たかったのよ、みたいなスナッパーだった。

朝一からパーコちゃん9.77とか出しちゃって、うわ、こりゃパーコちゃんかも、と思わせた。でもそれからしばらくして出てきたケリー。いきなり8.5のあと、今大会初の10点満点と9.87。もうジュリアン・ウイルソン、コテンパン。この波になるとやっぱりWQSサーフィンとWCTサーフィンの差が明らかに見えるし、マニューバーは同じでもそのターンの質をジャッジがきっちり見てる。WCTジャッジってやっぱすごいな。

ケリーの10点は、実質15点以上の10点だったと思う。今のジャッジクライテリアで、これをすれば10点なんだよ、というお手本のような10点だった。さすが、先生。1本の波を最後まで無駄なく乗り、マニューバーはすべて違うものをバラエティ良く取り込み、そのひとつひとつの完成度は飛び切り高く、しかも止まることなくスムーズに……ヴァリエーションの違うカーヴィング、レイバック、ラウンドハウスカットバックにエアーにチューブ……あの1本はひとつとして同じマニューバーのない、ワザのデパートだったな。もう最初の3マニューバーぐらいで9点コースだったんだけど、そのあとのインサイドでまた9点プラスみたいな、いやはや、参りました。あの人やっぱ変だわ。普通じゃない。ラウンドワンとラウンド2のフン詰まり感はなんだったんだ? ってぐらい。やればできるんじゃん。

上はこのふたりだな。ブルースも良かったんだけどね、ラウンド4でパーコちゃんとのチューブ合戦に破れて敗退。パーコちゃんは9.87、9.23のベスト2でノリノリだったもん。ケリーのも相当すごいけど、パーコちゃんのカーヴィングもヤバかったよ。このふたりは順当に行けばセミで当たるんだけど、実質ここがファイナルだろうな。 ボビー・マルチネスはいい波を選べなくてもたもたしているうちに、カイ・オットンに8点7点と揃えられてしまい、ディーン・モリソンも早朝のフリーサーフィンでは、我が家のベランダから9.5のハイスコアが出てたものの、試合ではまったくいい波に乗れずに、気合の入ったミック・キャンベルにやられた。

ファニング対ジェイク・パターソンはファニング。アンディを破ったジェイクもここで敗退。このヒートが現役引退ヒートになった。ヒートが終わったあと、ファニングと仲間たちが負けたジェイクを優勝者のように担いでビーチを凱旋していったのが印象的だった。選手会長だったし、みんなのいい兄貴だったからね。 タジは波を選びあぐねて、あわやトレント・ムンローにやられそうだったが、最後に逆転勝利。ま、下はタジ、ファニングかな。って、どうしてもflowメンツになっちゃう予想なんだけど、ま、しいて番狂わせと言うなら、上ビード・ダービッジ、下ジョシュ・カーってのもある。ないと思うけど。

明日は朝7時スタートのファイナルデー。波もよさそうだし、楽しみです。ただ、今日も時折降ったけど、雨が心配。でもま、カメラ壊れちゃったから、雨でもいいか。私こういうアクシデントには、あわてないですぐにあきらめちゃうほうなんで。
▲ケリーの10点は実質15点以上
▲朝一からパーコちゃん9.77
▲ファニング
▲ジェイク・パターソン
▲カイ・オットン


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